2007年03月21日 (水) | 編集 |
![]() | 勇太と死神 立石 彰、大庭 賢哉 他 (2006/03) 講談社 この商品の詳細を見る |
転校したての勇太はある日、大原真という同級生と出会う。
真は金持ちのぼんぼんで、身体が弱そうだった。
しかも同じクラスで、空きだと思っていた雄太の席の前の主だった。
そして真はクラスの中でも、浮いた存在だったのだ。
クラスの係りを何もしていなかった勇太は、大原真係りを引き受ける。
学校を休みがちな真の家にノートを運ぶのと、友達の居ない真の話し相手。
そして何度か家を訪問するうちに、あることに気づく。
それは勇太にしか見えない存在が、真の家に居たのだ。
そう、真の命を狙う死神だった。
勇太は元気いっぱいで、熱い心を持った男の子。
一方、真は自分は死ぬのだと、かたくなに心を閉ざした男の子。
そんな二人が徐々に心を通わせる姿が、ほくほくでした。
初めは一方的に話しかける勇太。 そのうち勇太に命令する真。
いつしか勇太のペースに引き込まれ、会話になっていく。
なんともいえん、いい感じ。
真を助けようと勇太が奮闘する姿も良かったな。
勇太は真の生きる気力を多くしようと、ある大計画を立てる。
それはピアノが好きな真に、学校の合唱コンクールで人前で演奏させること。
そのためにはクラスのみんなの協力が必要やねん。
そこで真に対する勇太の真剣さが、クラスのみんなに伝わるシーンは良かったな。
そしてラストのコンクールで、真が勇太の名前を叫ぶ場面。
これまでのいきさつが、だーーっと実った瞬間にぞくっときたもん。
友達のありがたさや、お互いを思う心がとても気持ち良かったです。
そして少しマヌケで、憎めない死神も可愛いかったな。
児童書なのに、すっごく読み応えがありました。
| ホーム |




