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    2007

03.30

「鞄屋の娘」前川麻子

鞄屋の娘 鞄屋の娘
前川 麻子 (2000/06)
新潮社

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前原宏司は会社務めを辞めて、鞄を造り始めた。改良を重ねた結果、いくつかの店で扱って貰えることに。業者とのやり取りは、アトリエに通い始めた富美子が受け持った。鞄には富美子の提案で、「前原帆布」というブランド名をつける。そして二人の間には、太朗が生まれた。

和子は渋谷で鞄店の売り子をしていた。宏司は昔からこの店に馴染みがあるらしく、世間話をして帰っていく。いつしか二人は男女の仲になり、麻子という女の子が生まれた。宏司は富美子に別れてくれと頭を下げるが、富美子は拒む。

麻子は宏司が鞄を作る姿を見て暮らす。しかし麻子が小学校を卒業するころ宏司は家を出た。
そして麻子が中学校を卒業する少し前に死んだ。麻子は父の葬儀で初めて、存在だけ知っていた太郎と口をきく。そんな父を持った麻子だが、やがて父と同じ鞄を造り始める。

ここからネタバレありです。未読の方は気をつけてね。
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自分の進路、行動、性、など、流されっぱなしの麻子。偶然知り合ったスタイリストのユキコに出会い、気づけば自分も同じ仕事。不思議なんですが、麻子はこんな感じで自然だと思う自分が居ました。
母が死んだことで、1人では広すぎる部屋を間借りさせる麻子それがカメラマンのアシスタントの濱田。しかも濱田の師匠の高木と麻子は不倫中。しかも麻子が妊娠するのですが、どっちが父親やねん!と突っ込みなしで話が進む。なんやろね、この展開は。それに生まれた帆太郎を、ユキコも入れた4人で溺愛。ここまでされると、無茶苦茶具合がすがすがしいですね。

帆太郎が小学校に入学させる時に、戸籍の問題が起こる。母は愛人だったので、これまでは通称で前原の姓を名乗ってた麻子。麻子には前原を名乗ることでしか、父との繋がりを感じられなかった。
この時になって、やっと濱田と結婚するんです。遅っ!女性が結婚する時には、嬉しいのか、寂しいのかどんな風に思うんですかね。

帆太郎が入学すると、担任の教師が前原太郎。 父から血を別けた兄だった。麻子は自分一人で、兄や父のことで思い悩み壊れていく。孤独を心の奥に溜めてきた麻子の描写が、すごいのなんの。

そのあと鎌倉に引っ越して最初に出来た友人の老紳士が、麻子を救ってくれる老紳士が麻子の造った鞄を見て、言った言葉がこれ。「親の血じゃないよ。これはあなたの血。あなたの才能だと」すんごい良い言葉ですよね。

それを濱田に言うと、「だってあなたは鞄屋の娘じゃない」だって。この言葉にも、ほくほくしたな。ラストの終わり方は少し疑問に感じました。でも、心にくるものがありとても良い本でした。

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comments

こんばんは、しんちゃん。
TBありがとうございます。
前川さんの作品は、ちょっと手に取って読んでしまいます。
評価は、…なんですが、クセになるところもありますよ。

モンガ:2007/03/31(土) 18:06 | URL | [編集]

モンガさん、こんばんは。
少し気になる作家でした。また読んでみたいですね。
そのクセって、なんとなく分るような気もする(笑)。

しんちゃん:2007/03/31(土) 18:31 | URL | [編集]

初めまして。
トラバありがとうございました。
この作品で初めて前川さんを知りましたがなかなか気になる作家さんです。

あこまる:2007/04/03(火) 11:50 | URL | [編集]

あこまるさん、はじめまして。
そうですね。これから少しずつ読んでいきたい作家ですね。

しんちゃん:2007/04/03(火) 16:45 | URL | [編集]

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鞄屋の娘  前川 麻子


鞄屋の娘前川 麻子【鞄屋の娘】 前川麻子 著《みんな、親の影響されるのかなー》『寂しさを、ずっと誤魔化して生きてきたんだと思う…』親の人生で娘の人生も狂わせられる?何とか、親を振り払おうするが忘れようするが、しっかりと親から抜けなくなってしまう?

2007/03/31(土) 17:58 | モンガの独り言 読書日記通信

前川麻子の「鞄屋の娘」を再び読む!


日曜日朝刊、朝日新聞読書欄の「文庫・新書」コーナーに、前川麻子著「鞄屋の娘」が載っていました。この本、5年以上前、発売されてすぐに読みました。長らく絶版になっていたようで、やっと文庫本になったようです。新聞には下記のようにあります。会社勤めを辞めて父は、

2007/04/01(日) 11:37 | とんとん・にっき

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