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    2007

03.31

「大人ドロップ」樋口直哉

大人ドロップ 大人ドロップ
樋口 直哉 (2007/02/21)
小学館

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大人になるって、本当にどういうことだろう。
高校時代の同級生によく似た女性に出会い、ふと考えるほく。
未来への希望、失ってしまった過去、二つを秤にかけてみる。
ぼくは大人でも子供でもない、中途半端な高校時代を思い出す。

ぼくにはハジメという友達がいた。 知識が豊富で人と話すのが苦手。
年齢に似合わないほど賢い男だった。
同じクラスに、小学校からの幼馴染の入江さんがいた。
しかし思春期をむかえた中学時代は、一言二言しか交わさなかった。

ある日ハジメから入江さんと話がしたいと、協力を頼まれる。
そこで仲の良かったハルを加え、デートをセッティングした。
話し下手のハジメの姑息な作戦がばれ、ぼくは入江さんを怒らせてしまう。
謝るきっかけがないまま、入江さんは突然遠くへ引っ越してしまった。


入江さんに片思いのハジメ。 入江さんが好きか自分の気持ちが分からないぼく。
二人の微妙だが仲の良い友達関係が、いい雰囲気で描かれてました。

しかし同級生のハルという女。 こいつがよくわからんキャラ。
ここで待ってて、と言い消えてしまう。 連絡が取れれば家で寝てたとさ。
何様やねん。 こんな女はくたばれって思ったよ。

それに心配していたぼくが怒らない。おまけに君と一緒にいたいと言い出す。
こいつはアホか! このあたりは、リアリティをまったく感じませんでした。
このぼくとハルの関係の描写は、必要性を感じない。
ぼく、ハジメ、入江さん、の方を掘り下げて描いて欲しかったです。
怒るのはここまで。

気を取り直して、海岸でぼくと入江さんが語る場面。

大人になる不安や、大人になれるかという不安。
大人になったら泣かなくなると思っていたのに、周りにいる大人は泣く。
大人っていうのは子供より子供っぽいところがある。

大人とは何かを語る、二人の姿が情景として見えるようでした。
まさに表紙のイメージですね。 文章も描写もキレイですてき。

そしてありふれた別れを経験して、少しずつ大人になっていく。

ここで終わればいいのに、また余計なエピローグが。怒る気力もすでに無い。
余計な描写が無ければ、もっと好きになれた本でした。
もったいないな~。 本筋自体には力を感じたのに。

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『大人ドロップ』樋口直哉


大人ドロップ樋口 直哉 2007/3/10発行 小学館 P.189 ¥1,470★★★★★ かつてぼくが好きだったもの達が遠くに離れていく。大人に近づくにつれて、好きだったものが順番に消えていく。そして、消えてしまったものは二度と自分に寄り添ってはくれない

2007/04/02(月) 00:20 | ほんだらけ

大人ドロップ  樋口直哉


大人ドロップというタイトルと、いかにも夏の思い出、青春の一時、淡き恋の三角関係を思わせる表紙に、何でそんな路線に行ってしまうんだかと顔をしかめつつ、出版社をみれば小学館となっていて不本意ながら納得し、とりあえず手にとってみたという樋口さんの新刊です。....

2007/04/29(日) 21:10 | 今更なんですがの本の話

「大人ドロップ」樋口直哉 を読んで


大人ドロップ (小学館)樋口 直哉 いかにもさわやかな青春小説です、という感じの表紙が気に入って、「これは読まなきゃ」と思って手に取ったのが、この「大人ドロップ」。 そしてその内容は、私が表紙を見て想像というか期待した通りの、みずみずしい高校生の青春の物語で

2007/10/11(木) 00:03 | そういうのがいいな、わたしは。

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