--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

04.11

「ハルさん」藤野恵美

ハルさん ハルさん
藤野 恵美 (2007/02/28)
東京創元社

この商品の詳細を見る

ハルさんこと春日部晴彦は、亡き妻の瑠璃子さんの墓前に声を掛ける。
「今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。」
ハルさんは思い出す。娘のふうちゃんこと風里の成長の記憶を。


ふうちゃんが幼稚園児のときのお話。幼稚園でふうちゃん達はお弁当を食べようとしました。
すると隆くんの卵焼きがお弁当から消えている。卵焼き消失事件の始まりです。
ハルさんの仕事は人形作家。でも主に人形の衣装を作って糊口をしのぐ。
だからふうちゃんの頼みで、探偵の衣装を作るのもお手の物。
探偵の衣装を着たふうちゃんとハルさんが、消えた卵焼きの行方を推理します。

ふうちゃんが意外と鋭いんですよね。でもアリを食べたりもする幼稚園児。
こういう可愛らしい細かな描写が隅々まで行き届いてました。
これだけで藤野さんって、いいなーと思う。好きモードに突入です。
そして謎を解決するのが、アンティークな写真たての中の瑠璃子さん。
困ったハルさんを、天国にいる瑠璃子さんが助けてくれる。
いいーーー!!すんごくいいっす!完全に大好きモード。

でもこの設定って、加納朋子さんの「ささらさや」のパクリと違うの?
こんな感じに、後のお話も瑠璃子さんが助けてくれます。


ふうちゃんが小学四年生のときのお話。夏休みに突然ふうちゃんが居なくなった。
何かふうちゃんにあったのかと、あたふたするハルさん。はたしてふうちゃんは?

小学四年生で食費を心配するふうちゃん。あんたって子は健気だねぇ。
だからあんな行動をとってしまうのかな。整理整頓をしましょうという教訓話でした。
初めは卵焼きを焦がしていたハルさんが、その場にある食材で料理をする成長ぶり。
ふうちゃんだけで無く、ハルさんも成長するあたりがいいっすね。


中学二年生のふうちゃんのお話。ハルさんはふうちゃんの様子がどこかおかしいと気づく。
ハルさんはテレビのワイドショーでやっていたいじめ問題を思い出す。

友達にハルさんを見られて恥ずかしがるふうちゃん。父親の寂しい瞬間ですね。
そしてカロリーを気にするふうちゃん。う~ん、大人になったなー。
この時になって初めてテレビを購入する春日部家。ますます好きやな。


高校三年生のふうちゃんのお話。高校生活最後の冬休みに始めてバイトをするふうちゃん。
しかし落し物をした客を追いかけ転んでしまい、足の骨を折り入院してしまう。
ふうちゃんに落し物を落とし主に返すように、ハルさんは頼まれる。

明日からバイトという日に、ふうちゃんはハルさんを相手に接客の練習をする。
こんな家庭があるとは思えないが、微笑ましい二人ですね。
そしてふうちゃん入院の知らせを聞いた、ハルさんの慌てぶりに、じーん。
入院生活に必要な物を取りに、ふうちゃんの部屋に入るときに断りをいれるハルさん。
そこにいないふうちゃんに、「おじゃまするよ、ふうちゃん」って。またもや、じーん。


大学生になったふうちゃんのお話。
北海道の大学に入学し寮住まいををしているふうちゃんが、一年ぶりに里帰り。
一緒に瑠璃子さんの墓参りをするはずが、お世話になる浪漫堂からの電話が。
お客さんが大事にしていたハルさんの人形が、いなくなったらしいと。
そこでのふうちゃんの「人形はお父さんの大事な娘たちでしょ」の言葉に、じーん。

一年ぶりに会うふうちゃんの雰囲気に驚くハルさん。
ふうちゃんも化粧をするようになったんだ、と軽く感動。
そして人形がいなくなった事件が解決すると、冒頭に書いた結婚式のシーン。
これまでにふうちゃんと交わしてきた言葉が、走馬灯のように蘇るハルさん。

うーっ、泣いたーーー!!号泣ーーっす!!めっちゃええ話やんか。
ハルさんとふうちゃんの日常の生活が、ほのぼのとして温かくて心地よい。
小さな事件に二人は関わりますが、そこには愛が溢れてました。 
そしてラストには、もーーーっと大きな愛が待っている。ラブです!ちょーラブです!!

今後も追いかけたくなった作家が、一人増えました。 要ちぇ~っく!

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

その他の作家
トラックバック(7)  コメント(14) 

Next |  Back

comments

そうそう加納さんの影がちらついてしまう小説でしたよね。
何といってもふうちゃんが可愛かったですよね。ちょっとお父さんの「弱さ」についていけない所もありましたが、私もこういう雰囲気の小説好きなんです
今度は違った味の次回作も見てみたいなと思います。

リベ:2007/04/11(水) 20:13 | URL | [編集]

りべさん、まいどー。
加納さんの影を感じても面白かったですね。
欲を言えば、ハルさんの周辺をもう少し読みたかったな。
藤野さんの積んでる本があるのでそちらも読もうっと。

しんちゃん:2007/04/12(木) 08:49 | URL | [編集]

このコメントは管理者の承認待ちです

-:2007/04/12(木) 11:22 | | [編集]

優しい雰囲気で、児童書のにおいも微かに残る。
えびすけさんにピッタリの本かもね。

しんちゃん:2007/04/12(木) 18:17 | URL | [編集]

ああ!読んでいるとき何かに似ている・・・と思ったんですけど、謎が解けました。
加納朋子さんの作品にちょっと設定似てますね。
でも、心あったまる良い作品でした~。
ふうちゃんだけじゃなく、最初は頼りなかったハルさんの成長も感じられて。

エビノート:2007/08/08(水) 20:02 | URL | [編集]

エビノートさん、おはよう。
加納さんの「ささらさや」と設定が似てますよね。
こちらは親子の成長がメインなので、気になりませんでしたが。
藤野さんの大人向けの本に、今後も期待しちゃいます。

しんちゃん:2007/08/09(木) 08:39 | URL | [編集]

泣けましたね。
最後の件では本当にグッと来ました。
ハルさんの浮世離れした雰囲気が良かったです。
世俗にまみれていない感じ、というか。
だからこそふうちゃんはしっかりしたんだろうな~。

す~さん:2007/08/21(火) 20:42 | URL | [編集]

す~さんも泣きましたか。
男はこんなのにすっごく弱いっすよね。
ふうちゃんが成長するたびに、何がしかの感情が生まれる。
完全なハルさん目線で読んでしまいました。

しんちゃん:2007/08/22(水) 14:59 | URL | [編集]

しんちゃん こんばんは。
ええお話でした。ホント結婚式のシーンでは
うるうるきてしまいました。
確かに『ささらさや』に似ているかも~。
あの作品も好きですが、これもとっても良かったです。

naru:2007/08/29(水) 20:28 | URL | [編集]

naruさん、この本は掘り出し物でしたね。
児童書作家で有名ではありませんが、良い出会いをしました。
また大人向けの本を書いて欲しいです。

しんちゃん:2007/08/30(木) 16:16 | URL | [編集]

色んなブログで表紙を見ていたので借りたのですが
そういう本にハズレはないですね。
しんちゃんのレビューにいちいち頷く私でした。

なな:2007/09/14(金) 21:50 | URL | [編集]

ななさん、まいどー。
じわじわと感想記事が増えている本ですね。
わりと早い段階で読んだから、記事が増えていくのは嬉しい。
これからもたくさんの方に読まれて欲しいな。

しんちゃん:2007/09/15(土) 09:53 | URL | [編集]

こんにちは。
えぐえぐと泣きながら読みました~。
ハルさんのふうちゃんへの想い、そして、ふうちゃんのハルさんへの想いにヤラレちゃいました。
愛情たーーっぷりのお話でしたね。

すずな:2007/10/26(金) 14:52 | URL | [編集]

すずなさん、こんにちは。
これは泣けるよね!
すっとぼけたハルさんと、成長していくふうちゃん。
二人の父子愛が素晴らしかったです。

しんちゃん:2007/10/26(金) 16:43 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

ハルさん 藤野恵美


COVER ILLUSTEATION:大塚砂織。BOOK DESIGN:岩郷重力+WONDER WARKZ。東京創元社ミステリ・フロンティア。愛娘ふうちゃん(風里23歳)の結婚式の日、お父さんのハルさん(春日部晴彦)は、娘の成長を柔らかく彩った

2007/05/13(日) 23:05 | 粋な提案

ハルさん 〔藤野 恵美〕


ハルさん藤野 恵美 東京創元社 2007-02-28売り上げランキング : 199020おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools≪内容≫(瑠璃子さん……今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。まさか、この僕が「花嫁の父」になるなんて……)ふうちゃんの結婚式の日、お父さ....

2007/08/08(水) 19:57 | まったり読書日記

ハルさん   ~藤野 恵美~


妻に早くに先立たれたハルさんと娘のふうちゃんの23年間をミステリーっぽく仕上げた作品集。ミステリーといってもミステリーらしくはない。ちょっとした推理をハルさんが亡き妻瑠璃子さんの助けを得ながら

2007/08/21(火) 20:41 | My Favorite Books

「ハルさん」藤野恵美


ハルさん発売元: 東京創元社価格: ¥ 1,680発売日: 2007/02/28売上ランキング: 256687おすすめ度 posted with Socialtunes at 2007/08/20人形作家の春日部晴彦、通称ハルさん。妻の瑠璃子さんは早くに亡くなり、娘の風里(ふうり)、通称ふうちゃんと暮らしている。そして

2007/08/26(日) 23:02 | 本を読む女。改訂版

藤野恵美『ハルさん』


頼りない人形作家の父と、日々成長する娘の姿を優しく綴った快作。

2007/08/29(水) 20:31 | 待ち合わせは本屋さんで

「ハルさん」藤野恵美


ハルさん藤野 恵美ハルさんこと春日部晴彦は、亡き妻の瑠璃子さんの墓前で呼びかける。今日はハルさんと瑠璃子さんの一人娘・ふうちゃんの結婚式なのだ。大学卒業と同時に結婚をするふうちゃん。式場に向かうタクシーの窓に水滴が。ハルさんは幼稚園の頃のふうちゃんを思い

2007/09/14(金) 21:50 | ナナメモ

ハルさん(藤野恵美)


途中でも何度かヤバかったんだけど、最後は「もうねぇぇぇっ!」という感じで、不覚にも泣いてしまいました。まさか、ミステリを読みながら泣くとはね;;;とはいっても、ミステリと呼んでいいのか?と思うような作品ではあったけどね。ま、”ミステリフロンティア”ではいつ

2007/10/26(金) 14:50 | Bookworm

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。