--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

04.12

「きつねのはなし」森見登美彦

きつねのはなし きつねのはなし
森見 登美彦 (2006/10/28)
新潮社

この商品の詳細を見る

京都を舞台にした、幻想的で耽美、そしてちょっぴり怖い4つの短編集です。

「きつねのはなし」
京都にある小さな古道具屋「芳蓮堂」で、バイトをすることになった大学生の私。
私は店主のナツメさんのお使いで、天城氏のお屋敷に行くことになる。
「彼には何も渡してはならぬ」というナツメさんの言葉に背いた私に、何かが起こる。

「果実の中の龍」
大学の先輩が住んでいたアパートに入り浸り、いろいろな言葉に耳を傾けていた私。
先輩の話は、自分では経験が出来なくすごく魅力的。 私は先輩のことを尊敬していた。
私が二回生になった春、私の前から先輩は姿を消した。 私は先輩と共有した時間を思い出す。

「魔」
家庭教師の教え子の家の界隈で、次々と人が襲われる事件が起きるという。
私はある日、得体の知れないものが居るのに気づく。 京の夜道には何が潜んでいるのか。

「水神」
祖父が亡くなり、私は父や伯父たちと通夜の夜を明かすことになる。
そこに古道具屋「芳蓮堂」の女主人が、祖父からのあずかりものを持ってくるという。
そこで女主人が来るのを待つ間、私は祖父の家にまつわる不思議な話を聞くことになる。


先に「新釈 走れメロス」を読んでいたので、作風の違いに驚くことは無かった。

各短編が、小道具屋、坂の上にある屋敷、狐の面など、特定のキーワードで繋がっている。
それらがその場には描かれていない多くの事を想像させ、イメージを膨らます。

そこに時が止まったような静けさの中、幻想的な京の街が浮かび上がる。
古都が持つ、底知れなさ、惑わす不思議な力、逢魔が刻、それらがぎゅっと詰まっていた。

京都に住む方、悪気は無いです。 ごめんなさい。 個人的な勝手なイメージです。

何かにそっと見られてるような雰囲気に、心がざわざわしました。
それは気持ちの良いものでは無いが、怖いもの見たさがページを捲らせる。

現実の中にあるだろう異界に迷い込んだのは、登場人物ではなく読者なのかも。
緊張感が持続した異界に、心地良く引き込まれました。

妄想系ではない森見作品、恐るべし。 あまり続けては読みたく無いが、たまにはいいかも。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

森見登美彦
トラックバック(16)  コメント(10) 

Next |  Back

comments

作風はずいぶん違いますけど、
やっぱり京都が舞台だからこそ成立する作品ですよね。
京都だったら、こんな不思議もあるかもしれないと
思わせる土壌があるような気がします。
新作の情報ありがとうございます!
夏まで待ち遠しいですね♪

エビノート:2007/04/12(木) 20:17 | URL | [編集]

エビノートさん、ちーす。
やっぱ京都のイメージですよねー。

森見さんの出版ペースが早くなりましたね。
嬉しいな!

しんちゃん:2007/04/13(金) 08:46 | URL | [編集]

このコメントは管理者の承認待ちです

-:2007/04/13(金) 16:04 | | [編集]

ERIさん、こんにちは。
森見さんの本を読むと、京都や京大生のイメージが偏見していくね。
万城目さんも同じ系統だしねー。

しんちゃん:2007/04/13(金) 16:43 | URL | [編集]

各短編がゆるやかにつながっているのが、
イメージを膨らめてるって、ほんとそう思います。
その微妙なずれが怖くて怖くて・・。
気持ちの良いものではないけれど、病みつきになりそうな気も・・。

june:2007/04/29(日) 21:24 | URL | [編集]

他の本にある独特な要素が無いシンプルさが、ざわざわと怖さを引き立てましたね。
恒川さんの「夜市」を思い出しました。

しんちゃん:2007/04/30(月) 09:24 | URL | [編集]

こんにちは。

私も京都に対するイメージはしんちゃんと同じだと思います。
それが古都の魅力なんじゃないかと思います。

妄想じゃない森見さんって、私は初めてだったので、ギャップにちょっとびっくりしました。
この感じで長編を読んでみたいです。

chiro:2007/08/20(月) 16:52 | URL | [編集]

chiroさん、こんにちは。
確実に間違ったイメージですよ(笑)
でもそんな感じはするよね。

「走れメロス」も雰囲気のある本でした。
chiroさんもぜひどうぞ。

しんちゃん:2007/08/21(火) 09:32 | URL | [編集]

こういう森見氏の作品もたまにはいいですね。
普段腐れ大学生ものがメインなので、かえって新鮮で良かったです。
ほどよい緊張感をもって、森見作品を読んだのは初めてでした(笑)
京都を書くのがうまいですよね~。

たかこ:2010/04/01(木) 21:51 | URL | [編集]

たかこさん
森見にとっての異色作ですよね。
こういうホラーっぽいのも、たまにはいいと思いました。
でも期待するのは、モテない大学生のイケイケだったりして。

しんちゃん:2010/04/03(土) 13:35 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

きつねのはなし 〔森見登美彦〕


きつねのはなし森見 登美彦 新潮社 2006-10-28売り上げランキング : 9692おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools≪内容≫京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間の....

2007/04/12(木) 20:06 | まったり読書日記

「きつねのはなし」 森見登美彦


きつねのはなしposted with 簡単リンクくん at 2006.12. 8森見 登美彦著新潮社 (2006.10)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

2007/04/13(金) 09:26 | 今日何読んだ?どうだった??

きつねのはなし 森見登美彦 新潮社


京都を舞台にした、物語の中で時が止まっているような幻想を描き出した、短編四つ。登場人物が重なる部分もあるが、どれもが少しずつ違う位相の中に重なり合うような、ゆるい意味での連作である。この作者は初読みだったのだが、その気配がかもし出す懐かしいようなでも思い

2007/04/13(金) 16:02 | おいしい本箱Diary

きつねのはなし/森見登美彦


京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は―

2007/04/13(金) 18:28 | rocketBooks

『きつねのはなし』森見登美彦


著:森見 登美彦出版社:新潮社定価:1470円(税込み)きつねのはなしlivedoor BOOKSで購入書評データ★★★★★町が夕闇に沈みだすと、横に伸びた路地は神秘的に見えた。懐かしいようでもあり、不気味なようでもある。その奥へ入って行くと、そのまま迷って出られなくなる

2007/04/14(土) 00:19 | ほんだらけ

「きつねのはなし」森見登美彦


「きつねのはなし」「果実の中の龍」「魔」「水神」の京の街が舞台の4編。4編は別々の話ですが、ゆるく繋がっています。四国の田舎から見ると、京都はとんでもない都会です。でも京都が舞台のこの本は、東京を舞台にした小説と違ってどことなく懐かしさや近しさを感....

2007/04/16(月) 09:00 | 宙の本棚

きつねのはなし  森見登美彦


京の夜には妖艶な雰囲気がよく似合う。雅びなるもの達が綴りし艶やかなる歴史と、その裏で流され続けた血と怨念が街の空気を色濃くさせるのかもしれない。人知れず蠢くなにものかの存在を許し、その内に潜めてもしまう。千年の都だけが持ちえる深さであろうか。電光に....

2007/04/18(水) 00:03 | 今更なんですがの本の話

きつねのはなし 森見登美彦


きつねのはなし■やぎっちょ書評森見登美彦さんの月、ということでこの本。きっと100年後の人は平成を振り返っていうことでしょう。「昔(平成)ってさ、こんな物の怪がたくさんいたんだねぇ」「非科学的だよねー」「良かった現代に生まれて」とゆう感じ。...

2007/04/20(金) 01:17 | "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!

きつねのはなし


著:森見 登美彦出版社:新潮社定価:1470円(税込み)きつねのはなしlivedoor BOOKSで購入書評データ「きつねのはなし」京都の一乗寺にある小さな骨董屋「芳蓮堂」にアルバイトする大学生の私。女主人のナツメさんに頼まれ

2007/04/22(日) 20:53 | 本読み日記

「きつねのはなし」森見登美彦


きつねのはなし何となく梨木香歩さんの「家守奇譚」をホラーにしたような感じがしました。時代は違うし、雰囲気も全然違うんですが、不思議な出来事や生き物があたりまえのように存在しているところとか、あとは単純に琵琶湖と水のイメージです。こちらはホラー仕立て。....

2007/04/29(日) 21:20 | 本のある生活

「きつねのはなし」森見登美彦


タイトル:きつねのはなし著者  :森見登美彦出版社 :新潮社読書期間:2007/04/30 - 2007/05/06お勧め度:★★★[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と

2007/06/13(水) 21:18 | AOCHAN-Blog

「きつねのはなし」森見登美彦


「きつねのはなし」森見 登美彦新潮社2006-10-28勝手に評価:★★★★☆ 京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。 細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、

2007/08/19(日) 00:25 | Chiro-address

きつねのはなし (森見 登美彦 )


デビュー作品『太陽の塔』、  「四畳半神話大系」 「新釈走れメロス他四篇」 「夜は短し歩けよ乙女」などと同じく、 この作品も舞台は古都京都。 骨董屋、 きつねのお面、 胴の長いけもの…。 奇妙な出来事が、 現実に起こりそうな、 京都が舞台の独特な世界。 4編

2008/01/31(木) 10:57 | 花ごよみ

きつねのはなし


きつねのはなし/森見 登美彦 ¥1,470 Amazon.co.jp 「きつねのはなし」 森見登美彦・著 新潮社・出版 『森見ワールドとしては、ちと怖い』  森見登美彦さんが、登場した最初の頃は、 「この人、「太陽の塔」でファンタジーノベル大賞受賞でデビュー...

2009/07/08(水) 01:48 | 個人的読書

きつねのはなし / 森見登美彦


あら、あらあら…。腐れ大学生は?黒髪の乙女はどこ?これは本当にモリミーの作品なの? 場所はいつもと同じ京都。「芳連堂」という古道具屋を中心に話が進む。どれもきつねに化かされたような、不思議で妖しい感じがする。それでもって奥が深くて本当に怖い。特に、表...

2010/04/01(木) 21:45 | たかこの記憶領域

きつねのはなし


 冒頭にいきなり  「天城さんは鷺森神社の近くに住んでいた。」 というフレーズがあり、思わず買ってしまった「きつねのはなし」(森見登美彦:新潮社)。鷺森神社は、修学院の近くににある古い神社で、私も学生時代にこの近くに住んでいた。  読んでい...

2010/10/20(水) 21:20 | 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館]

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。