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    2007

04.14

「インストール」綿矢りさ

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綿矢 りさ (2005/10/05)
河出書房新社

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「蹴りたい背中」の文庫化に、わ~い、わ~い、と喜ぶ30代のお兄さん。この際この本も再読してやれ、という勢いだけで読んでみることにしてみた。本だけでなく、違う意味でも熱い視線、荒い鼻息、を持ってしまうのは野郎の悲しさ。そんな事はどうでもいいって? そりゃそうだ! わははっ(笑)。少しテンションを下げようっと。言うまでもないですが、第三十八回文藝賞受賞作です。そして文庫版なので、書き下ろし短編のおまけ付き。得した気分です。

「インストール」
朝子は登校拒否児となるが、することが無いので家でごろごろ。これでは廃人になると恐れた朝子は、部屋にあるすべての物を捨てることにする。 最後に残ったのは、おじいちゃんに貰った壊れたコンピューター。迷った末にコンピューターも、マンションのごみ捨て場に持っていく。そこにコンピューターが欲しいという少年が現れ、あげることにした。数日後、少年はなおせた上に親に内緒で使っているという。少年の誘いで2人は隠れてチャット嬢のバイトをすることに。

朝子は何事もやる気がない、今風な高校生。今風って言ってもいいのだろうか。少年に対しても友達のように話したり、時には敬語を使って話す。これがメリハリが利いて中々読みやすい。こういうのを読ませる、と言うのだろう。言葉や文章もすっきりしている。

それに機械音痴の朝子が可愛い。ぽわんとした感じがいいのだ。それに引き換え、小学生のかずよしの成熟した大人びた態度。こんな小学生が本当にいたら末恐ろしい。いない事を祈ろう。プレイやエロ哲学なんて語るなんて、なんというヤツなんだ。 

またコンピューターを、押入れで隠れてするというところが良い。なぜかドキドキ感が妙に増幅する場所なのだ。押入れって入りたくなるものなのだ。ドラえもんは落ち着くのか、寝る場所にしているが。 ←無視して下さい。

ここでチャットに出てくる馬鹿な男たちは情けない。ほんとに居そうだし、というか確実に居る。この事には、あまり触れずにおいた方が無難か。二人の間逆の性格や、大人の世界へ背伸びをする姿が微笑ましかった。そして何も変わらないが、努力しようとする姿が実に清々しく心地良い。

「You can keep it.」
人に物をあげることによってしか、距離を近づける術を知らない城島。そんな彼が大学で綾香に出会い、何とか近づきたいと考える。

すごく短い短編ですが、すごくパンチが効いいる。物をあげたことにより、見返りを求めて当然だと思っている男。それが物ではなくても、あれをしてあげたから、これをするべきだ。こういう価値観でしでしか人間関係が築けない人って確かにいる。確実にお友達にはなれない人たちだな。というかなりたくない。そこにはLOVEはあるのかい。←東京バンドワゴンの影響です。

やっぱ綿矢さんはいい! 「夢を与える」の次はどんな本だろう?これからも熱い視線で追いかけよう。←この書き方は危ないかも。


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綿矢りさ
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2007/04/14(土) 21:05 | モンガの独り言 読書日記通信

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