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    2007

04.16

「さくら」西加奈子

さくら さくら
西 加奈子 (2005/02)
小学館

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僕こと薫、もてもてでヒーローだったお兄ちゃん、きれいで暴力的な妹、両親。そして犬のさくらを加えた長谷川家。お兄ちゃんの恋、僕の初恋、妹の変わった友達。それらの中心に何時もいたさくら。ずっと続くと思われた幸せな日々が、兄の死で壊れる。彼ら家族に妹のミキが生まれた所から、長谷川家が再生するまでを描いた家族小説です。

ミキの誕生や、男兄弟ならではの共有した秘密。さくらが家族に増えて暖かく笑いが絶えない家族。そんなとても良い雰囲気で幸せいっぱいの家族が、前半部分で描かれている。少し兄弟や兄妹間がべたつき過ぎのように感じたが、あれぐらいの仲の良さには憧れる。自分には妹しか居ないので、兄と男同士で遊んだりあんな会話をしてみたいと思ったのだ。そんな家族が兄の死によって、ずどーんと一気に哀しみと絶望に落ちる。冒頭でお兄ちゃんが死んだことが分かっているが、その落差の分だけ胸にくるのだ。

美しかった母は過食で激太り、朗らかだった父はどんどん痩せていき、ついには家を出る。妹のミキは、報われない恋にがんじ絡め。 そんな時にさくらの身体に異変が起こり…。あれは奇跡なのか。いや、たぶん奇跡だろう。笑いの奇跡に万歳なのだ。

はっきり言ってしまえば直球ど真ん中。 ガツンとノックアウトされたような大好き本。絶妙な関西弁でくすりと笑いを誘い、動物好きなところをコチョコチョと擽られる。さくらさんのしゃべりに、うーん溜まらんと身を捩る。犬好きの方は必読の本なのだ。

動物と同居をすると、なぜか家族の中心に動物がくるのも事実。さくらの体調が悪くなった時のあたふたぶりが、すごく身に染みたのだ。これでさくらまで殺したら、確実に西加奈子さんを嫌いになっただろう。嫌いにならずに済んで良かったと、ホっとしている。

西さんがあとがきで言っていた、モデルになったサニーちゃんの尻尾のお話が良い。サニーはいつもぱたぱたと尻尾を振り、皆に元気を与えてくれる。 「私も尻尾を振ろうと思う。 私は全力で、尻尾を振ろうと思う。」 あとがきで、うるっときたのだ。はははっ、笑ってくれたまえ。 これだけで西加奈子のファンでは無く、大ファンになったのだ。動物好きに悪人無し。勝手な思い込みだがこれでいいのだ。ぬわはははっ。

今回は西加奈子さんを初読みだったが、これからガンガン読んで行く予定。すでに「きいろいゾウ」「通天閣」が手元にある。そう、1冊も本を読まずに3冊も積んでいたのだ。そろそろデビュー作の「あおい」が文庫化しそうだ。 これも楽しみに待つことにしよう。

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西加奈子
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-:2007/04/16(月) 17:11 | | [編集]

くままさん、こんばんは。
あのセリフは軽い言葉ですが、その分重く感じましたね。
西加奈子さんのセンスの良さに関心して、くままさんの様に落ちることは無かったです。
それにさくらさんとミキちゃんの方に重点を置いて読んだから、ショックも少なかったな。

しんちゃん:2007/04/16(月) 17:47 | URL | [編集]

私は猫派なんですが、サクラは可愛らしかったですね~
サクラのお喋りは、現実にはもちろんありえないんだけど、自然に受け入れちゃって、ついつい微笑んだり(^_^;)
デビュー作の「あおい」は未読なので、文庫化されたら読みたいです♪
新作も出るようですね?確か、「しずく」だったかな?

エビノート:2007/04/16(月) 21:50 | URL | [編集]

エビノートさん、こんにちは。
同じく猫派ですー!でも犬もいいっすね。
人に振り回されながらも、いつも元気に尻尾をぱたぱたが可愛いかったな。
「あおい」を読んでる方は少ないみたいですね。
新作が出る前に持ってる本を読まなくちゃ!です。

しんちゃん:2007/04/17(火) 09:17 | URL | [編集]

この作品、賛否両論みたいですが、私は好きでした。
犬が家族の中心、ってなんだか分かるような気がします。
我が家では飼っていないのですが、義姉のところで飼い出して、
「夫婦の会話が戻った」って喜んで(?)ました。

由松:2007/05/08(火) 20:17 | URL | [編集]

この本、良かったですよねー。
うちも子供のころから犬猫と一緒に生活してたので、よく分かりました。
家族の緩和材になってくれるんですよ。寂しさも癒してくれるしね!

しんちゃん:2007/05/09(水) 09:11 | URL | [編集]

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