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    2007

04.24

「桜川ピクニック」川端裕人

桜川ピクニック 桜川ピクニック
川端 裕人 (2007/03)
文藝春秋

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お父さんたちの短編集ですがそれぞれリンクしています。


「青のウルトラマン」
近所に虐待されているらしい子供がいる事に気付く、在宅勤務の川崎恵。

表紙のイメージで読んだらぶっ飛んだ。 なんという重い作品なんだろう。
帰りの遅い母を迎えにきた長男。 そんな長男を一人歩きは危ないと殴る母。
児童虐待に証拠がないと動いてくれない行政。 うーん、重すぎる。


「前線」
実家で療養中の妻の代わりに、産休をとって子育をする千葉慎二の憂鬱。

戦地での壮絶な少女と、今時の女子高校生を比べて考えこむ。
嫌な雰囲気でストーリーは続くがラストに救いがありほっとした。 終わり良ければです。
こんな見方もあるんだなーと、ちょっぴり感心。 あ~、良かった。


「うんてんしんとだっこひめ」
出産を控え入院中の妻に代わり、仕事の合間に長男と見舞いに通う矢島治の長男との約束。

言葉が不明瞭な幼い子供と、言葉を理解しないまま買ってあげると約束するお父さん。
タイトルの言葉を推理するゆるーいミステリです。
お母さんと中々会えない寂しさと、お兄ちゃんになるという自覚がすごく心に響いた。


「夜明け前」
保育園のパパ交流会を開き、夜の街に繰り出す九條誠と矢島治(やっさん)。

これまで真面目一筋だったお父さんたちが、今夜は弾けるぞーと頑張る姿に失笑。
やっぱり慣れないことを無理しちゃいかんね。 なんだか悲しくなるよ。


「おしり関係」
娘から「おちんちん、いつはえてくるの」と聞かれた川崎恵。

ぷぷぷっ、笑えたー! 娘が生まれると避けては通れない質問にお父さんが苦戦。
娘の立てた間違えた仮説を、正しい仮説に導き出そうとする姿に爆笑。
そしてパンクに燃えるお父さんの、はっちゃけぶりにまた爆笑。 これが一番好きだった。


「親水公園ピクニック」
保育園の交流会で、近くの公園でバーベキューをする事になった子供たちとその家族。

これまでに出てきたお父さんたちが勢ぞろい。 ラストを飾るにはぴったりの作品だ。
公園内を探検するお父さんと子供たちだが、大人の方が子供っぽくて温かな気持ちになれるのだ。
こんな休日に憧れるなー。 でも虫嫌いなので無理か。 ちょうちょやトンボでも怖いもん。


色んなお父さんが居ましたね。働きながら子育てするお父さんや主夫のお父さん。
次の出産を控え子供と二人で過ごすお父さんなど、えらいお父さんたちがイッパイ。
頑張るお父さんの姿が微笑ましいが、実際には少ないんだろうな。

お母さんたちよ。 この本を読んでこんなヤツ居らん!と嘆かないでね。
「月に向かって吠えたくなる」お父さんが居ることも、忘れてはいけないのだ。

でもまともなお母さんが出て来なかったですな。 そのあたりがリアル感に欠ける一因か。
まあこの本のコンセプトがお父さんだからかな。 尻上りに面白くなっていく短編集でした。

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comments

これだけがんばってくれるパパならば、たまには月に吠えたくなっても許します。
お母さんをちゃんと書いてくれなかったのがちょっと不満ですが、お兄ちゃんになる子供の気持ちを思いやるところとか、男性の方が細やかかもしれないって思いました。私もどうにでもなるって思ってますから。

june:2007/04/25(水) 17:43 | URL | [編集]

母は強しですね。この本は日頃ぐうたらなお父さんに読ませる教則本かよ、というぐらいお父さん一辺等でしたね。
将来のことをちょっぴり考えちゃいました。

しんちゃん:2007/04/26(木) 08:55 | URL | [編集]

ほのぼのとした表紙だったので、私も最初の短篇にはちょっと驚きました。
「おしり関係」など、愉快でそして微笑ましくって、尻上がりに面白くなってゆくって、ほんとにそうでしたね。

エビノート:2007/05/02(水) 00:09 | URL | [編集]

読み始めはビックリしましたね。
でも読み終わると、粒揃いの作品が多かったから良し。
終わり良ければ、ですね。

しんちゃん:2007/05/02(水) 08:43 | URL | [編集]

ラストの物語がよかったですね。
川端さんらしさが出ていたような気がします。

「おしり関係」お医者さんの「事故にあったようなものと思ってください」の言葉にビクビクしました。こんな事故あいたくないです。

なな:2007/05/08(火) 22:31 | URL | [編集]

あの事故って女性の方が多いみたいですよ。
そして手術のときには、うつ伏せで足をぱっかーだそうです。
まあ出産の逆ですがね。

しんちゃん:2007/05/09(水) 09:25 | URL | [編集]

私も「おしり関係」が一番好きでした。
昔リカちゃんみたいなことを思っていた記憶があるので、読んでいて結構楽しかったです。
親はこんなに真剣にはなってませんでしたけどね…。

アメコ:2007/09/05(水) 22:31 | URL | [編集]

アメコさん、「おしり関係」面白かったですよね。
女の子だけが持つ疑問に、笑いが止まりませんでした。

しんちゃん:2007/09/06(木) 09:26 | URL | [編集]

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