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    2007

04.25

「幻をなぐる」瀬戸良枝

幻をなぐる幻をなぐる
(2007/01/06)
瀬戸 良枝

商品詳細を見る

第三十回すばる文学賞受賞作の「幻をなぐる」と「鸚鵡」の二編が収録。

「幻をなぐる」
中川は4年ぶりに再会した奴と何度か会ううちに大人の関係を持つ。その翌朝、奴は宗教のことを持ち出しセックスもその一環だったと言う。奴を忘れるために、中川は就寝時間以外はワークアウトをすることにしたのだ。

この設定はなんだろう? 男を忘れるために、マシン、スイム、ラン、ヨガ、と身体を鍛える女。その後、昔の知り合いの女から電話があり、あさみも、たまこもみんな姉妹だと言われる。
うーん、ほんとにどうなってるの?って感じなのだ。そして挙句には、奴を思い出すだけで収まらずに幻覚まで見る妄想っぷり。

ストーリーや文章はともかく、自虐的な壊れ方が突き抜けていて滑稽なのだ。でもこれは好き嫌いが別れるだろうと思う。解らない方にはまったく理解出来ないだろう。こう書きながらも自分が理解しているかというと、めちゃめちゃ微妙なんだな、これが。難解な心理描写や解りにくい表現が多く、独特な世界にすんなり入れなかったことは確かだ。


「鸚鵡」
自殺した姉の現場に居合わせ女性と葉子との不思議な世界を描いた作品。

まずはじめにタイトルは「おうむ」と読む。書けと言われても書けない漢字やな。姉の葉子は弟の親友とセックスにあけくれる。そこには愛情などこれっぽっちも無い。ただの肉と肉のぶつかり合いなのだ。描写がめっちゃキモすぎ。うげーって感じ。

こちらも独特な壊れた世界ですごく難解。登場人物をこれでもかと苦しめるのだ。そこに救いはなく、読者はただ苦しい、と思いながら読むだけなのだ。

だけど弟くんの壊れ方がツボに嵌り、むちゃくちゃ好きだった。家で飼っている弟くんの会話を真似する鸚鵡のしゃべりも、笑える要素が満載。「お前を壊すぐらい造作もないよ」「いつでも返り討ちにしてやるよ」これ鸚鵡のしゃべり。

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comments

しんちゃんさん、こんばんは。
私もこれは理解できてないなあと自分で思います。なかなか難しいけど、訳の分からないキャラの壊れっぷりが何だか面白くて、読みきったという感じです。
「鸚鵡」の弟の壊れっぷりはやっぱりおもしろいですよね!

アメコ:2007/09/28(金) 20:03 | URL | [編集]

アメコさん、こんにちは。
ぶっ飛んだ世界に、ブン殴られたようでした。
すごかったですね。

「鸚鵡」の弟だけ快感を覚えました。

しんちゃん:2007/09/29(土) 09:56 | URL | [編集]

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『幻をなぐる』瀬戸良枝


幻をなぐる瀬戸 良枝 2007/1/10発行 集英社 P.145 ¥1,300★★★★★何という滑稽か。何という様か。無数にあるそれら喜劇的経験をいくつも遠巻きに眺めておきながら、同じ轍を踏んでしまうとは。それのみならず、こうして「あれは愛ではなかった」と

2007/04/27(金) 00:17 | ほんだらけ

幻をなぐる  瀬戸良枝


2006年第30回すばる文学賞受賞作、瀬戸良枝さんの『幻をなぐる』です。受賞時のタイトル『新しい歌』から改題されています。端的にストーリーだけ追っちゃうと、美大に進学、卒業したけど求めていたものを得られず帰省した女性が、高校時代にほのかな憧れを抱いていた男....

2007/04/29(日) 21:11 | 今更なんですがの本の話

「幻をなぐる」瀬戸良枝


幻をなぐる瀬戸 良枝“マッスル”な失恋克服記の登場!!理想の男と奇跡的にセックスしたものの、手ひどく裏切られた中川。相手を忘れるために体を鍛え、自慰に励むが妄執は増すばかり。生々しくもピュアな“現代の失恋の生態”が女性たちの共感を誘う。第30回すばる文学賞

2007/09/28(金) 19:46 | scribble

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