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    2007

04.29

「風精の棲む場所」柴田よしき

風精の棲む場所 (光文社文庫)風精の棲む場所 (光文社文庫)
(2005/06/14)
柴田 よしき

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京都の北山に住む作家の赤間寺竜之介は、ファンだという少女とメールのやり取りをしていた。その少女に、村祭りで奉納の舞をすることになったので見に来て欲しいと誘われる。赤間寺は愛犬のサスケをつれ、北山の奥地にある地図に載らない風神村を訪れる。そこは未開発で、幻の蝶が舞う風精(ゼフィロス)に守られた村だったのだ。

この作品は、猫探偵正太郎シリーズの番外編ともいえるミステリなのだ。主人公は桜川ひとみの師匠であり、正太郎の育ての親である赤間寺竜之介。そして相棒のサスケはチャウチャウの血が混ざった雑種で、正太郎の幼馴染。今回は正太郎が居ないのでサスケがまったくしゃべらない。すんごく残念なのだ。探偵役は赤間寺のおやっさん。彼は関西弁でまったりしゃべるクールなおやじ。そんな彼らが、40年前にタイムスリップしたかのような村で事件に遭遇する。

舞の通し稽古を見に行く赤間寺だが、舞の直後に少女の一人が息絶えていた。たくさんの視線がある衆人環境の中、出口の無い密室で起こった殺人事件だったのだ。

読み進めるとなんだか懐かしい雰囲気を感じるのだが、なんだろうと考える。陸の孤島。時間が止まったような暮らし。土俗の因習。外部の美青年に熱を上げる娘たち。それを苦々しく思う若い衆。衆人環視の中での密室殺人事件。あーっと気づくと、それは横溝正史なのだ。これはオマージュなんだろうか。

ミステリ的なトリックはいまいちピンと来なかった。というかイメージしずらいのだ。でもここで語られる様々なことは面白くて、ふむふむと楽しく読める。ブナの木の神秘。植林の問題。蝶の生息、などをさらりと読ませる薀蓄。

ストーリーは赤間寺のおやっさんの独壇場で、ずんずん進むが少し物足りない。それはサスケがほとんど赤間寺のおやっさんと絡まないからなのだ。しかしラストのファンタジックな最後を飾ったのがサスケだというのがニヤリなのだ。

正太郎シリーズを読んでなければもっと純粋に楽しめただろう。先入観が邪魔をしたのだった。この物足りなさを埋めるには、残りの正太郎シリーズを読めば埋まるだろう。


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柴田よしき
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