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    2007

05.10

「ふにゅう」川端裕人

ふにゅうふにゅう
(2004/07/23)
川端 裕人

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「桜川ピクニック」の兄本とも言える、5つの短編集です。

「おっぱい」
妻の半年間の育児休暇が終わると、夫の洋介は交代で育児休暇を取り子育てをする。
二人は子育ては平等にという約束で子供をつくったからだ。
洋介の子育てと主夫業を描いた作品です。

洋介は娘が授乳する妻のおっぱいにとても憧れる。
1日を頑張って娘と過ごしても、仕事から帰ってきたおっぱいを一番に求めるからだ。
洋介は娘に自分の乳首をあてがい、いやいやをされてくやしがったりもする。
なんかすげー可愛いパパですね。でも気持ちは分かるなー。
母親と赤ちゃんってみっしりと繋がりを感じられるが、そこのところは男親はねえ。
だからどんなに泣いてもぴたりと抑える、魔法のおっぱいに憧れるのだ。

洋介は母乳に憧れ、父乳を欲しがる。これが本のタイトルの「ふにゅう」という訳。
ちょっぴり痛くて切ないお話でした。


「デリパニ」
日本人の夫と妻のソフィアの夫婦は、いつ出産がくるかを待つばかり。
しかし男は血を見るのが怖く、出産に立会うのをびくびくと恐れている。
ニューヨークの産院を舞台にした、夫婦の立会い出産を描いた作品です。

文化の違いからくる二人の物の考え方の違いが、すんごく面白かった。
夫は緊張しまくってがちがちだが、妻は破水がきた後もビールを飲む強者。
しかもアメリカの産院なのですべてがいいかげん。これが笑えるんだ。
それに出産シーンがまた爆笑なのだ。もう笑いすぎて涙しました。


「ゆすきとくんとゆすあしちゃん」
匡志と志保の夫婦には、悠斗と理香の二人の子供がいる。
息子は日頃からママはきれいだと言い、ついにはママと結婚するんだと言い出す。
ママは満更でもなさそうにするが、パパは息子に結婚の説明と嫉妬でやきもきする。
結婚とはなにか。夫が求める夫婦と、妻が求める夫婦を考える作品です。

なんかママが好きって言う息子に嫉妬するパパって素敵ですね。
それだけ奥さんを愛し続けているのが、むちゃくちゃ分かるから。
子供のあまりの無邪気さには困るが、こんなパパになりたいなあと思いました。


「桜川エピキュリアン」
ジムのプールに息子の由紀夫とやって来たパパは、久しぶりに同級生の信一郎に出会う。
信一郎はホモで、パパは親子二人で暮らす由紀夫のなよっとした仕草に悩み始める。
そこで男のイメージを由紀夫に与えるために、パパはジムで真剣に鍛えることにする。

内容に中身があるわけでは無いが、川端さんのユーモアに笑いっぱなし。
由紀夫くんも可愛いかったし、信一郎も味があって良かった。
この本の中で一番好きな作品でした。 ほんと中身は無いけどね。


「ギンヤンマ、再配置プロジェクト」
ママが1ヶ月の出張に行き、残されたパパと2人の子供は近くの池で虫取りをする。
そこでギンヤンマの幼虫のヤゴを捕まえ、家に持ち帰り飼育することにする。
母の欠けた親子3人の1ヶ月の生活を描いた作品です。

ママが居なくなって、子供の服や靴下の収納場所を探すが見つからないパパ。
これすんごい分かるな。日頃ママにまかせっぱなしにすると、こういう目に遭うんだよ。
世の中のパパさん、気をつけましょうね。

ここでパパと息子くんが、歴代のウルトラマンや仮面ライダーのビデオを見る場面がある。
これはすっごい憧れる。そして「育児をすることは、子供時代を生き直すこと」と書かれてる。
めっちゃ良い言葉やなーと印象に残りました。それともう一つ心に残った言葉があるんです。
それは男親にとって息子は「年の離れた親友」で、娘は「年若い恋人」だという言葉。
女親は逆に見立てることもよくあることだってさ。そうだよなー、といたく感心しました。

しかし川端さんの描く母親って、自分勝手で子育てをしない母親が多いですね。
1ヶ月も小さい子を置いて出張に行くかなー。最後にじーんときたから、まあいいか。

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