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    2007

05.10

「未来の息子」椰月美智子

未来の息子未来の息子
(2005/04)
椰月 美智子

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「未来の息子」
中学生の理子は、好きな先輩の気持ちが知りたくて、学校でコックリさんを呼ぶ。しかし、コックリさんを帰す前に不意の事態が起こり、儀式を途中でやめてしまう。すると理子にしか見えない親指ほどの大きさの小さなオヤジが現れたのだ。その小さなオヤジは、未来からやって来た理子の息子だという。少し変わった親子のお話です。

「三ツ谷橋」
古谷は戸板川の橋の上で、顔がきみどり色のおばあさんと出会う。このおばあさんは、この辺りではきみどりのおばあと呼ばれているそうだ。2人の不思議な交流を描いたお話です。

「月島さんちのフミちゃん」
中学生のフミちゃんは両親を亡くし、代わりに瑛子ちゃんとカンちゃんに育てられている。2人ともフミちゃんのお姉ちゃんとお兄ちゃんで、二卵性の双子なのだ。カンちゃんは家の中だけオネエ言葉の美男子な家庭内オカマ。瑛子ちゃんは頭の後ろに口が出来たという不思議系美女。ちょっと変わった3人家族のお話です。

「女」
直美は夫に満足はしているが、性行為だけはうんざりしている。だから夫が居ないときには様々な男を思い浮かべ、1人で快楽を得ている。そんな彼女は一部の人間の視線を感じると、不快感を覚えて狂いそうになる。歪な性癖を持った女の暴走を描いたお話。

「告白」
女は温泉旅館で出会った3本指の布団敷きについて、恋人に語る。その布団敷きの背中には、女の人の刺青が彫られていたのだ。女が体験した奇妙なお話です。


好き嫌いの別れた、ちょっぴり不思議な5つの短編集です。まず好きなお話だったのは、「未来の息子」と「月島家のフミちゃん」でした。主人公が両方とも少女なのと、児童書の雰囲気が残った温かさが、良い気持ちになれたのだ。この少女たちが純粋で、昔からある少女イメージにぴたりとくるのが可愛いかった。そんな少女の心の内面の動きが瑞々しくて、ほっこりと癒されるんだな。そして「フミちゃん」に出てくる異質な双子が、フミちゃんを大事にしているのが好印象。ぶきっちょながらも暖かい目で妹を見守る兄姉の姿に、じーんときました。

次に好きというよりも、むちゃくちゃ怖かったのが「女」。自分の好みの男以外のエロ視線に敏感に反応し、心に黒いものを溜め込む女。それがふとしたきっかけでついには暴走し、最悪の結末を迎えるのだ。キレタ女に思わず、怖え~っと声に出してしまった。

最後は嫌いというよりもまったく理解出来なかったのが、「三ツ谷橋」と「告白」。両作とも読み終わってまず思うのが、だから何?ということ。橋で変なおばあに出会って、意味の分からない会話をする主人公。それで?それだけなんだよ。旅館で指の欠けた刺青親父と関係を持った女が、恋人に出会いからすべてを告白する。それで何?そのあと何も起こらないんじゃ、感想の持ちようが無いんだよな。

まあ5戦中3勝2敗という感じでした。打率が6割だったのでまあ良しか。なんじゃそりゃ。

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椰月美智子
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