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    2007

05.23

「桜宵」北森鴻

桜宵 (講談社文庫)桜宵 (講談社文庫)
(2006/04/14)
北森 鴻

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ビアバー「香菜里屋」は、度数の違う4種類のビールと創作料理を楽しめる。その店のマスターの工藤が、店で語られるお客たちの謎を見抜いていく。「花の下にて春死なむ」の続編にあたる連作短編集です。

「十五周年」
仕事を求めて、岩手から東京に出てきてタクシー運転手をしている日浦。彼が客として乗せたのは、岩手時代に馴染みにしていた小料理屋の娘だった。彼女から小料理屋の十五周年記念パーティーに誘われた日浦は、主席することにする。しかしパーティー会場には馴染みのない顔ばかり。彼は何故、招待されたのか。

「桜宵」
亡くなった妻の手紙に、最後のプレゼントを用意したと、香菜里屋の名前が記されていた。その手紙に導かれて香菜里屋を訪れると、そこには妻と同じ味の食べ物がある。妻のプレゼントとはいったい何か?

「犬のお告げ」
人事部長が開くホームパティーには、リストラ候補者が招かれるという噂。そのパーティーで、部長の飼い犬に噛まれた者は、2週間以内にクビになるという。そこに今回、結婚を考えている修が参加するように呼ばれた。

「旅人の真実」
金色のカクテルはありませんか? 香菜里屋にこんな注文をする男が現れる。そこで工藤は、自分の認める香月の経営するバーを、男に推薦する。常連の七緒は、同じ男を別の店でも見かけていた。

「約束」
10年前に別れた男女が、約束通りにある店で10年ぶりに再会した。お互いの人生には様々な出来事があり、二人は過去を思い出す。しかし微妙にずれた二人の思いが、意外な方向へと進んでいく。


久しぶりに大好きな北森鴻さんを読みました。やはり上手いです。このシリーズは、客が抱えた問題を工藤が推測をつけるが、中々明かさない。だから最後の最後に、あくまで推測ですよ、とそっと教えてくれるという趣向。それまでは客がしゃべるのを、美味いビールと絶品料理を食べながら聞くのだ。
これがヨダレがずずっと出るほど美味そうなんだ。こっちは発泡酒をちびりなのに。しかも第3の発泡酒なんだな、これが。たまにはビールをぐいっと飲みたいぜ。一種の拷問ですな。北森さんの他の本にもたくさんの料理が出てきます。レシピがあれば作ってやるのに、と思うのは自分だけじゃ無いだろう。

それに料理だけでなく、北森さんが描く連作短編集は絶品なのです。なにもかもが、うへー、と唸る出来なんですよ。それは全てが上手く収まるものばかりで無く、悪い結果もあるということ。だから居心地が悪く、読後にもやっと残るものも多々あります。それらをひっくるめても、すっごく面白いのです。

この本も連作短編の名手ぶりを充分堪能出来る一冊でした。

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北森鴻
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「桜宵」 北森鴻


「桜宵」北森鴻 お薦め度:☆☆☆☆ 2006年5月29日読了

2009/01/14(水) 18:37 | 仙丈亭日乘

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