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    2007

05.28

「恋するたなだ君」藤谷治

恋するたなだ君恋するたなだ君
(2005/05)
藤谷 治

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主人公はたなだ君。29歳で身長がやたらと高く、極度の方向音痴の持ち主だ。ある日の仕事帰りに車でドライブに行き、ふっと気がつくとそこは見知らぬ街だった。そこできらりと光る女性の後姿を見つけ、一目で恋に落ちてしまった。おかしな街に紛れ込んだ、たなだ君の困難と恋の物語です。


この強烈なパワーはなんだろう。読者は圧倒されたまま、ぐいぐいと読んでしまう。すごく不思議な世界観です。 なんと言えば通じやすいのだろうか。不思議の国のアリスと、森見系の妄想&暴走と、ポップな舞城の文章が合体した。これが一番しっくりとした表現でしょう。ほんとかよ。

まず、へんてこなルールが通っている街ですが、これは異世界ではありません。風俗成金の真黒という人物が、大金を使って作っただけの物です。でもここでは真黒の意思がすべてという世界で、一種の独裁国家のような街だ。

そこにたなだ君が迷いこみ、真黒のホテルで働くまばさんという女性に恋をする。しかしこのたなだ君がすっとぼけていて、そのために強盗と間違われてしまう。その挙句には名前はゲストルームだが、実際は牢屋に閉じ込められたりするのだ。

その後も、予測不可能な出来事が次々とたなだ君を襲う。たなだ君はいつも受身。そんな中で、たなだ君はまばさんの噂に振り回されながらも、どんどん惹かれる。こんな恋もありでしょう。先に書いた森見さんの作品にも似た雰囲気です。

世界観も不思議系だが、出てくる登場人物たちもどこか歪です。たなだ君はぶきっちょで、自分の恋に暴走しあとで我に返って反省したりする。まばさんはこの街に嫌悪感を持っているが、諦めが強く変化のない毎日を過ごす。ホテルで働く下っ端のイガラシとヤタガラシの二人は、名前がころころ変わる変人。真黒は気まぐれな性格で、たなだ君とまばさんの二人の関係を見守っている。たなだ君に口説きのレクチャーなんかもする。 この謎はラストに解けますが。言葉の最後に「にえ」と付ける牢屋の番人の俊造さん。彼にはとても好感が持てた。

彼らが最初から最後までただドタバタするだけの物語です。この本を読んだからといって、心に響いたり、何かを思うことも無いでしょう。だけど読後には、あー面白かった!と言える至福な時間を味わうことは間違いない。たぶん。

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藤谷治
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comments

>この本を読んだからといって、心に響いたり、何かを思うことも無いでしょう。
>だけど読後には、あー面白かった!と言える至福な時間を味わうことは間違いない。
その通りです。今でも時々この本のシーンが頭に蘇ります。
モモがたくさんとか。金ぴかのホテルとか牢獄とか。不思議な街並みなどなど…
不思議なパワーを持った本です。

なな:2007/05/28(月) 15:39 | URL | [編集]

はちゃめちゃな人物たちが踊りまくってましたね。
何も考えずに楽しく読める本。こんな本があっても良いですな。

しんちゃん:2007/05/28(月) 17:51 | URL | [編集]

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