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    2007

05.30

「天使の耳」東野圭吾

天使の耳 天使の耳
東野 圭吾 (1995/07)
講談社

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交通事故に関連した6つの短編が収録。

「天使の耳」
深夜の交差点で車同士の交通事故が発生した。そこで信号無視をしたのかはどちら側か。片方は青信号だったと主張。もう片方は運転手が死亡し、同乗者は盲目の少女だった。

「分離帯」
トラックが分離帯を越えるという横転事故発生した。後ろを走っていた目撃者は言う。事故があった直後に、左斜線に路上駐車をしていた黒い車が急発進をしていったと。

「危険な若葉」
男は抜け道を快調に飛ばす。その前方にゆっくり走る若葉マークの車が道を塞ぐ。男は車を執拗に煽り、若葉マークの車は事故を起こしてしまう。男は通報せずに逃亡した。

「通りゃんせ」
大晦日の夜、道を塞いだ形で違法駐車をしていた車に傷をつけられた。その後、傷をつけた人物が名乗り出てきて弁償するが、何度も偶然会うようになる。

「捨てないで」
高速道路を運転中、前を走る車が缶コーヒーを窓から捨て、助手席の婚約者の目に当たった。女性は失明し、警察に届けるが警察は相手にしてくれない。二人は独自の調査を始める。

「鏡の中で」
右折車両が反対車線で信号待ちの原付に衝突する死亡事故。運転手は素直に自供。しかし事故がありえるはずもない状況の事故。しかも不思議なタイヤ痕が残っていた。


どれもが非常に面白かったです。加害者になった側の身勝手さ、モラルの欠如がすごくリアルに描かれてる。皆が駐車をするから違法駐車をする。皆がポイ捨てする。皆がのろい車ならこれぐらいは煽る。ほとんどが皆がという集団意識を持った行動。

被害者になった側の怒りもリアルです。加害者への持って行き場の無い怒り。これらが警察や司法に任せずに、実際に自分や残された家族が復讐をしてしまう。この暴走してしまう気持ちが痛いほど判ってしまうんだ。自分も近い人が被害に遭い、歯止めが無ければ行動してしまうかも、と考えてしまった。

そして中々動いてくれない警察への苛立ち。進展のない捜査への苛立ち。法律では裁けない盲点など、すごく細やかに描かれている。

ドライバーにはぜひ読んで欲しい作品だ。低俗なモラルを改めなくてはね。自分もドライバーなので、読んでいて反省する部分がありました。

読み物としても面白かったです。全体的にブラックな作品が多いので、黒好きには堪らないでしょう。特に悪意を持った被害者側のお話などは最高に痺れる。まだまだ東野圭吾の本は読了が少ないですが、マイベストに入れてもいい本だと思った。

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東野圭吾
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comments

こんにちは♪
初コメントです。ドキドキ。(笑)

この短編集、私も大好き。
読んだのは大分昔だけど、やっぱり表題作が一番心に残ってます。
軽く、どんでん返しみたいなの、ありますよね?
確かに黒いかも。^^

tariko:2007/05/30(水) 18:02 | URL | [編集]

ちーす。なんか別人みたいですね。
被害者側の復讐は黒かった。でもその気持ちも理解出来るんだな。
東野さんの問題提起に、うんうんと読める本ですよね。

しんちゃん:2007/05/31(木) 09:21 | URL | [編集]

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