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    2007

06.07

「終末のフール」伊坂幸太郎

終末のフール終末のフール
(2006/03)
伊坂 幸太郎

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8年後に小惑星が衝突し、地球が滅亡すると発表されてから、残り3年となった。仙台市北部の団地「ヒルズタウン」に住む人たちが、残り3年をどう過ごしていくか。それぞれに恐慌やパニックを乗り越えたが、何かを失った人たちの物語です。


「終末のフール」
10年前に娘に絶縁され、出て行かれたまま妻と二人で暮らす父親。その娘が久しぶりに帰って来ることになった時、父親はどうするのか?

はっきり言って、この馬鹿を連発する父親が、どうしようも無いぐらい大嫌いでした。物語の幸先がこんなので良いのかと疑いました。ですがラストのあの一言で溜飲。


「太陽のシール」
何事も自分で決められない優柔不断な夫は、年上女房に決断を頼りきっている。世界が消滅するという情況で、妻が妊娠し産むかどうかの決断を迫られる。

この優柔不断男が、何をえんえんと悩んでいるのかさっぱり理解出来なかった。産んじゃえば良いではないか。どうせ死ぬなら自分の子供の顔が見たいと思う。普通に考えたらこんな感情になると思うんだけどなー。嫁の雰囲気は好きでした。


「篭城のビール」
かつてはニュースキャスターで、無責任な報道のために自殺に追い込んだ男。そのご男はキャスターを引退し、妻と娘とひっそりと生活をしていた。そこに男が住む部屋に、自殺した女性の家族が銃を持って乗り込んできた。

個人的にマスコミやコメンテーターが嫌い。だから被害者側に早く撃てと感情移入。はっきり言って暴論です。でも押し付けがましいコメントがムカツクんだよな。この感想は無視して下さい。


「冬眠のガール」
両親の自殺後、1人取り残された娘が、3つの目標を糧に1人ぼっちで生きてきた。その目標を達成した彼女が、新たな目標に向かうため、相談をしに人を訪ねる。

女の子がむちゃくちゃ可愛かった。荒涼とした世界の中、すごく明るいんだな。これまで読んでいて、やっと救われたとほっとした。ここまでは疲れたよ。この子だけで長編もいいかなー、なんて思ったりもした。


「鋼鉄のウール」
キックボクシングのジムに通う少年の家庭は、父が部屋へ引きこもることで壊れている。少年は憧れの苗場さんと会長と過ごす時間だけ、壊れた家庭を忘れることが出来る。

かっこいいー、苗場さんにミハー気分。あとがきを読んで、武田幸三なのねと納得。ストイックな苗場さん。渋い発言の苗場さん。不器用だけど、心の強さに惚れました。


「天体のヨール」
自分の不注意で妻を殺された男。彼は首を吊って自殺をしようと試みる。そこにかつての同級生からの電話が鳴り、死ぬ前に会うことする。

ここに出てきた、風変わりだが確たる自分を持つ、同級生の二ノ宮が良かった。オタクという言葉を敬称だと言い切るんだ。やっぱり芯を持った人間は強いですね。


「演劇のオール」
ただ1人生き残った女性が、それぞれ知り合った家の人たちと、個別な時間を過ごす。それは、偽孫、偽姉、偽お母さん、偽恋人、偽飼い主、という演技だ。

いいねー。いいよ。ばらばらに接している人物たちが、ある出来事で繋がっていく。「ラッシュライフ」のようなパズラーぶりが、めっちゃ気持ちがいいんだ。すべてのピースが埋まった瞬間は快感の一言。こういうの好きです。


「深海のポール」
火事で焼け出された父を引き取り、妻と娘と暮すレンタルビデオ屋を経営する男。ビデオで見た破滅のシーンに影響を受けた父が、屋上にこつこつと櫓を作っている。

へんてこな父親も良いが、娘ちゃんが可愛いすぎ。たぶん嫌いな方はいないでしょう。変な父だと何度も言う息子が、同じ行動を取るのは、出来すぎ感はあるが好きだった。このラストを読むことで、それぞれのお話が引き立つのでしょうね。


好きだった作品、受け付けなかった作品、と両方ありました。これは設定が問題では無く、個人的な人物の好き嫌いです。そんな中で好きだった作品を挙げると、「冬眠」「鋼鉄」「演劇」です。それぞれの作品間のリンクも、まさに伊坂って感じで面白かったな。ちょっぴり暗い設定ですが、楽しむことが出来ました。

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伊坂幸太郎
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comments

「終末のフール」を読んだのが、感想を記録して残す前だったので忘れてしまっているリベです(苦笑)。
しかし、「鋼鉄のウール」は印象に残っています。あのストイックな姿を読むと自分もランニングしたくなりました。

リベ:2007/06/07(木) 18:39 | URL | [編集]

はははっ(笑)。記録をしても忘れてしまう自分はすごいじゃないか!
りべさん、どんまいっす。アホな自分にも、どんまい!
そして走っちゃってください(笑)。

しんちゃん:2007/06/07(木) 18:49 | URL | [編集]

「太陽のシール」のしんちゃんの感想、「どうせ死ぬなら自分の子供の顔が見たいと思う」になるほど…と感心しました。たしかにそうですよね。子供一人の残していく訳じゃないんだから、家族3人で幸せな最後を迎えればいいんだ。
私も「冬眠」が好きでした。

なな:2007/06/08(金) 19:42 | URL | [編集]

↑うえでななさんが書いてるように、わたしも「太陽のシール」のしんちゃんの感想は、なるほど・・と思いました。私は自分がそうなったらどうするんだろう・・ってあれこれ考えてしまったんで、普通に考えたらこうなるというのは、新鮮でした。(伊坂作品のある主人公を思い出してしまいました)

苗場さんはもちろん、二宮もかなり好きでした。こんなふうに自分の芯を持っている人になりたいものです!

june:2007/06/08(金) 22:04 | URL | [編集]

「冬眠のガール」の女の子いいですよね~
ひたすら本を読んで・・・ってのに惹かれたというのもあるんだけれど
目標設定して、一つ一つに取り組む姿勢に好感が持てました。

エビノート:2007/06/08(金) 23:29 | URL | [編集]

思ったことを書いただけなのに、感心されるとはお恥ずかしい。
未婚で自分の子供というのに憧れてるからだと思います。
あははっ、青いっすね!

しんちゃん:2007/06/09(土) 08:49 | URL | [編集]

普通という言葉を何気に使いましたが、juneとななさんのコメントに、逆にえっ!となりました。
いろいろ考える方がいる反面、何をぐちぐち悩んどるねんと一蹴しちゃいました。
浅はかな一文に新鮮と言われて、物陰に隠れたくなりました(汗)。

しんちゃん:2007/06/09(土) 09:00 | URL | [編集]

そうそう、目標を立てて生きていく姿がすごく良かったです。
だけど読書で得た知識も少しは役立てろ!って突っ込んじゃいました。
でも前向きな姿勢って良いですね。

しんちゃん:2007/06/09(土) 09:05 | URL | [編集]

私は伊坂作品初めてだったのですが、そして読んでから半年以上経ってるのに、妙に忘れられない作品です。そしてたまに、普通に生活してるときに思い出しちゃうんです、世界の終わりを受け止めて生きていたこの作品の人々・・・。それくらい印象的。

最後の世界の終わりを見届けようとしてるオヤジさん。私は、怖くてそんなことできないです。一番最後に残るのが自分なんて。

じゃじゃまま:2007/06/10(日) 10:53 | URL | [編集]

自分もたぶん逃げる組だと思う。
どこに逃げようかなー。って無理か!
ほんとにあると思うと怖いっすね。

しんちゃん:2007/06/10(日) 16:32 | URL | [編集]

しんちゃん☆こんばんは
「あと3年」となってしまった時に何をしようかと考えました。
どこかへ行きたいという思いもありますけど、好きなだけ本を読めたらそれでいいって気もします。
一番幸せなのは、普通の生活ができることなのかな?なんて考えさせられる本でしたね。

Roko:2007/06/10(日) 19:04 | URL | [編集]

TBありがとうございました♪
実はこの本、去年読んだ本の中でのベスト1でした。(笑) 私もバカをやたら連発するお父さんを好きになれなかったり、「ビール」の話があまり好きでなかったのに、「冬眠」と「鋼鉄」と「天体」にやられちゃいました。しんちゃんと感想が似ているわ~(^^ゞ
私はたぶん初期の暴動であっさり死んでいる組だと思います!(笑)

板栗香:2007/06/11(月) 08:20 | URL | [編集]

こんにちは。
おう、同じようなことを考えました!
司馬遼太郎や池波正太郎を、全部再読するとかね。

しんちゃん:2007/06/11(月) 08:37 | URL | [編集]

まいどー。
あの馬鹿親父は自分の親と被るんだよなー(苦笑)。
口癖だと理解してるけど、やっぱダメだ。

あらら、あっさり組っすか。もうちょいマシな組になろうよ。
逃げる組もたいして変わらないか(爆)。

しんちゃん:2007/06/11(月) 08:43 | URL | [編集]

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