2007年06月12日 (火) | 編集 |
![]() | 新宿ミッドナイトベイビー (2007/01/18) 寺西 一浩 商品詳細を見る |
ホストのマサルは、新宿歌舞伎町にあるホストクラブ「グレイス」のナンバーワン。ホモの青木信二は、新宿二丁目の有名ホモバー「マロンのケーキ」のママ。彼らの同棲相手のカオルとマサルが、同じ日に同じ場所から赤ちゃんを拾ってきた。赤ちゃんを拾った2組のカップルの、○○を描いた作品です。ネタバレになるので、○○にしました。
ストーリーとは関係なく、歌舞伎町や新宿二丁目という特殊な街がわかります。ホモバーとゲイバーの違いや、売り専や外専という、あちらの世界がみっしり。バイやノンケなんて言葉が普通に出てくる、ディープです。濃いです。
しかし、話の展開や文章はいたって軽い。むしろ軽すぎると言えるだろう。だから、読み物としてはさくさく読めますが、一部で男同士がやっちゃう描写もある。人物描写もストーリーも何もかも薄いです。でも、特異な世界を普通に読めてしまう。
主人公のマサルとマロンのママは、仕事の割には考えや行動がいたってまとも。真面目すぎると言えるぐらいです。それ以外にここに出てくるやつらは、どうしようもないクズばかりです。マサルの同棲相手のカオルにしろ、ママの同棲相手のマサルにしろ、ダメ人間です。莫大な相続目当てで結婚し、お金を湯水のごとくつかうキモイばばあもいる。親が金持ちの娘なんて金があればなんでも手に入ると豪語しています。
こいつらを何とかしてくれと思いながら読んでいると、意外な結末が待っていた。これが素直に喜べないんだなー。いくらブラック好きといえどもね。寺西さんの本を始めて読みましたが、彼はそうとう捻くれているのかな。まあ、たまにはこんな本があっても良いだろう。だけど理不尽すぎないですかね。すべてが軽いのに、後味の悪さだけは強烈に残りました。
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