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    2007

06.18

「誰か」宮部みゆき

誰か Somebody (カッパノベルス)誰か Somebody (カッパノベルス)
(2005/08/20)
宮部 みゆき

商品詳細を見る

ブログを始めてから宮部さんを初読みました。それ以前にほとんどの本は読んでいます。

財閥会長の運転手が自転車に轢き逃げされて命を落とす事故が起こった。そこへ遺された娘が父親の思い出を本にして犯人を見つけたいと会長にいいだす。そこで会長の娘婿である杉村三郎は、義父の依頼により彼女の相談役を引き受ける。しかし、姉の方は父の過去をこれ以上妹には知られたくない、と杉村に相談する。2人の娘の相反する考えに挟まれながらも杉村は運転手の過去を調べることに。

杉村はいわゆる逆玉の輿のマスオさん。元出版社勤務で現在は広報室で働く編集者である。妻は会長が妾に産ませたお嬢様で、金銭的にはなんの不自由もなく暮している。二人の間には4歳になる娘ちゃんがいて、この娘ちゃんがとにかく可愛いのだ。

亡くなった運転手のことを調べるために、杉村は遺された娘たちに会います。臆病で心配性の10歳年上の姉と、勝気で子供っぽさの残る妹の美人姉妹です。この姉妹がどうも好きになれずに感情移入がしにくかった。

彼女たちの意向の違いを気遣いながらも、調べを進めていくわけですがねえ。これが犯人探しでもなくて、運転手の過去ではあるけれど、意外な結末へ到達する。この本は純粋なミステリとは少し違うんだよなー。ジャンルな何になるのだろう? 杉村の家族小説でもあるし、愚かな人間ドラマでもあったりもするのだ。これ以上はネタバレになるから書けないのが残念です。

作品自体は、杉村の家庭部分でにっこり読めて、謎の追及もさくさく読める。しかし、杉村の調べが進むうちにある事実が浮かびあがって後味を悪くする。でも、随所に出てくる父と幼い娘の会話や、庶民とお嬢様の子育ての考え。一般社員の財閥会長の養父への恐れや、会社内での微妙な立場が面白いのだ。こう書いてみると人間ドラマのような気がしてきました。

後味の悪くなる要因の複線部分があって、そこでラストの展開に気がついてしまった。まあ、先に気づいたのだから、後味の悪さは緩和されたのかもしれないですね。謎にしても小さいものなので、これまでの宮部さんだと思って読まない方が良いです。好きになれたかった被害者の娘たちですが、ああいう終わり方ならしょうがないか。杉村さんには一言だけ言いたいですね。ほんとお疲れ様と。そして娘ちゃんと奥さんといっぱいラブして欲しいな~。

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宮部みゆき
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comments

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。

わたしは宮部さんの作品から遠ざかっていたんですけど、今年から復活しようかなと思っています。何せ、積読状態がひどいので。

この作品、梶田家の真相が決して後味のいいものではないだけに、杉村や奥さんや娘ちゃんの家庭に救われました。
スプーンおばさんも登場。奥さんはお嬢さんですけどね。

よし:2008/01/03(木) 05:44 | URL | [編集]

よしさん、おめでとうございます。
宮部さんは長~い「模倣犯」に手が出せず
止まったままです。買ってるんですけどね~。
これさえ読めばすいすい行けそうなんだけど。

しんちゃん:2008/01/03(木) 11:31 | URL | [編集]

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誰か*宮部みゆき


☆☆☆・・ある財閥の会長の極個人的な運転手だった男が自転車に轢かれて亡くなった。 事故ではなく企まれたことだと主張する二人の娘は 犯人探しの助けにしようと 父の思い出を本にしようとする。本の編集者として選ばれ

2007/06/18(月) 18:31 | +++ こんな一冊 +++

「誰か」宮部みゆき


誰か ----Somebody宮部 みゆき要領がいいとは言えない杉村三郎。結婚した相手は今多コン ツェルン会長の娘、世間で言うところの逆玉だ。ある夏の日、会長の個人運転手だった男が自転車にはねられ死亡。男の娘二人が犯人を捜すため本を出版したいといい、その手伝いをするよ

2007/06/18(月) 22:56 | ナナメモ

誰か 宮部みゆき


今多コンツェルン社長の専属運転手・梶田が、自転車によるひき逃げにより死亡した。社長の義理の息子にあたる杉村三郎が、梶田の娘の相談役となり、事件の真相と彼の過去に隠された真実を追う長編ミステリー。主人公・杉村の穏やかな性格を前面に打ち出したいからか、...

2007/06/19(火) 09:43 | かみさまの贈りもの~読書日記~

「誰か Somebody」宮部みゆき


タイトル:誰か Somebody著者  :宮部みゆき出版社 :実業之日本社読書期間:2006/11/29 - 2006/12/02お勧め度:★★★[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長か

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2008/01/03(木) 05:45 | それでも本を読む

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宮部みゆき「誰か」を読んだ。(この記事はネタばれあり)    この話は杉村三郎という35歳の男が主人公。妻の父は財閥の会長。彼は「逆玉の輿」というわけだ。そんな杉村は会長から依頼を受ける。実は会長お抱え運転手が自転車による交通事故で死亡した。運転手にぶ...

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