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    2007

06.21

「イッツ・オンリー・トーク」絲山秋子

イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)
(2006/05)
絲山 秋子

商品詳細を見る

今更ですが初めて読みました。2編の短編を収録したデビュー作です。

「イッツ・オンリー・トーク」
直感で蒲田に住むことにした女性が主人公。彼女は引越しの朝、男に振られた。そんな彼女は選挙演説をする大学時代の友達に再会し、飲んで関係することに。しかし、彼はED(勃起障害)で、一夜を一緒に過ごすが未遂に終わってしまう。

主人公は精神病を患い、貯金を切り崩しながらも危機感なく暮らす女性です。彼女は好きでもない男と平気で寝れるという、ちょっとゆるい系ですね。EDの都議候補、痴漢男、居候の従兄弟、鬱病のヤクザ、との彼女の関係。何か特別なことが起こるわけでもでもない。友情でもなく愛でもない男と女。
そこには性別を超えた何かがある。しかしそんな微妙な関係から得るものも無い。ここに出てくるのはダメ女とダメ男たちです。でも何故か憎めないのです。むしろ滑稽で可愛さまで覚えてしまう困ったやつらなのです。上手く言えませんが、こういう雰囲気は好きです。


「第七障害」
障害物の競技中に落馬した女性。その結果、馬の骨折が安楽死へとなり、自分を責める。馬に乗ることを辞めた女性は、かつてのライバルと再会し、苦悩を乗り越えていく。

こちらの方が好きでした。でもこの安楽死のことだけは心が受け付けない。古い話だが、大本命だったライスシャワーの落馬事故を、たまたまテレビで観た。世間で騒がれていた馬が、骨折したからあっさりと安楽死だと人間に殺された。これまでに犬猫と一緒に生活しているので、骨折ぐらいで殺す神経が理解出来ない。それ以前から競馬に興味はないが、あの落馬事故からまったくレースを見なくなった。話がずれたが、この主人公の自分を責める気持ちがすごく理解出来る。だからめちゃめちゃ感情移入してしまいました。彼女を救ってくれた彼に感謝です。作品に関係ないことばかり書いてしまったが、思ったことなので許してね。


人間関係の微妙な距離感がすごく繊細で、うなずける部分もあり痛くもあった。かなりの乱読ですが、こういうのをあまり読まないのでとても新鮮である。これからも読んで行きたい作家になり、追いかけることに決めました。

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comments

馬にとって骨折は本当に致命傷に近いんです
400キロを越える馬体を四本の細い脚で支えています
骨折した脚をかばってしまえば他の脚に負担がかかり
手術しても炎症が広がれば命を落としてしまいます
文字通りのたうち回って苦しんでしまうそうです
ライスシャワーのような名馬になれば
馬主や調教師以外にも多くの人が関わってきます
でも誰にとっても安楽死は苦渋の決断であり
決してあっさりではなかったと思いますよ

たまねぎ:2007/06/23(土) 01:28 | URL | [編集]

たまねぎさん、こんにちは。
わかっているんだけど、どうしても安楽死を受け付けれない。
少ないかもしれませんが、助かる可能性を考えてしまうんだよなー。

しんちゃん:2007/06/23(土) 13:46 | URL | [編集]

私は絲山さんに、どうにもひかれてしまうのです。
追いかけましょう!

june:2007/06/23(土) 16:23 | URL | [編集]

juneさん、こんにちは。
ちょっとずつですが読んでいきます。
結構本の数が多いですよね。

しんちゃん:2007/06/23(土) 17:02 | URL | [編集]

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