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    2007

07.06

「6時間後に君は死ぬ」高野和明

6時間後に君は死ぬ6時間後に君は死ぬ
(2007/05/11)
高野 和明

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「6時間後に君は死ぬ」
美緒は24歳最後の日に、街を歩いていると圭史という見知らぬ青年に声を掛けられる。その彼の口からは、6時間後に君は死ぬ、と言われ、信じるしかない状況になってしまう。圭史には他人の未来が見えるという力を実際に体験し、予知を見せ付けられたからだ。2人は未来を変えるために、美緒を殺そうとする人物を探すことになる。

この作品に関しては割りと楽しめた。微妙な言いようなのは、犯人に気づいたから。だから読んでいても、他の描写が余分な文章に感じてしまい、遠回りの気分がした。でもラストにはやっぱりね!という嬉しさがあったし、話もそんなに悪くはなかった。だから割と楽しめた、という表現になってしまうのだ。


「時の魔法使い」
子供の頃に、1日だけ神隠しにあったという朝岡未来は、仕事に行き詰まりを感じている。ある日、過去の自分の無邪気さや亡き父を思い出し、かつて住んでいた町を訪ねてみる。すると以前にかくれんぼをしていた防空壕で、彼女は幼い頃の自分と出会ってしまう。

この作品がベストワンでした。もうモンクなしで無茶苦茶好き。琴線触れまくりです。かつて経験した記憶の無い神隠しを、大人になった自分が第三者として体験をする。出会った少女は昔の自分で、二人は過去と同じ1日だけ、一緒に過ごすことになる。少女は純真で無邪気。それは今の自分が忘れてしまった、かつての自分本来の姿だった。少女の性格はもちろん自分のことだから知っている。だから喜ばす術も知っている。昔の自分と真正面から向き合うことで、元気な自分を取り戻す彼女の姿に感動しました。


「恋をしてはいけない日」
男と真剣に付き合うことが出来ない未亜は、友達に誘われて、圭史と会うことになる。そこで彼女は、今度の水曜日だけは、誰かを好きになってはいけない、と圭史に言われる。しかし彼女はその日、ある男性と知り会い恋をしてしまう。

読み始めはこの女性が大嫌いでムカムカした。彼女に感情移入なんてとても無理。彼女の友達も、こんな嫌なやつと仲良くしてたなー、とそこに疑問を持ってしまった。しかし読み進めるうちに、圭史の予言の通りの展開で、彼女が真の愛を知るという展開。まあふざけた女が正常化するだけ、と言えばそれまでだが…。


「ドールハウスのダンサー」
ダンサー志望の女性が、プロのダンサーになりたくてオーディションを受け続ける。一方で、ドールハウス・ミュージアムには、ダンサー人形の必衰が展示されている。それはダンサー志望の女性がこれから経験する、予知された姿そのままだった。

ここで出てくる人形の作者が、圭史の亡き祖母だという設定が、小面憎いですね。その人形と女性がシンクロしていて、彼女の行方にはすごくドキドキとしました。人形を作ったおばあさんの、彼女を温かく見守る姿が想像出来て、心にじーんとくる。うーん。この作品に関しては、言いたい部分がネタバレになってしまう。感想が書きにくいっす。だからこの辺で止めとこう。


「3時間後に僕は死ぬ」
圭史は知り合いの披露宴にいくが、そこで人が大量に焼け死ぬ姿を予知してしまう。その惨劇がこれから起こるであろう会場には、かつて出会った女性が勤めていた。圭史は彼女と共に、大勢の人を惨劇から救うため、未来を変えようと奮闘をする。

惨劇になる要因というのが最後に解かるが、これがなんともお粗末な代物でねぇ。えっ、こんなのでいいの?と突っ込みたくてしょうがないんですけど。ほんと。最後にこれは拍子抜けだが、二人の焦りと読後の爽やかさで、釣合いが取れるかな。でもやっぱり物足りないですね。


「エピローグ 未来の日記帳」
静かな描写でページ数が少ないが、すごくインパクトがあり、ラストに相応しい。この本に落ち着きを与えるには、抜群の効果を表す短編でしょう。さすがです。


スリルという点では他の本より落ちるが、バラエティに跳んだ連作で面白かったです。SF設定も別に気にならない。なんと言っても「時の魔法使い」が良かった。次いで「ドールハウスのダンサー」。この2作だけで充分大満足でした。マジで。

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高野和明
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comments

この本、図書館に予約したのですが、正解だったみたいでうれしいです。
幼い頃の自分に会ってみたいという願望はありますね。それと、幼い頃の子供らにももう1度会ってみたいです。

くまま:2007/07/06(金) 20:48 | URL | [編集]

ワタシも予約中♪
しんちゃんって速読できるの?
すごいペース(@_@;)。

ユミ:2007/07/06(金) 22:10 | URL | [編集]

くままさん、ちゃーす。
いろんな要素が詰まった本でしたよ。
くままさんもたぶん楽しめると思います。

しんちゃん:2007/07/07(土) 08:38 | URL | [編集]

ユミさん、まいどー。
速読じゃなくて、テレビを見ないだけっす。
NBAのシーズンが終わったから余計に見ない。
1日で見るのは、朝の30分ぐらいかなー。

しんちゃん:2007/07/07(土) 08:42 | URL | [編集]

個人的には「ドールハウスのダンサー」「時の魔法使い」「3時間後に僕は死ぬ」の順に好きでした。はい、「うるっ」ときた順です(笑)。
変に小細工を入れた話よりストレートな話の方が好きだったなぁ。

リベ:2007/07/08(日) 21:47 | URL | [編集]

りべさん、ちゃーす。
温かみのあるお話がすごく良かったな。
りべさんとは、ちょっとだけ被ってますね。

しんちゃん:2007/07/09(月) 10:34 | URL | [編集]

「時の魔法使い」よかったですね。
小さい頃の自分と1日過ごす。
やってみたいです。

なな:2007/07/15(日) 23:10 | URL | [編集]

おう、ななさんもでしたか!
「ドールハウス」の人気が高くて寂しかった。
両方いいんだけど、やっぱ 「時の魔法使い」です。

しんちゃん:2007/07/16(月) 10:59 | URL | [編集]

しんちゃん こんばんは。
『時の魔法使い』良かったですよね。
私は『ドールハウスのダンサー』も好きです。
霊とか予知とか、意外な展開でした。
今日の『花まんま』の記事の「パルナス」に
異常に反応しました(笑)モスクワの味♪ですね。

naru:2007/07/24(火) 19:19 | URL | [編集]

naruさん、こんにちは。
これまでの高野さんとは随分違ってましたね。
予知を使った設定にも違和感を感じさせない。
さすが高野さんですね!

「パルナス」はねえ。
関西人なら誰もが歌える(笑)

しんちゃん:2007/07/25(水) 16:48 | URL | [編集]

しんちゃんは「ドールハウス」と「時の魔法使い」なんですね。
私はしんちゃんの嫌いな?(笑)「恋をしてはいけない日」がダントツです。事故に遭った彼と恋をした相手、なんというか、こんな優しい人が死んじゃ駄目だよ~~~!と二人が出会った部分に戻って、悲しいやら切ないやら。
何度も読んじゃいましたよ。

「6時間後に君は死ぬ」は私もすぐに犯人分かって、でもラストに少しだけドキドキして、美緒と圭史の再会する「3時間後に君は死ぬ」はちょっとニヤニヤ。私は、これと「恋をしてはいけない日」だけでいいかな。
でも「時の魔法使い」の、女性の口癖の意味が分かった時、なんだか涙が出ました。

じゃじゃまま:2007/09/07(金) 13:10 | URL | [編集]

ままさん、嫌いじゃないっす。バカ女にムカついただけ。
出会った彼があんなことになってザマアミロとかは思わなかったし、それなりに切なかったです。
ただバカ女が出会わなければ、あんなにいい彼が死ななくても良かった。そう思ってしまっただけです。
単なるバカ女への拒否反応ですね。

しんちゃん:2007/09/07(金) 17:03 | URL | [編集]

スリルにドキドキはしましたが、女性を主人公にした真ん中の3つの話が、好きでした。

花:2007/09/11(火) 17:48 | URL | [編集]

花さん、いろんな作品がありましたね。
好みにあう作品がみんな違っていて面白~い!

しんちゃん:2007/09/11(火) 18:35 | URL | [編集]

このタイトルから、もっとハード系かなぁと勝手に想像していたんですが…(笑

でも、面白かったです。

がんばれば、人生変えられるんですね、きっと。

juzji:2007/09/26(水) 13:44 | URL | [編集]

juzjiさん、これまでがハードでしたからねえ(笑)
だけどこんな雰囲気も面白かったですね。

しんちゃん:2007/09/26(水) 16:18 | URL | [編集]

サスペンスの部分が物足りないのがちょっと残念でした。
どうしてもこのタイトルだと期待しちゃうので。

ちなみにわたくし
後50年くらいは生きたいと思っておりますゆえ

残念。

たまねぎ:2007/10/04(木) 22:50 | URL | [編集]

たまねぎさん、残念です。蔵書が貰えると思ったのに(笑)
タイトルは「13階段」を想像してしまうものですね。
だけど、こういう雰囲気も自分は好きでした。

しんちゃん:2007/10/05(金) 09:00 | URL | [編集]

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