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    2007

07.15

「つめたいよるに」江國香織

つめたいよるに (新潮文庫)つめたいよるに (新潮文庫)
(1996/05)
江國 香織

商品詳細を見る

文庫版は、「つめたいよるに」と「温かなお皿」の2冊の単行本が、一緒になっています。
だから全部で21もの短編が収録されているという、すごく贅沢な本です。21も短編があるので個別に書き出すのはあきらめ、気に入ったものを取り上げてみます。

「デューク」
亡くなった犬が、飼い主のもとへ1日だけ人間の姿になってお礼をする。自分も長年生活を共にした猫が最近亡くなり、姿がだぶってウルウルときました。

「夏はジャングルに住みたい」
密かに思いを寄せる女の子にイジワルをしてしまう少年。ぶきっちょな少年に子供時代を思い出し、共感したし懐かしさを思い出した。

「鬼ばばあ」
広場で遊ぶ少年と、養護施設に入ったおばあちゃんとの、交流を描いたお話。自分もおばあちゃん子だったので、思うことがたくさんありました。今では良い思い出。

「夜の子どもたち」
日中に梅林で基地遊びをする子どもたち。夜にその場で遊ぶのは…。温かいのだろうが怖かった。少し背筋がぞっとしてしまった。

「スイート・ラバーズ」
結婚間近の女性と、入院している祖父との、交流を描いたお話。おじいちゃんが、すでに亡くなったおばあちゃんを未だに愛している姿に、じーんときた。

「朱塗りの三段重」
愛犬を過保護に可愛がる妻と、養父母たちの静かな戦い。妻の奇天烈さが絶妙。終わり方にもパンチがあり、皮肉り具合も最高。少しブラック。

「ラプンツェルたち」
彼氏と喧嘩をした女性。そこへ女友達が現れ話を始める。普通の会話をする彼女たちの元へ、ささやかな嬉しい訪問者が現れる。

「子供たちの晩餐」
両親が出かけ、留守番をすることになった4人の子供たち。子供らしい精一杯の抵抗が、ものすごく可愛くて笑える。とってもキュート。

「藤島さんの来る日」
女性と不倫相手の男性のやり取りを、猫の視線で描いた秀作。可愛らしく振舞う女性だが、どこか哀れで薄っぺらい。とてもシニカル。

「コスモスの咲く庭」
女房子供が出かけ、一人で気ままな休日を過ごすお父さん。過去を思い出して楽しむお父さんだが、突然現実に戻る瞬間がすごく愛おしい。

「とくべつな早朝」
クリスマスを深夜のコンビニのバイトで過ごすことになった青年。その彼の前へささやかなプレゼントが届く。最後のシーンは微笑ましかった。


先に収録されている「つめたいよるに」は、不思議系のお話がほとんどでした。後に収録の「温かなお皿」は、日常に起こるちょっとした幸せなお話。こちらの方が好き。江國さんの短編というか、ショートショートを初めて読んだが、とても素敵でした。可愛い作品、じーんとくる作品、微笑ましい作品。温かな作品、皮肉った作品、と贅沢。特に子供の目線で描かれた作品が秀逸で、あっさりと終わるが心にしっかりと残る。江國さんといい宮部さんといい、何故女性作家はこんなに少年を描くのが上手いのだろう。もっと江國さんの短編が読みたくなりました。短編が上手い作家って少ないですよね。とても質の高い短編集でした。うっとり。

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江國香織
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comments

しんちゃんさん、はじめまして♪
私も読書ブログを書いています。accoといいます。

ノートっぽいデザインと、丁寧でしっかりとした感想が
とてもステキだなーと思ってたまにお邪魔してました。

江國香織さん、私も好きです。ほんと、短編が上手な
作家さんですよね。


突然ですが、私のブログにリンクさせていただいても
よろしいでしょうか??
よろしくお願いします☆★

acco:2007/07/16(月) 12:28 | URL | [編集]

accoさん、はじめまして。
江國さんの本は良いですね。
全然読めてませんが、それだけ楽しみがある。
そう思ってゆっくり読んでいます。

リンクはもちろん大歓迎ですよ。
こちらもアンテナに入れさせて貰いますね。
これから宜しくお願いしまーす!

しんちゃん:2007/07/16(月) 16:18 | URL | [編集]

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