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    2007

07.18

「覇権の標的」阿川大樹

覇権の標的(ターゲット)覇権の標的(ターゲット)
(2005/12/09)
阿川 大樹

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旭製作所で、シリコンチップを試作するエンジニアの神田淳は、新現象を発見する。彼は上司に相談をするが、会社の上からは話をなかった事にされてしまう。しかし、上司は知り合いの中国系アメリカ人、チャーリー・チェン(C・C)に打診。日本とアメリカという離れた場所にいながら、淳とC・Cはメールのやり取りをする。そして淳は、エンジニアの聖地シリコンバレーで、C・Cと共に新会社を興すのだ。

日本の投資会社は、彼らの会社にマネーを投じ、副社長として篠原翔子を送る。しかし、なにものかの圧力がかかり、出資は中断をされてしまう。新技術を巡る攻防と、困難を切り抜けるエンジニアたちを描いた超大作です。

まず冒頭で、日本の企業の現状と、そこで働く過酷な労働風景が描かれています。自分の仕事はここまで身を切り詰めることはないが、悪習なのはすごく伝わってくる。睡眠時間を削って仕事をし、彼女と会う時間を作れなくて、自然消滅をしてしまう。仕事と私はどっちが大事、という言葉を我慢した彼女がすごく健気でした。えらい。まさに理想の女性だけに別れるのは勿体無いよな。すぐに言う女性が多いだけに。喧嘩を売っているわけではないので、勘弁してね。

エンジニアが主人公なので、専門用語がばんばん出てくる。しかも説明はいっさい無い。しかしそれが反って良いリズムをつくり、臨場感をつくりあげている。

先に半導体で特許を取り、巨額のマネーを稼ぐベンチャー企業は新技術を恐れる。そこのトップは自分の利益や利権が失われるのを恐々とし、見えない裏側で暗躍をする。そんな企業の裏側には、さらに石油資本が暗躍したりと、淳たちの技術を奪おうとする。そこで行われるのは、情報操作であり、マネーゲームであり、違法な行いなどもある。

今現在、世界で行われている商取引や特許というものが、分かりやすく書かれている。会社乗っ取りの構図や、資源を一手に抑えるシンジケートのありようも教えてくれる。それら経済情報を含みながらも、サスペンスや立志伝としても楽しめるのが本書です。

ですが敵を追い詰めていく手段が、「D列車」とまったく同じだったのはちょっぴり残念。でもネットが普及した現在では、これ以外には方法がないだろうとは理解は出来る。しかし2作とも○○○というのは避けて欲しかったな。マジで。

だけど内容は読み応えがあり、最後は気持ち良く読み終わることが出来るのはさすが。まだ世に出ているのは2作だけ。今後も楽しみな作家さんであることは間違いない。これを読んで益々ハゲタカが嫌いになりました。石油などでマネーゲームをするな!ガソリンが高くて困るんだから。ほんとに。

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