2007年07月19日 (木) | 編集 |
![]() | ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫) (1996/01) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
劇団「水滸」のオーディションに合格した7人の男女が、ペンションに召集される。彼らを待ち受けていたのは、創作殺人事件の舞台稽古をしろという、演出家の手紙。最初は芝居作りと楽しくしていたのが、被害者役として、やがてひとり、ふたりと、仲間の姿が次々と消えていくうちに、芝居か本当の事件かと疑心暗鬼に落ちていく。演出家の命令で、実際には外との連絡は可能なものの、それをすれば失格となってしまう。もちろん電話も繋がっているが、かければ当然失格で、不安の中、身動きが取れない彼ら。
登場人物を紹介しておきましょう。笠原温子、元村由梨江、中西貴子、の女性組3人。雨宮京介、田所義雄、本多雄一、久我和幸、の男性4人。
ストーリーが進む中、時おり久我の独白が入ります。これがすごく個性的で滑稽。自分のことは自信満々で、他の面々を独自に判断し、優越に浸ったりしているおバカ。田所のことを心の中で見下げて馬鹿にし、由梨江とどうにかなろうと奮闘をしている。彼が探偵役となってストーリーは展開をしていきます。
ここまではスムーズに書けましたが、ここからが腰が引けてしまうのは毎度のこと。ミステリーの感想だからネタバレに気をつかいすぎて、どこまでOKなのか悩むのだ。面白かったで終わったらやっぱ不味いよな。うーん。うーーーん。どうしよう?
この作品の謎の結末にはやられました。まさかあんな構成だなんて思いもしなかった。ある特定の作家を思い出して、一人でニヤリ笑いをしてしまった。作家名はないしょ。それに読後にくる余韻が、他の本格物とはまったく違った物で、中々やってくれています。これ以上はいえません。あしからず。少し趣向の違った本格が楽しめる作品でした。上手い!
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