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    2007

07.21

「塩の街」有川浩

塩の街塩の街
(2007/06)
有川 浩

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有川本で唯一買ったのがこれの文庫版。なのに単行本化なんて、気が悪いちゅうねん。でもまあ、その後が追加されているし、実際には図書館で借りた訳だし、文句はいえん。これから逆のパターンも増えるのだろうか。確かに読者の数は増えるが歓迎出来ない。こんな捻くれた気持ちを持ちながら読み出しました。

あとがきによると前半は文庫を改稿したもので、設定など一部が変更されているそうです。気になる方は、あとがきに細かく載っていますので参照してみて下さい。後半が文庫本のその後を描いた作品です。これが追加部分です。


「塩の街」
その日、東京湾の埋め立て用地に巨大な隕石が落下。同時に人が塩化する現象が起こった。その怪現象は塩害と名付けられる。治療法も発見されておらず、世界中で塩害が発生する。塩害が進行中の東京には、1組の男女が一緒に生活を過ごしていた。秋庭と真奈である。塩がすべてを埋め尽くした世界で生きる、SFラブ・ファンタジーです。

秋庭はすぐに怒るが、優しくてすごく頼りになる元軍人。そして表には出さないが熱い。真奈はすぐに余計なものに引っかかる18歳の女の子で、後先を考えないで行動する。そんな真奈が、猫、犬ときて、次に拾ってきたのは、空腹と疲労で倒れた人間だった。男は遠路からすごく重い荷物を持ち、きれいな海を目指して歩いてきたのだった。

塩だらけという世界、人が塩化してしまう現象、これらは本書を読めば理解出来ます。だから設定の説明は省きます。混沌とした狂った街で、偶然出会った真奈と秋庭。彼らが、海を目指す男や、刑務所を脱走した男と出会い、ゆっくりと恋を育てて行く。そしてある男が二人の前に現れ、塩害に立ち向かっていく、という恋愛物語です。

文庫本を読んでいるのでかすかに記憶はあったけど、ベタ甘は再読の邪魔にはならず。何度読んでもニヤリと笑ってしまう、最強の武器でした。ベタ甘、恐るべしです。

秋庭が真奈を抱きしめたまま、「もう二度と他人とは言わない」のセリフには痺れました。終始真奈を守ろうとする秋庭がかっこ良すぎです。あの男らしい姿に憧れてしまうよな。真奈もぎゅっと抱きしめたくなるぐらい可愛くて、おっさんの萌え心をくすぐりました。いつも真奈が作るお弁当に入っている、タコさんウィンナーは特にポイントが高かった。あの毒々しい赤いタコさんが大好きです。カニさんもすきだけど。子供かっ、ちゅうねん。

入江という男が途中から出てくるが、自分のやりたい事に対して手段を選ばない傲慢男。個性がすごく強烈で、普通なら嫌いになってしまうキャラですが、何故か好きになった。秋庭と入江のやり取りなど、めちゃくちゃな中にも信頼があって心地良さがあった。これぞ男同士という関係が随所にあり、そういうところが好きになれた要因だろう。

エンディング前に挿絵が挿入されていましたが、視覚効果を与えて抜群に盛り上げていた。だけどその後あれれ?と思い、文庫を見てみると、スパンとラストが切られていました。気になる方は、文庫本をチェックして下さい。派手な続きがありますよ。


「塩の街、その後」
その後については、「塩の街」のエンディングをネタバレしないと書けそうにない。だから内容紹介は少しだけに留めておきます。

「旅のはじまり」ルポライター志望の中学生・ノブオの旅立ち。
「世界が変わる前と後」自衛隊員の男女のなれそめ。
「浅き夢みし」自分勝手な男VSヒステリックな少女。
「旅の終わり」塩の街、完結。


冒頭で書いた通り、あまり良い感情を持たないまま読み始めました。しかーーーーし。その後を読むことで、文庫を読んだときに感じた物足りなさが一掃されてしまった。これで完結、という単行本化の意味が理解出来ました。

でも新たな疑問が現れたのも事実。あの中途半端な文庫本の存在って何?買った自分は?まあ、そんなうやむやを残しながらも、面白く読めてしまったのが少し悔しい。再度文庫化するときには、「その後」だけ出版するんですかねぇ。

真奈の乙女っぷり、秋庭のぶきっちょ、ベタ甘最高!と褒めて、終わっておきます。面白かった本は、素直に褒めて終わらなくちゃね。

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有川浩
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comments

>あの中途半端な文庫本の存在って何?買った自分は?
たしかに文庫本から単行本って珍しいパターンですよね。
しんちゃんの気持ち、納得です。

デビュー作から期待を裏切らないベタ甘、いいですよねぇ。
私も何度もニヤニヤしちゃいました。
有川さんにはずっとずっとこれでいって貰いたいものです。

なな:2007/07/22(日) 07:32 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
またもや乙女心をくすぐられましたねー。
ほんと、ベタを続けて欲しいっす。

悔しくって余計なことを書いちゃいました(汗)

しんちゃん:2007/07/22(日) 09:32 | URL | [編集]

「その後」まで、きちんと書いてくれて満足~♪でした。
有川さんのベタ甘は、クセになりますね~
私もこの路線を続けて欲しい!!

文庫版からカットされていた部分、結構好きだったので、
もったいないなぁ~と思っちゃいました。
それが読める文庫版も捨てがたいよね。

エビノート:2007/07/22(日) 19:40 | URL | [編集]

エビノートさん、こんにちは。
「その後」は、やっと自分の中で完結することが出来ました。
単行本版はラストがごっそり削られてましたね。
派手なシーンで同じく好きだったのに。
でもベタはやっぱ最高!

しんちゃん:2007/07/23(月) 10:14 | URL | [編集]

こんにちは。
私も文庫を買って読んだんで「単行本化って!」と思った一人です。でも、「その後」を読んだら、これで本当に完結だと思えて、読めて良かったぁ~と・・・。ゲンキンなものです(笑)

TB送らせていただきました。宜しくお願いします。

すずな:2007/07/23(月) 11:04 | URL | [編集]

すずなさん、ですよね!
むきー!となったのに、読了後はニヤニヤ。
いいかげんなもんですね。えへへ(笑)

しんちゃん:2007/07/23(月) 16:10 | URL | [編集]

単行本を読めばいいかなとは思ったものの、
あとがきやらしんちゃんの記事やらを読むと、
文庫も読みたいなぁ・・と思えてきました。

それにしても、ベタ甘っていいもんだったんですねぇ(しみじみ)。

june:2007/08/09(木) 21:46 | URL | [編集]

juneさん、おはよう。
文庫はラストだけ立ち読みしてはどうですか(笑)
ラストだけ読めば充分かも。かなり派手っすよ!

しんちゃん:2007/08/10(金) 08:58 | URL | [編集]

こんにちは。
久しぶりの有川作品に思い切り甘さを味わいました。
デビュー作からずうっとこの系統で来られてたんですねえ…(しみじみ)。こういうのも好きですが、甘くない作品を書かれたらどんな風になるかもちょっと興味あったりします。でも甘くなかったらそれはもう有川さんじゃないか…

まみみ:2007/08/15(水) 18:57 | URL | [編集]

まみみさん、こんにちは。
甘さのない有川さんは想像出来ないっす。
自衛隊を離れたのも想像出来ないですよね。
だけど、いつかは出るかも(笑)

しんちゃん:2007/08/16(木) 12:49 | URL | [編集]

こんばんは。
文庫から単行本に発行しなおせる有川さんがすごいのですが、買った身からするとなんだか釈然としませんね。
私は文庫版だけしか読めていないので、「はやく!はやく続きが読みたい~」と悶えています。

花梨:2007/10/24(水) 22:07 | URL | [編集]

花梨さん、わだかまりがありつつ面白く読めました。
この出版の仕方はねえ。

続きを早く読めるといいですね。

しんちゃん:2007/10/25(木) 09:54 | URL | [編集]

こんばんわ☆
文庫本を買ってて「むきーっ」な方、けっこういらっしゃるんですね~。
私もこれにくじけず、単行本を読むことにします。
その後が気になるし。
ニヤニヤしちゃうからバスの中では読んじゃ駄目だってわかってたのに読んじゃって…気恥ずかしさに身悶えしたくなったり、顔がニヤけて引き締まらなくなっちゃって、本を閉じて窓の外見ながら寝た振りしてみたり…。
このベタ甘がたまらなく良いですよね~♪

マメリ:2008/02/17(日) 23:57 | URL | [編集]

マメリさん、こんにちは。
気ー悪いよね。でもめげずに読んじゃって下さい。
よりニヤニヤが待っています。
読む場所には気をつけて下さいませ。

しんちゃん:2008/02/18(月) 12:14 | URL | [編集]

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