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    2007

07.28

「鳶がクルリと」ヒキタクニオ

鳶がクルリと (新潮文庫)鳶がクルリと (新潮文庫)
(2005/08)
ヒキタ クニオ

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一流会社でバルバリ働いていた貴奈子だが、上司の洩らした一言で会社を辞めてしまった。家で寝て暮らす生活に母がひそかに画策する。母の弟、つまり叔父の元で働くようにと。貴奈子が再就職した先は、叔父・勇介が鳶頭の「有限会社日本晴れ」。鳶の世界だった。

ヒロインの貴奈子が鳶になるわけではなく、事務などをしながら鳶の世界に触れるだけ。つまり鳶の世界を貴奈子が見て、これまで経験してきた仕事との違いを認識していく。そこで働く鳶職の男たちの、自分の仕事への誇りみたいなものが描かれた作品です。

男たちを紹介していこう。鳶たちを纏めているのが、まずは叔父であり鳶頭でもある勇介。勇介の片腕で、白丸とヤサ悦のコンビと言われるのが、刑務所から出所帰りをした悦治。勇介の義理の親で、貴奈子に鳶の仕事内容や専門用語を、丁寧に教えてくれる隠居。そんなやもめ三人衆に育てられ、女だてらに鳶をやっている、鼻っ柱の強い16歳のツミ。アメリカと戦争をして、どうすれば勝てるのかを言い合う、軍事オタの雷太と風太の双子。何故か人の偏差値が気になり、すべての物事の基準を都内の高校偏差値で区別する剛。部屋にいるときはずっと正座をする18歳の建次は、勇介に拾われ可愛がらている。

勇介と悦治のコンビがかっこ良すぎ。それに隠居がいい味を出している。剛は少し疲れた。雷風太の双子コンビの軍事談義は、アメリカを倒すために日本へゴルバチョフを呼ぶと、笑えてしまうのだが、これが中々侮れない代物。実際に9・11のテロがあったことだし。ツミちゃんは最初にムカっときたけど、途中からめちゃめちゃ可愛かったです。

彼らは大手の会社が断った仕事を、意地とプライドにかけ、納期までに完遂しようとする。お話としは単純なものだが、サラリーマン社会における評価基準など、皮肉がたっぷり。
それでいて、勇介が目指す理想の会社とは、というのが作品テーマになっているのだろう。これ以上は本書を読んで下さい。すっごく読みやすくてとても面白かったです。

ヒキタさんを2冊目を読了ですが、自分の中でどんどん評価が上がっています。おもろい。

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ヒキタクニオ
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「鳶がクルリと」 ヒキタクニオ 2007-095


ヒキタクニオ氏、「鳶がクルリと」読了しました。amazonリンク ヒキタ クニオ鳶がクルリと 出版元新潮社初版刊行年月2004/01著者/編者ヒキタクニオ総評20点/30点満点中採点の詳細ストーリ性:3点 読了

2007/08/24(金) 21:25 | 流石奇屋~書評の間

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