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    2007

08.03

「対話篇」金城一紀

対話篇対話篇
(2007/07)
金城 一紀

商品詳細を見る

今を生きている人物と、近い存在を亡くした人物が、対話の形式で物語る3篇を収録。

「恋愛小説」
僕は目立たない友人から声をかけられた。暇だった僕は友人の話に付き合うことにする。
その友人が語るには、友人が大事に思った人を死においやってしまう、というものだった。

「永遠の円環」
末期癌で死期の近づいた僕には、どうしても死ぬ前に殺してしまいたい人物がいた。
そこへ現れたKという見舞い客。残り時間の無い僕にはKを味方につけるしかなかった。

「花」
脳内に動脈瘤ができ、自分の死に怯える青年と、亡き妻との記憶を無くした老弁護士の旅。
妻との記憶を思い出すために、かつて妻と共に鹿児島まで辿った同じ道をドライブする。

すべて死に纏わる話です。ほぼ初対面の男同士が対話することにより何かが明らかになる。
そこにあるのは、運命であったり、大事な人であったり、幸せだった思い出であったり。
3篇とも読みやすいのだがすごく重い。そして切なくて、静かで、クールだが、熱い。

3篇の中で「花」が飛びぬけた秀作でした。一緒に過ごした幸せだった頃の失われた記憶。
これから手術を受け、命は助かるが、これまでの記憶がなくなるかもしれないという恐怖。
その両極端な記憶に関わる人物が一緒に旅をし、共に語りあうことで融和をしていく。
ラストの4ページは涙なしでは読めませんでした。

これらは3篇は読み進めていくうちに明らかになっていく、という趣向のお話です。
もっと言いたいことがあるけど、ネタバレなしでは無理なので、ここで止めておきます。

「GO」「ゾンビーズ」とは違う独特な雰囲気を持った作品ですが、すごく良かったです。
大切な人を思う気持ちって素敵ですね。そして「永遠の円環」に出てきたKは渋すぎ。

最新刊「映画篇」はサイン本をゲットしました。こちらも読むのが楽しみです。

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金城一紀
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comments

「花」は、本当によかったですよね。ラストシーンは今でも鮮明に目に浮かびます。
ゾンビーズシリーズのようなスピード感あふれるものも好きですが、金城さんはこういうのを書いてもいいですね。

june:2007/08/04(土) 00:17 | URL | [編集]

juneさん、こんにちは。
どちらも肩肘張らずに読めるのが良かったですね。
「映画篇」も読むのが楽しみだ!

しんちゃん:2007/08/04(土) 11:04 | URL | [編集]

自分も「花」が一番ですね。
「永遠の円環」は驚きの一言です。
『映画篇』で知り、ゾンビーズシリーズで好きになり、
この作品で止めを刺されたって感じです。
金城さん、いいっす。

す~さん:2007/11/04(日) 12:04 | URL | [編集]

す~さん、「花」ですよね。
「永遠の円環」は、映画篇とリンクしていましたね。
「GO」で知り、ゾンビで嵌まり、この作品でこんなのもと驚いた。
順は違いますが、金城さん好きっす。

しんちゃん:2007/11/04(日) 14:33 | URL | [編集]

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「対話篇」金城一紀


対話篇金城 一紀「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の3つの物語。ゾンビーズシリーズと違ってしっとりとした物語です。3編とも男二人の対話という形を取っている。それで「対話篇」なのかって読み終えてから納得。3編とも主人公が亡くなってしまった大切な人との思い出を

2007/08/03(金) 21:24 | ナナメモ

「対話篇」金城一紀


対話篇これで金城さんの作品はコンプリートです。読むのがもったいなくてとっておきたかったのですが、図書館本なのでそうもいきません。実際がまんもできなかったので、読んでしまったのですが、また驚かされました。間に「GO」をはさんだからよかったものの「ゾンビ....

2007/08/04(土) 00:11 | 本のある生活

「対話篇」金城一紀


タイトル:対話篇著者  :金城一紀出版社 :講談社読書期間:2006/05/09 - 2006/05/10お勧め度:★★★★★[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]孤独の淵に閉ざされた人々が、他者との「対話」によって少しずつ世界への扉を開いていく。心にやさしく響く作品集。「恋愛小説」

2007/08/07(火) 21:28 | AOCHAN-Blog

対話篇   ~金城 一紀~


最近読んでいた「ゾンビーズ」シリーズとは180度違った小説集。中篇3篇からなるこの作品集。特に良かったのは「花」。生と死をうまく表現できているなぁ~と途中泣きそうになりましたけど。弁護士の元妻の想

2007/11/04(日) 12:05 | My Favorite Books

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