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    2007

08.04

「ふじこさん」大島真寿美

ふじこさんふじこさん
(2007/06/21)
大島 真寿美

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3編とも何かに疲れた人物が出てきます。生活に疲れた子供や、家族の団欒や、今居る場所と、疲れはさまざま。そんな人物が第三者と出会い、語り合うことで何かを得て、少し前進をします。疲れたらちょっと休憩しましょうというお話です。

「ふじこさん」
主人公はリサという少女。両親は離婚調停中で別居。リサは母と共に、母の祖父母の家で暮している。リサは家でも学校でも心が休まる居場所がなく、いつも疲れている。そんなリサは、気まぐれで父のマンションへ行ってみると、そこに居たのはふじこさん。父の新しい恋人だった。

「夕暮れカメラ」
私はラボで、現像した写真を真剣に見るおばあさんを何度も見かけた。そんなある日、私が風景写真を撮っていると、小椋さん、と声を掛けられ、振り返って見ると、それはよく見かけた藤岡のおばあさんだった。

「春の手品師」
学校をさぼってぶらぶらと時間を潰していると、屋台で子供たちに手品を披露し、子供相手に手品用品を売っている手品師に、私は惹かれた。やがて屋台を片付け引き上げようとする手品師に、二度と会えないと思った私は、どこまでも手品師について行くことにする。

先に白状しておきますが、「春の手品師」は苦手なお話でした。どこがかと言うと、不思議系なところが居心地が悪かったです。こういうあやふやな世界は、何故か肌が合わない。たぶん生理的なものでしょう。

そんな中「ふじこさん」は良かった。ふじこさんは子供を見くびらず、大人がやるようなごまかしをせず、少女と対等な目線で自然と付き合う。読んでいると竹内結子さんが目に浮かびました。何故だろうと考えると、長嶋有さんの「サイドカーに犬」を思い出した。あの作品もまた、父の恋人と少女との異文化交流を描いた作品です。どちらも共通するのが、魅力ある元気な女性ということ。それでいて立ち居振る舞いが豪快。かっこいいのだ。本書のふじこさんも、かっこよくて、少女とした約束を最後まで守る姿に、ええ女やな、と惚れてしまいました。

2作目の「夕暮れカメラ」は、小椋さんと藤岡のおばあさんの交流を描いたお話。そこにおばあさんの孫で、小椋さんの同級生の藤岡くんも加わって、藤岡一家の目に見えない家族関係が表面に噴出する。このおばあさんの描写が見事でした。外では小椋さんと普通に付き合っているのに、家に帰ると見事なボケ老人に変身をする。こんなお年寄りがほんとに居そうで笑えてしまう。笑っていいのかな。まあシニカルな笑いということ。二人の若者の未来も少し気になる終わりかたは、微笑ましかったです。

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大島真寿美
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comments

ふじこさん、よかったですよね。おちゃめで、しなやかで、強くて、まっすぐで。こんな女性がいたら惚れますね。同性ですけど(笑)

まみみ:2007/08/04(土) 22:47 | URL | [編集]

まみみさんもふじこさんに惚れたか(笑)
すごく可愛らしくて男前だったよな~。
お互いに二次元の恋が多いっすね。。。

しんちゃん:2007/08/05(日) 09:15 | URL | [編集]

私も「春の手品師」は苦手でした。
他2作品は、面白かった。
「ふじこさん」はまだ読んだ本の数は少ないですが、大島さんの本の中で1番好きなお話でした。(ほどけるとけるも同じくらい良かったけど)大島さんは、読んだ後「なんか好き」って思います。あー、私文章下手ですなー。(苦笑)

まる:2007/08/05(日) 19:33 | URL | [編集]

こんばんは。しんちゃん。
ふじこさんの竹を割ったような性格がとてもよかったです。
明るい未来が見えて、ラストも爽快でした!
ぼちぼち他の作品も読んでみようと思ってます。

ゆう:2007/08/05(日) 23:52 | URL | [編集]

まるさんも「春の手品師」は苦手でしたか。
なんか現実感に欠けてて、手品師に寄りかかる意図が見えませんでした。
これ以外は良かったんだけど、収録順が最後だったので、期待をしてしまいました。
だから1点減点の4点(笑)

しんちゃん:2007/08/06(月) 09:11 | URL | [編集]

ゆうさん、おはようっす。
ふじこさんは爽やかですっごく男前でしたね。
めっちゃかっこ良くてほの字でした。表現が古いか(苦笑)。
他の作品も面白いですよ!

しんちゃん:2007/08/06(月) 09:16 | URL | [編集]

疲れてる女の子ばかりでしたね。
「ふじこさん」は、リサとふじこさんの交流が不思議な時間って感じで大島さんらしいな、と思ったんですけど、読み終わるとどれも寂しい気がして。
小椋さんと藤岡君のその後ってどうなったんでしょうね。会話がかみ合わないって辛いですけど。(笑)
「春の手品師」はお手上げです。というか読み返すのもちょっと嫌かな。(苦笑)

じゃじゃまま:2007/09/25(火) 21:21 | URL | [編集]

ままさん、大島さんのはいつも疲れてますね。
この疲れ加減になんだか共感してしまいます。
二作品は面白かったよね。だけど「手品師」は…ねえ。

しんちゃん:2007/09/26(水) 15:56 | URL | [編集]

いい女ですね。年をとるほど、魅力的になりそうな感じです。イタリアの陽光の下でニカッと笑う姿をなんかを想像しちゃうとグッときちゃいます。

たまねぎ:2007/10/17(水) 19:44 | URL | [編集]

たまねぎさん、いい女でした。ニヤリ。
男はこんな女性に弱いっすね。
ドキュンとやられちゃいました。

しんちゃん:2007/10/18(木) 17:56 | URL | [編集]

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