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    2007

08.09

「神田川デイズ」豊島ミホ

神田川デイズ神田川デイズ
(2007/05)
豊島 ミホ

商品詳細を見る

同じ大学に通う学生たち6人の物語です。舞台が同じ大学なので、短編の枠を超えてあちらこちらでリンクをしています。その辺りも楽しみどころです。

「見ろ、空は白む」
大学に入れば何かが変わると思っていた原田。しかし気づくと、6畳間の下宿に入り浸る陸奥男と仁田と共に、こたつを囲んでエネルギーを浪費するだけの生活を、3年間も送ってしまった。そんな彼らが熱意を持って始めたのはお笑い。(デブ・しゃくれ・若ハゲ)トリオの、「童貞メガネーズ」誕生。

「いちごに朝霧、映るは空」
田舎から出てきた中野道子は大学の人の多さに馴染めず、ふと知り合った先輩に憧れ、先輩のいるサークルに入ってしまった。しかしそのサークルは「不戦をうったえる会」という、左の政治サークルだった。道子はクラスコンパの自己紹介で、そのことを告げると周りの空気が変わってしう。

「雨にとびこめ」
準は大学デビューをするために、星占いの知識を武器に、クレバーな大学生活を目指す。参加したコンパで彼女が出来るが、ある雨の日に、かつての憂鬱な思い出が脳裏をよぎり、自分の本心に気づいてしまう。

「どこまで行けるか言わないで」
映画サークルの先輩のダルさに嫌気がさした女の子3人は、女の子のためのピンク映画をつくろうと、新しい映画サークルを立ち上げる。しかし映画が好きということと、映画をつくるという熱意の違いが、3人の女の子たちの前に立ち塞がる。

「リベンジ・リトル・ガール」
内定をすでにもらった小林貴理子には、あとはオール優で卒業を目指すだけ。しかしいくら成績が良くても、小林には大学で話をする相手が1人も出来なかった。そんな小林だが、ふとしたきっかけで、同じ語学クラスの角田と話をするようになり、初めてクラスコンパに参加をしてみる。

「花束なんかになりたくない」
たかおは19歳で大手出版社の新人賞を受賞したが、その後の作品がぱっとせず、小説をあきらめて就職活動を始めてみる。そんなたかおには、両親が亡くなった従妹の星子が同じ大学にいて、星子の世話にうんざりしながらも、放っておくことが出来なかった。

ここに出てくる学生たちはそれぞれに悩みを抱えています。それに疲れています。自分は大阪生まれ大阪育ちなので、田舎から出てきた人が感じる、都会と田舎とのギャップというものが解りません。それに、何故こんなに友達が出来ない人たちがいるんだろう、何故こんなに負な生活をたんたんと送っているのだろう、と疑問がたくさんありました。だから逆に新鮮で、へ~、こんな違う人種の人たちがいるんだなあと、ふむふむと、面白く読むことが出来ました。読む人が代われば、懐かしさを感じる方もいるのでしょう。

都会ってそんなに疲れるものなんでしょうか。田舎に対する憧れみたいなものがありますから、やっぱ疲れているのかな。。。だからどちらかと言うと田舎話の方が好きです。まあ、両方とも豊島さんの魅力だけどね。これから「ぽろぽろドール」を読みます。 むう…、人形かあ。

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豊島ミホ
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comments

都会には住んだことないんだけど、たった一人地元を離れて学生生活を始めるときの不安とか、孤独感なんかを懐かしく思い返しました。
結果的には楽しい学生生活を送れたんですけどね。
『童貞メガネーズ』のコント、どんなものなのか見てみたいです♪

エビノート:2007/08/09(木) 21:44 | URL | [編集]

こんばんは★
イマドキの大学生を描いているのに、
なぜかノスタルジックな気分になる、
なんとも居心地のよい作品でした。

「ナンバーワンよりオンリーワン」みたいな?

…とか口走ってしまいそうなんですが、
登場人物みんな、自分では気づかないような一面を持っていたりして、
物陰からコッソリ応援したくなりました。
『童貞メガネーズ』がさりげなくこの大学の名物に成長しているあたりが、
個人的にはツボでした(笑)

Rutile:2007/08/09(木) 21:57 | URL | [編集]

なんというか、都会に出てくると、田舎者って思われないようにしなくちゃとか、何かが変わるはずと思いがちで、そういうのが空回りしちゃうと、こんなふうに負のスパイラルに陥っちゃうのかなぁなんて思いました。
いえ、私の経験じゃないですよっ(汗)。

ちょうど今日「ぽろぽろドール」読みました。
すごい世界で驚きました。豊島さんいろんな引き出し持ってます。

june:2007/08/09(木) 22:23 | URL | [編集]

都会で育って、一人暮らしもしてないのになぜか共感できる話がやたら多かったです。なんなんでしょうねえ。根っからの「地味子」みたいです。
でも楽しい事が全くなかったかというとそういうわけでもなくて。ただ、これを読むと自動的に「負の部分」が思い出されまくって困惑しました。ある意味すごいストーリーテラーなんだと思います。豊島さん。

まみみ:2007/08/10(金) 00:56 | URL | [編集]

エビノートさん、おはよう。
自分はのん気者だったから、不安とか孤独が全く無かったです。
中学生の頃から家を出たくてたまらなかった。
別に家に問題があったわけじゃないんだけど(苦笑)

しんちゃん:2007/08/10(金) 08:43 | URL | [編集]

Rutileさん、おはよう★
童貞メガネーズが人気者になっていくのは面白かった。
作品の中で、さり気なく存在していたのも、上手いなあと思いました。
同じく、豊島さんの茶目っ気がツボに嵌りました。

しんちゃん:2007/08/10(金) 08:46 | URL | [編集]

juneさんの言う、負のスパイラルは、自分が経験したことが無いので新鮮でした。
「ぽろぽろドール」はまだ1作目だけど、少女の不安定さが絶妙ですね。

しんちゃん:2007/08/10(金) 08:50 | URL | [編集]

まみみさんには、ドンピシャだったみたいですね。
自分は能天気でお気楽者だったので、困惑はしませんでした。
そんな読者でも楽しめるんだから、豊島さんはやっぱ上手いんでしょうね。

しんちゃん:2007/08/10(金) 08:55 | URL | [編集]

都会に行ったらきっとと都会に来てみたけどのギャップってやっぱり少なからずありましたよ。人間そうそう変わるわけはないのに、大学入学と上京で変化を期待しちゃうんでしょうね。

たまねぎ:2008/01/30(水) 01:42 | URL | [編集]

たまねぎさん
はじめて都会にでるって、やっぱこんなもんですかね。
自分が経験してないことだから、いまいちピンとこない。
新鮮ではあるけど、そこが少し残念でした。

しんちゃん:2008/01/30(水) 11:47 | URL | [編集]

中野さんと準が一番好きでした。二人が近づいていくところが。
実際には、アズマの章で、あ、付き合ったのねって分かるんですけどね。
自分の学生時代を思い出して、たくさん友だち作るぞ!とか夢に向かって学ぶぞ!みたいな、ドキドキの4月を思い出して、思い出にふけりました。

じゃじゃまま:2008/03/17(月) 12:51 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
楽しみにしていたクチですか。前向きっすね。
おいらは4月が憂鬱でしかなかったです。
せっかく築き上げた関係を一からってしんどいもの。
ものぐさ者です^^;

しんちゃん:2008/03/17(月) 19:26 | URL | [編集]

前向きじゃないですよ~。(汗)
逆です。飽きっぽいというか、築き上げたものを持続させるのが面倒なので、ここいらで心機一転?とにかくすべて仕切りなおししたくなっちゃうんですよね~。だから、ある意味後ろ向き?

でも、ちゃんと築き上げた人間関係も細々と(ここが重要?細々と!です)(笑)続いてはいるんですけどね。

じゃじゃまま:2008/03/20(木) 17:01 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
確かにそういうのもありました。じゃれつく犬みたいな面倒な存在(汗)
そんな疲れるだけの人とは、なんとなくおさらば出来る。
ですが、新しいパワーを見極めるのは、やはりしんどいっす。
惰性で生きる、省エネモードのおいらです^^;

しんちゃん:2008/03/20(木) 23:08 | URL | [編集]

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