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    2007

08.21

「ZOO 1」乙一

ZOO〈1〉 (集英社文庫)ZOO〈1〉 (集英社文庫)
(2006/05)
乙一

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「カザリとヨーコ」
一卵性の双子の姉妹なのに、なぜか姉のヨーコだけが母から理不尽な虐待を受けている。食事はカザリの残り物、家での居場所は台所にあるゴミ箱横の座布団一枚の上だけ。そんなヨーコは迷い犬を見つけ、飼い主であるスズキさんと出会い、しだいに仲良くなり安心な時間を持つことになる。

母親の虐待やクラスのいじめには、すごく不条理で居心地が悪くて、お尻がもぞもぞとする。しかしラストの結末には、思わずニヤリと笑えてしまう黒さが待っている。好き嫌いが別れるだろうが、こんなのは大好きです。


「SEVEN ROOMS 」
謎の犯人に拉致監禁された姉と弟。その閉じ込められた部屋の床中央には、隣の部屋と繋がった排水のための溝があり、身体の小柄な弟が調べてみると、全部で7部屋が並んであり、それらの部屋には女性が1人ずつ監禁されていた。1日に1人ずつ順番に殺されていく女性たち。そして姉弟にも、1日、1日と、タイムリミットが迫る。

無茶苦茶グロイです。ああダメだ、なんてエグイんだ、なんて思っていたら、最後には違う意味で泣きそうになった。なんて素敵な姉弟愛なのだろう。これ以上触れると、ネタバレしてしまうのでここまで。


「SO-far そ・ふぁー」
幼稚園児の少年は両親と3人で仲良く暮していたが、ある日をきっかけに、不思議な毎日を過ごすことになる。父には母が見えていない。母には父が見えていない。少年を挟んだ向こう側にはだれもいないと、父と母の両方が思っているのだ。そして父と母のどちらかが死んだのだと、少年は理解した。

こういう不思議な世界系は苦手。だけどこの作品は読める。そして、なんて切ないお話なんだろう。白黒で別けられる乙一作品ですが、数少ない灰色の乙一作品だ。


「陽だまりの詩」
私が目を開くと、そこには白衣を着た男がこちらへ視線を送っていた。私が彼に作られたのは、男と共に住む家の家事をすることと、病原菌に感染した彼の死後に埋葬をすること。二人で生活をするうちに、私はさまざまな感情をしだいに覚えていく。

これも切ない。自分の死後の処理をするためだけに作られたロボット。そのロボットには教えられていない感情がたくさんあり、日々の生活の中で、徐々に感情とはこれのことかと理解をしていく。そして死とは何かを学んだとき、切なーーいのである。


「ZOO」
今朝もまた、写真が郵便受けに入っていた。写真には人間の死体が写っている。それは自分の恋人だった女の腐敗が進行していく写真。それを男は毎日パソコン内に保存し、彼女を殺した犯人を捜しに出かける。自分が彼女を殺したのに。

これはなんて言ったらいいのだろう。理解の範疇を超えた作品であることは間違いない。ただ、受け入れられるか拒否反応が出るかは読者次第。自分は後者だっただけのこと。


文庫版だけのおまけ。漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。

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乙一
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comments

こんばんわ。
「SO-far そ・ふぁー」 と「陽だまりの詩」 がすごく好きでした。
「カザリとヨーコ」 もインパクトありましたね~
あんな小説、初めて読みました。

ia.:2007/08/21(火) 23:42 | URL | [編集]

ia.さん、こんにちは。
「カザリとヨーコ」みたいな黒いの大好きです。
ia.さんは白乙一のファンなのですね。
自分はどちらかと言うと黒乙一です。

しんちゃん:2007/08/22(水) 15:11 | URL | [編集]

こんにちわ^^
TBさせていただきました♪

私はこの作品、単行本で読みました。
文庫で出たとき、なぜ2巻に分けて出したんだろう??と
思いましたが(笑)

「SEVEN ROOMS 」が一番好きでしたね~。
こわいんだけど、ラストのなんともいえない感動(?)が今も残ってます。
そしてお姉ちゃんの笑い声が本当に聞こえてくるような錯覚に・・。
ぜひ2巻もお楽しみください♪

ところで、わたしのほうで、ブログリストに登録させていただいたのですけどよろしかったでしょうか??
事後報告でスミマセン^^;

じゅりん:2007/08/23(木) 19:12 | URL | [編集]

じゅりんさん、こんにちは♪
2冊に分冊されて助かったモノです(汗)
図書館本に追われて落ち着いて読めない状況に…。
もうすぐ続きを読む予定です。たぶん、いや絶対。。。

リンクは大歓迎です!こちらもさせてもらいますね。

しんちゃん:2007/08/24(金) 09:27 | URL | [編集]

「zoo」は私も単行本で読んだのだ。
文庫にはおまけがあったのね(^0^)へ~。
私は映画が良くて本を読んだの。
最後の「zoo」以外は原作通りだから、読書もはかどった♪
映画も結構良かったから機会があったらみてね。
私も黒乙一が好きらしいです♪

まる:2007/08/26(日) 00:17 | URL | [編集]

まるさん、「ZOO 2」にも文庫だけの短編が入ってます。
これが短いお話なんだけど、すっごいインパクト。
すでに読んだので、近々感想をアップしまーす。

しんちゃん:2007/08/26(日) 09:53 | URL | [編集]

こんにちわv-16色付きの文字あたしもz00いだいすきですv-10陽だまりの詩v-238泣きましたv-76がんばってくださいv-190

-:2007/08/28(火) 13:25 | URL | [編集]

名前がないのでv-16さんでいいですか?
v-16さん、こんばんは。
「ZOO]はすっごく面白いですよね。
今日、続きの感想も書きました。良かったら読んで下さいね。
また来てくれると、うれしいです。待ってま~すv-363

しんちゃん:2007/08/29(水) 17:52 | URL | [編集]

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ZOO〈1〉ZOO〈2〉去年「ZOO」は読んでいるんです。だけど2に書下ろしがあると知って、早速借りました。1には映画化された話「カザリとヨーコ」「SEVENS ROOMS」「SO-far そ・ふぁー」「陽だまりの詩」「ZOO」と漫画家・古屋兎丸さんとの対談が収録され、2には「血液を探

2007/08/21(火) 21:31 | ナナメモ

ZOO


「カザリとヨーコ」、「血液を探せ!」、「陽だまりの詩」、「SO‐far そ・ふぁー」、「冷たい森の白い家」、「Closet」、「神の言葉」、「ZOO」、「SEVEN ROOMS」、「落ちる飛行機の中で」の10の作品からなる短編集。ハードカバーの帯に、ある批評家の言葉があります

2007/08/23(木) 18:55 | *precious memories*

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