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    2007

08.23

「ジウ」誉田哲也

ジウ―警視庁特殊犯捜査係 (C・NOVELS)ジウ―警視庁特殊犯捜査係 (C・NOVELS)
(2005/12)
誉田 哲也

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第一特殊犯捜査二係の門倉美咲巡査と伊崎基子巡査。いつでも泣ける弱さを持ち、笑顔の絶えない優しさのある美咲。かたや筋肉バカで、自分しか信用しない武闘派の基子。対照的な二人が活躍する、サスペンス、バイオレンス、ハードボイルド、ラブ、エログロと、いろんな要素がつまった大長編です。

シリーズ物ではなく3冊で1作品です。だからネタバレなしでは内容紹介が書けない。なのでネタバレありで書きます。よって未読の方はご注意を。


人質を取った立てこもり事件が発生し、捜査一課特殊犯捜査第二係(SIT)も出動するが、事件が夜間に入ったため、美咲は差入れ役を命じられ犯人のもとへ向かう。しかし美咲もまた人質になるが、基子の咄嗟の判断で犯人を逮捕。だが逮捕直前に男の振り上げた包丁で、美咲は傷を負ってしまった。その後逮捕した岡村和紀は、「利憲くん事件」の共犯者だと判明。その事件とは、誘拐された幼児は取りもどしたものの、身の代金を奪った犯人グループに逃走されてしまったという警視庁の汚点だった。岡村の供述から浮かんできた首謀者、謎の中国人美少年ジウの存在が明らかになる。

上層部の怒りに触れた美咲は異動を命じられるが、直属の上司である麻井係長の配慮で、「利憲くん事件」の被疑者・岡村が送られた碑文谷署へ移動することに。そこでコンビを組んだのが、捜査一課殺人班三係主任警部補の東弘樹。彼女は東に惹かれ、ときめいた毎日を送りながらもジウを追う。一方、手柄を立てた基子は女性初の特殊強襲部隊(SAT)への配属を命じられ、SAT内で同僚である雨宮崇史と出会う。そんな中、新たな誘拐事件が起こり二人の女刑事は交錯する。


ジウ〈2〉警視庁特殊急襲部隊 (C・NOVELS)ジウ〈2〉警視庁特殊急襲部隊 (C・NOVELS)
(2006/03)
誉田 哲也

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ジウの新たな誘拐事件「沙耶華ちゃん事件」は、即日人質を無事救出するという結末を見るに至った。「利憲くん事件」を捜査中の美咲と東のコンビが、それと知らずにジウの隠れ家を張っていたからだ。SATの突入が始まり、基子の活躍によって被疑者五人を確保。基子の同僚・雨宮が殉職という痛手を伴うが、そこにはジウの姿はなかった。

負傷しながらも実行犯・竹内の取調べを続ける美咲と東は、竹内の供述から「新世界秩序」というキーワードを引き出す。そんな中、表に出ていなかった誘拐事件の存在が浮かび上がり、さらにジウと竹内を引き合わせたという西尾が、信金立てこもり事件を起こす。

一方、雨宮の殉職をマスコミからそらすために、上層部により基子の情報がマスコミに売られた。その交換条件として基子は特進をはたし所轄へ移動する。そんな基子へフリーライターの木原が接近し、基子はジウの存在を初めて知り興味を持つ。そして独自に捜査をした結果、ついにジウと接触をする。


ジウ〈3〉新世界秩序 (C・NOVELS)ジウ〈3〉新世界秩序 (C・NOVELS)
(2006/08)
誉田 哲也

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西尾の信金立てこもり事件は、信金の爆破で突如終焉を向かえた。そして爆破により壊滅したSATの建て直しに、基子は第一小隊の制圧一班の班長に任命された。しかし基子はジウと接触したことで、温度のない笑みを浮かべるようになっていた。そのことに気づいた美咲の元へ、基子からを装った宅配物が届く。中には基子がジウと接触していた空白の三日間を証拠付ける品物が入っていた。その頃、基子はジウのパトロンであるミヤジと会っていた。

選挙演説の応援に駆けつけた内閣官房長官が射殺され、総理大臣が拉致された。それとほぼ同時刻、歌舞伎町周辺道路がトラックで封鎖され、外の世界と完全に隔離した無法地帯が突然成立した。「新世界秩序」を名乗る彼らが突きつけてきた要求は、歌舞伎町の治外法権を認めること。基子はジウやミヤジと共に渦中の真っ只中にいた。



美咲の女の子っぽい描写は素直に受け入れられたのだが、基子の持つキツさというか考え方には、馴染めなくてひいてしまった。しかし雨宮と出会ったことで、基子の過去がわかってからは違和感もきれいに取れた。だけどジウと接触してからはまたキツクなる。なんて疲れる設定なんだろう。美咲の思考は単純で安心して読めるのに。あと美咲の東への乙女的な愛は好きだった。ベタ甘最高!

第二巻でミヤジの語りがストーリーの合間に挿入されるが、初めのうちは煩わしかった。だけど「新世界秩序」やジウの思考を辿るには、ミヤジの語りは外せない。この語りが無ければもっと理解に苦しんだろう。そこらを考えると誉田さんの勝利だろう。

ストーリーの谷間に、ちらっと出てくる今泉や日下を見つけるたびに、にやりとしてしまったのは自分だけではないだろう。他作品とリンクするなんて憎い演出をするなあ。出来れば姫川も登場して欲しかったけど、そこまですると露骨すぎるかな。

それにしても長ーーい! 三冊でもゲップが出そうなのに、ノベルス特有の上下二段組なのだ。だけど気持ちが良いドライブ感はさすが誉田さん。視線をコロコロと変えて飽きさせないし、ジウの存在は中々明らかにされないが、ジウが持つに至った概念を理解させるための情報の小出しは、読者をぐいっと引き付けていく。ジウや共犯になった竹内の持つ思想を描写するには、結局は三冊になったのも妥当なところだろう。それと基子の変貌も。

しかしたくさんの人が死んだなあ。いったい何人が死んだのだろう。一巻最後で雨宮が死んだのは驚いたが、第三巻の独立国家誕生は、そこまでするのかいって、読んでいて突っ込んでしまったではないか。それに悪のメインがいつの間にかジウではなく、ミヤジに代わってるし。だけどジウが残したあの四文字があるから、タイトルはやっぱり「ジウ」なんだろう。

最後の場面の美咲と利憲くんの会話には、ぐっとくるものがあった。この場面を読むことによって、事件の背景なんかもリアルにわかるし、美咲の優しさと利憲くんの健気さが読後の余韻を引き出していた。警察ものかと思って読み始めたが、結局はジャンル不明の大長編でした。

長いけど面白かったです。分厚い3冊を3日で読破。まさに一気読みとはこのことだろう。なのに疲労感はまったくナシ。なんて自分はタフなんだ。というか、それだけ魅力のある本なのでしょう。これはシリーズ化はありえないだろうが、姫川シリーズで逆リンクはあるかも。今後はそちらを期待して待ってみよう。

本が長い分だけ感想も長くなってしまったよん。
ここまで読んでくれた方、ご苦労様でした。(ペコリ)


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誉田哲也
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comments

途中で、
この物語はどこまで行くのだろう?
一体どこへ行きたいのだろう?
と何度もページを閉じたくなりましたけれど、最後で救われた思いです。

それにしても、少し死人が多すぎですね。

ふらっと:2007/08/23(木) 18:26 | URL | [編集]

面白く読めて良かった~。
結構長いけど、全然私も苦痛じゃなくサクサク読めたもん。
美咲と東は私も良かった(^^)
しかし、リンクしてたんだ!!
「ジウ」最初に読んでしまったから全然分からなかったー。
残念、残念。

まる:2007/08/23(木) 21:48 | URL | [編集]

2はミヤジの語りは私も邪魔くさいな~と思ってました。
そして基子の触れた世界というか、新世界秩序とやらにまったく共鳴も共感も理解もできなくて、いまだに3巻にはたどり着いてないのですが、しんちゃんの感想読んで、3巻こそ読まなくては、と思いました。

姫川シリーズのキャラが出てるんですね!え~。気付けるかな。それとも気付かずに読み終えてしまったのか。

じゃじゃまま:2007/08/23(木) 22:14 | URL | [編集]

ふらっとさん、先が見えませんでしたね。
新しい本を手に取るたびにジャンルが変わる。
そのたびに、ちょっと戸惑いました。
でもラストでは爽やかな風が感じられました。

しんちゃん:2007/08/24(金) 13:10 | URL | [編集]

まるさん、お薦めしておいてやっと読みました(汗)
美咲と東は、有川浩さんを思い出した。ベタはいいね!

そっか。「ジウ」から読んだら気づかないリンクだ。
もう一回読めば気づくと思う。ダメかなあ。

しんちゃん:2007/08/24(金) 13:14 | URL | [編集]

じゃじゃままさん、手遅れです(汗)
一冊目に警察内のローカですれ違ってました。

三冊目の無茶苦茶ぶりを楽しんで下さい。
そしてラストで謎が解消です。ぜひどうぞ!

しんちゃん:2007/08/24(金) 13:19 | URL | [編集]

ジウはまだ1巻しか読んでません( ̄∇ ̄;)
なぜかって??
図書館が買ってくれないからです(T_T)
(自分で買えって??)

一応、トラバしておきますね♪


あと、
『ソウルケイジ』読みましたよ★
もしよかったら、感想読んでくださいまし(* ̄∇ ̄*)

つたまる:2007/08/28(火) 15:26 | URL | [編集]

つたまるさん、こんにちは。
こちらは某古本店で全冊105円でゲット。
探せばあるかも(笑)

「ソウルケイジ」の感想は拝見に行きまーす!
では。

しんちゃん:2007/08/28(火) 16:53 | URL | [編集]

『ジウ2』読んだんでトラバしまーす(* ̄∇ ̄*)

つたまる:2007/09/26(水) 20:31 | URL | [編集]

つたまるさん
纏めた感想だけど返しまーす。

しんちゃん:2007/09/27(木) 09:28 | URL | [編集]

ジウ3部作、ついに読了!!(* ̄∇ ̄*)
トラバしますねー☆

つたまる:2007/10/24(水) 02:50 | URL | [編集]

つたまるさん、おめでとー♪
これから伺って拝見しますね。
では。

しんちゃん:2007/10/24(水) 17:19 | URL | [編集]

そっか、姫シリーズのキャラは一巻だったのか。
ま、どうせ私は気付きません。(笑)
にしてもメチャクチャでしたね~、確かに。歌舞伎町、私が遊んでた頃じゃなくてよかった。(爆)
私は美咲のあまあまなとこが苦手なんですよね、刑事のくせに、って思っちゃう。世の女刑事に怒られちゃう。

じゃじゃまま:2008/02/08(金) 15:44 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
すごい展開になって行きましたよね。
読み出した頃は刑事ものだと思っていたのに。
美咲のあまあまなとこが、男性読者の萌えだったり・・・。

しんちゃん:2008/02/08(金) 22:51 | URL | [編集]

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-:2011/09/03(土) 01:16 | | [編集]

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