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    2007

08.24

「銀の鍵」角田光代

銀の鍵銀の鍵
(2003/03)
角田 光代100%ORANGE

商品詳細を見る

わたしは、はたと我にかえったら、広場と向き合うようにして、コンクリートのくずれた塀に腰かけていた。それで、わたしはだれなんだっけ。年はいくつで、どんな仕事をしているんだっけ。よくよく考えてみると、わたしはそれまでのことをなんにも、覚えていなかった。目の前をとおりすぎていく彼らの言葉が何もわからないことで、わたしは異国人らしいとわかった。ポケットの中身を全部出してみる。煙草。赤いライター。書きかけのメモ。封の開いていないティッシュ。何か文字が印刷された細長い紙切れ。そっけない銀色の鍵。自分を知る手がかりはこれだけだった。

お腹がすいてにおいに誘われていった食堂では、タバコ1本で料理をたらふく食べさせてもらったり、持っていた切符らしき紙切れを若い女たちに見せると、腕をとって駅まで連れて行ってもらったり、電車内で向かいに座った親子に家に泊めてもらったりと、行く先々で返礼を期待しない親切な人々出会う。ただそれだけ。だけど何も思い出せなくても感情があるということだけは思い出す。そしてこれからの未来が待っていてくれると気づく。

この作品は、雰囲気を読んで、雰囲気を楽しむのが一番なのだろう。だからあえて感想は控えたいと思う。角田さんが苦手だという方にもお薦めできる作品でした。

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角田光代
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comments

あまり構えて読まないほうがいい感じの作品ですよね。
何が描いてあるのか、さっぱり理解できなかった私。
ファンでない方が読まれたら、ますます何のこっちゃわからないかもです(苦笑)

ゆう:2007/08/24(金) 21:25 | URL | [編集]

なんとなく自分が主人公になって見知らぬ町で
自分のこともわからないまま旅しているような気分になりますよね。

なな:2007/08/24(金) 22:24 | URL | [編集]

ゆうさん、おはよう。
そう、構えずに雰囲気を楽しむのだ。
ちょっと変わった角田さんでしたね。
こちらは面白く読めました。

しんちゃん:2007/08/25(土) 10:40 | URL | [編集]

ななさん、まさにぶらり旅でしたね。
気楽に一緒に流されると気持ちが良いっすね。

しんちゃん:2007/08/25(土) 10:41 | URL | [編集]

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銀の鍵 角田光代


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