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    2007

08.26

「ひとかげ」よしもとばなな

ひとかげひとかげ
(2006/09)
よしもと ばなな

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私の心の中での彼女の名前は「とかげ」だ。そう呼ぶのは、彼女の内ももに小さなとかげの入れ墨がしてあるからだけではない。それを見つけたとき、私は不思議とただ納得した。心に傷を抱えながら愛しあう二人が、出会ったこと、付き合い始めたこと、そして男がプロポーズをしたことで、これまで隠していたお互いのかげを理解し、お互いに受け入れていく。

官能的というか情感的な文章が心に浸みていく。心にかげを持った男性は清潔感のある児童専門クリニックのアシスタントで、クリニックに来る人たち、来なくなった人たち、そして知り合った子どもたちを見守っていきたいと思っている。一方のとかげと呼ばれる女性は、雑居ビルみたいな感じのマンションの暗い内装の一室で、資格をとった気孔や鍼を駆使して、病に苦しむ人たちを救おうとしている。

お互いにかげを持っているが二人は対照的な考えを持ち、それでいてお互いのかげを感じることで安らぎを覚えたりしている。読んでいてすごく切ないんだけど、ページを捲る手を止められない。そして心の揺れが出る場面で、表紙の色違いの女性が挿絵で出るたびに、ざわりとしたものを感じ、またページを捲ってしまう。ようするに読ませるのが上手いのだ。

結局は男性女性ともかげを持ったまま生きていくのだが、読んだ後にちょっと温かくなるような終わり方なので、安心して読めるだろう。そして過去に出版された「とかげ」へとなだれ込んでいく。そう、これはリメイク作品だそうです。新旧の作品の読み比べをした結果、やはり自分は「吉本ばなな」よりも「よしもとばなな」が好きだと確信。「TUGUMI」を読んで苦手だと思ったのも、「ばなな」さんの何かが変わったことで読める作家になったのだ。それがわかったのが一番の収穫かも。気づけば一気にばなな作品を3冊も読んでいるし。

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comments

「ひとかげ」のほうが「とかげ」より優しさが一杯あったような気がします。

なな:2007/08/26(日) 19:52 | URL | [編集]

ななさん、同じ話なのに違った印象でしたね。
加筆修正ではなく、リメイクとはこういう事かとわかる本でした。

しんちゃん:2007/08/27(月) 09:56 | URL | [編集]

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「ひとかげ」よしもとばなな


ひとかげよしもと ばなな僕の心の中での彼女の名前は「とかげ」だ。腿にとかげの刺青をしている彼女と僕の物語。14年前の作品「とかげ」のリメークだそうです。えぇ、もちろん「とかげ」は昔読んでいるはずなのに、覚えていたのは「子どもの頃目が見えなくなったことがあ

2007/08/26(日) 19:51 | ナナメモ

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