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    2007

08.31

「参加型猫」野中柊

参加型猫 (角川文庫)参加型猫 (角川文庫)
(2006/09/22)
野中 柊

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沙加奈と勘吉の夫婦の日常には、猫のチビコが参加している。そんな彼らの、引越し屋さんの荷物はこびから、新居での引越し作業をとおした3日間の日常風景を描いた作品です。

冒頭での描写で騙された。引越し屋さんとしてやって来たのは、やる気のなさそうな今風の若者三人。その内の一人がチビコを見て、「可愛いですね、すごく器量良しの猫だと思う」の一言。その言葉でたよりなさそうだった彼らが、いい人たちかもになった。猫好きならこれだけで一発KOされてしまう。やったー、猫小説だー、と思ったが、その後は思ったようなお話ではなかった。

猫のチビコがほとんど出てこないのだ。じゃあどんなお話かというと、沙加奈と勘吉が新居で荷物を片付けながら、近くのイタリアンで舌鼓をうったり、マンション一階の焼肉店へ引越しの挨拶を兼ねた食事にいったり、町をサイクリングしたり。その合間に二人の出会いを回想したり、初エッチを思い出したりと、二人のこれまでが描かれている。それで結局は引越し作業が終わらないまま、終わってしまう。

要するに価値観の違う沙加奈を勘吉が追い続ける。つうか不安を持ちながらこれからも追い続けるだろうなというお話。夫婦なんだけど、恋人の延長のような二人の日常が、たんたんと勘吉の目線で綴られている。ジャンルでいえば恋愛小説の部類だろう。

勘吉の沙加奈への盲目ぶりは少し恥ずかしくもなる。しかしなんか良いのだ。言葉が上手く見つからないが、いやらしさがなくて心地が良い。この先にどうなるかわからない不安要素がありながらも、なんとかなる?ならない?なんて思いながら、二人は歩いている、いや、歩き続ける。なんだ、現実の世界と同じじゃないかと、彼らが身近な存在に感じられた。

猫が家族に参加するように、佐可奈が勘吉の人生に参加するというような構成で描かれている。普段は意識しない他人を見る目線が新鮮で、人間関係のあり方みたいなものが面白かった。現実でも自分を中心とした考えが当たり前であり、他人が自分の生活に参加しているという、こういう物の考え方もあるんだなあと気づいたのも新鮮だった。

忙しい生活をしている方には、ケってなる方もいるかもしれないが、自分は普通に楽しむことが出来た。タイトルや表紙を見て猫本を期待して騙されましたが、読んで良かったです。

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