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    2007

09.01

「九月の恋と出会うまで」松尾由美

九月の恋と出会うまで九月の恋と出会うまで
(2007/02/21)
松尾 由美

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OLの北村詩織は写真が趣味で、臭いを気にせず現像出来る部屋へ引っ越をした。新しく引っ越した先は、安くて快適な生活を送れるが、ある日不思議なことが詩織の身に起こった。エアコンの設置されていない外へと続く塞がれた穴から、低くてかすれた男の声が語りかけてきた。自分は隣のA号室の平野だが、一年後の世界の住人だ。これから一週間分の新聞の見出しを教えるから、未来から話かけていると信用して欲しい。納得してくれたら願いを聞いて欲しい。詩織は納得した結果、隣に住む現在の平野を毎週水曜日だけ尾行することになった。そして3回目の尾行の水曜日に、詩織が家へ帰ってみると空き巣に入られていた。

ネタバレありで感想を書いています。未読の方はご注意を。

面白かったんだけど、拒否反応も数箇所あった。1年後の世界の平野(シラノ)から頼まれて、現在の平野を尾行する。これは面白いんだけど、家に帰ったあとのシラノとの会話がだるい。それでまた尾行と、合計3回も尾行する必要があったのかを疑問に感じた。平野の不思議な行動を描きたいのなら、1日の間に数回怪しい行動を入れただけでよかったような気がする。

結果的にシラノの言う通りに行動した詩織は、空き巣とバッティングをせずに命が助かる。ここからはシラノは誰かというミステリになって、時間軸がどうの、大江戸線問題だのと、SF設定のわけのわからない講釈が始まる。こんなのがすげえ苦手なので、まったく理解が出来ない。はっきり言って苦痛だった。

こうして苦痛にたえていたら、気がついたら恋愛小説になっていた。それでちゃっかりラストにはじーんとくるし、読後の感想は、いやー、面白かったとなる。なんなんだ、この本は。こんなに内容や感想がコロコロと変わる本を読んだのは初めて。

褒めていいやら、けなしていいやら、なんとも困った作品でした。最後に面白かったと思ったんだから、褒めてもいいんだけど、それも尺に障る。読みやすいのだが、SF設定がなければもっと良かっただろう。SF設定が魅力だって? ごめんなさい。SFが苦手な者なので、ははっ。お初がこの本だったので、SF設定ではない他の作品を読んでみようっと。

お気に入りのセリフがあったので、個人的メモを残しておこう。
「よく女の人は献身的だっていうけど、女の人の場合はあれだよね、相手に見える形で尽くす。こんなに尽くしているわたしを見て、というところがあるんじゃないか。だけど男はそうじゃなく、相手の知らないところでひそかに尽くす。そのことにロマンを感じる」
松尾由美さん、男をよくわかってらっしゃる。

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松尾由美
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comments

こんばんは、しんちゃん。
どうなんだろうか、この本は、…。
犬がしゃべたり、椅子がしゃべったりする本が松尾さんの作品にあるが、それよりもこちらの方が面白いのか。
でも、ちょっと無理っぽいかも知れないと思いました。

モンガ:2007/09/01(土) 19:42 | URL | [編集]

しんちゃん、こんばんは。大江戸線がどうとか、私もそういうの苦手です。タイムトラベルは、言葉で説明されるよりも、こうなっちゃったの!て押し通される方がまだ楽です。(笑)

松尾さんは2作目で、なんだかよく分からないけど、あら、恋愛小説!?となったのが、私には嬉しい展開でした。
私もSFは・・・苦手なんです。

じゃじゃまま:2007/09/01(土) 21:48 | URL | [編集]

他のSFで洗礼を受けていたからか、あまり拒否反応は起こさずに読めたクチでした。松尾さんの作品はまだたくさんは読めてませんが、今のところこれがNo.1作品です。
また松尾さんの他の作品でいいのがあったら教えてくださいね^^

まみみ:2007/09/01(土) 22:43 | URL | [編集]

 こんばんは♪

 私はけっこうこれ、おもしろく読んでました(笑)
 結末部分では泣けましたし。。

 最後に引用されてるセリフ、たしかになるほどですね。
 でも最近は、そんなロマンある男って絶滅なような
 気がしなくもないです^^;;

miyukichi:2007/09/01(土) 22:44 | URL | [編集]

引用されている言葉、私も良いなぁ~と思いました。
知らないところでひそかに尽くしてくれる男性って素敵だと。
女である私は、それに気付く鋭さを養わないとね・・・(^_^;)

エビノート:2007/09/01(土) 23:38 | URL | [編集]

こんにちは。
複雑な読後感でしたね~(笑)面白かったんだけど、でもちょっと・・・って、そういうお話もありますよね。

SF要素のない松尾作品って記憶に残ってないんですよねぇ^^;
でも、この作品が”恋愛物”としては良かったのなら、「雨恋」とかはどうでしょう。この作品と違って、切なーい恋のお話ですけど・・・。

すずな:2007/09/02(日) 08:56 | URL | [編集]

モンガさん、こんにちは。
他の本は無理っすかね。
なんか、そういわれると不安になってきた(汗)

しんちゃん:2007/09/02(日) 10:16 | URL | [編集]

じゃじゃままさんの言う通りっす!
わけのわからない設定の説明は要らない。
何故か過去の人物と話せちゃった、で終わって欲しかった。
読者は混乱するだけっすよね。

しんちゃん:2007/09/02(日) 10:19 | URL | [編集]

まみみさん、こちらこそ教えて下さいね。
松尾さん以外でも、お薦めは大歓迎です。
お互いに良い本と出合えるといいっすね。

しんちゃん:2007/09/02(日) 10:22 | URL | [編集]

miyukichiさん、絶滅は酷いなあ。
ここに生きた化石がいまーす(笑)

それよか、おごって貰って当たり前という女性。
こちらに出会うと幻滅します。
サイフを見せるぐらいしろ!なんて思う。

しんちゃん:2007/09/02(日) 10:27 | URL | [編集]

エビノートさん、あのセリフは良いっすね!
でも、ひそかに尽くしたのがばれると恥ずかしいの。
出来れば気づいてもそれを黙っていてね。

しんちゃん:2007/09/02(日) 10:31 | URL | [編集]

すずなさん、そういうお薦めを待ってました!
え、ええー(驚) SF要素のない本は無いっすか。
とりあえず「雨恋」はメモしました。

しんちゃん:2007/09/02(日) 10:33 | URL | [編集]

自分はあの程度のSFなら何ともなかったけど、ちょっと最後が物足りなかった気がします。もう一ひねり欲しかったなぁ(贅沢かな?)。まあまあ楽しめたけど。

リベ:2007/09/02(日) 19:38 | URL | [編集]

>相手の知らないところでひそかに尽くす。そのことにロマンを感じる。
この言葉は印象的でした。
やっぱりそうなんですね。
だとしたら、私全然気がついていないのかも。
「ロマンはどこだ!」

なな:2007/09/02(日) 20:39 | URL | [編集]

りべさん、あの程度っすか?!
自分にとってはかなりでした。
最後はあれぐらいで丁度じゃないっすか。
あれ以上って、ベタ甘を期待していたのかな(笑)

しんちゃん:2007/09/03(月) 11:08 | URL | [編集]

ななさん、旦那さまのロマンを探して下さい(笑)
きっとそこにロマンがあるはず。たぶん。。。

しんちゃん:2007/09/03(月) 11:10 | URL | [編集]

たまにSFを読むので免疫ができているのです(もし読んでわからなかったら素っ飛ばして読んでいますし)。自分が物足りないと感じたのはミステリー要素。そしてアパートに住む他の住人との絡みも足りなかった気がします。特にあのワンちゃんを物語に絡ませて欲しかったです。

リベ:2007/09/03(月) 18:25 | URL | [編集]

りべさんの言う通り、住人たちのからみや、変わり者だというオーナーの存在は活かされていなかったですね。
でもミステリはシラノは誰かが恋愛に繋がるのだから、あんなもんでいいかもしれない。なんて思いました。

しんちゃん:2007/09/04(火) 09:50 | URL | [編集]

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