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    2007

09.03

「武士道シックスティーン」誉田哲也

武士道シックスティーン武士道シックスティーン
(2007/07)
誉田 哲也

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3歳から剣道一筋で生きてきて、新免武藏に傾倒し全中で準優勝をした磯山香織。彼女の剣道とは、勝つか負けるか、斬るか斬られるか。かたやこれまでやっていた日本舞踊の部活がないので、今までの経験が活かせる剣道を中学から始めた西荻早苗。彼女の剣道とは、勝敗とは別に教えられた技が出せるかどうか、きれいに動けたか。まったく対象的な二人が最初に出会ったのはちっぽけな市民大会で、香織は早苗の動きに翻弄された挙げ句に真正面からメンを奪われ敗北した。その彼女を追って東松女子へ推薦入学を決めた香織だが、彼女の前に現れた早苗は信じられないぐらいに弱かった。

磯山香織、西荻早苗、二人のヒロイン目線で交互に描かれたスポコン青春小説です。

「五輪の書」が愛読書の兵法バカで、妙な兵法者言葉を話す磯山香織と、緊張感のないのんびり屋で、今風で天然な女の子の西荻早苗。彼女たちの対照的な人物造詣や、噛み合わないやり取りが面白い。それに他校のライバルではなく同じ学校に通っているというのも、近きライバルでお互いを刺激しあって成長をしていくにはベストな設定だろう。

剣道の試合場面がすごく熱い。相手の動きを想像し、ヒロインたちが瞬時の判断で行動していく。彼女たちの一挙手一等足がまるで自分の動きのように感じてしまうのだ。これを子供の頃に読んだら、剣道をしたくなったかもしれない。かつての「六三四の剣」ブームのときのように。知っている方はわかるだろう。だけど、自分にはムリだった。本当の防具は鼻がひん曲がるほど臭かったのだ。

やがて磯山香織は、勝って勝ち続けた先には何があるのかと、初めて大きな壁にぶち当たる。そんな香織の姿を横目で見ながらも、西荻早苗は自分の腕前を上げていく。そして香織が壁を乗り越えた時には、早苗は香織の立派なライバルに成長をしている。ちょっと出来すぎかもとは思ったが、その後の彼女たちが剣道を何故続けるのかという答えが良かったので、さらっと流してしまおう。剣道に限らずに物事を続けるのに一番大事なことだし。

ラストも爽やかで感じが良い終わり方でした。最近はやりの陸上モノに負けないぐらい面白かったです。剣道をまったく知らなくても、煩わしさのない用具の説明があるし、試合の臨場感が味わえます。肩肘張らずに読める、エンターテインメント溢れた青春小説でした。

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誉田哲也
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comments

スポコン?
この間のやつとはエライ違いですねぇ。
『疾風ガール』のラインですか?
どうもイメージが沸かないな…けど読んでみますか!

ユミ:2007/09/03(月) 21:12 | URL | [編集]

へ~。誉田さんはこんな感じの本も書くのだねー。
私も今度読んでみようかな(^^)

まる:2007/09/03(月) 22:46 | URL | [編集]

こんばんは。
試合の臨場感が伝わってきましたね。
爽やかな青春小説でした。

藍色:2007/09/04(火) 01:11 | URL | [編集]

ユミさん、「疾風ガール」とはまた違う。
作品というより読み物です。
マンガちっくで面白かったですよ。

しんちゃん:2007/09/04(火) 09:55 | URL | [編集]

まるさん、ぜひどうぞ!
人が死なない誉田さんを体験してください。

しんちゃん:2007/09/04(火) 09:56 | URL | [編集]

藍色さん、試合の場面は面白かったですね。
ラストの爽やかさも心地よかったです。

しんちゃん:2007/09/04(火) 09:57 | URL | [編集]

ちょっと辛口に書くと、物語が主人公である二人に割きすぎた気がしました。もう少し脇役(桐谷師範や岡君など)の描写があったらもっと面白かったんだろうなという気がします。それでもこれだけ爽やかで面白い小説をあの誉田さんが書かれるなんて驚きでした。

リベ:2007/09/04(火) 18:31 | URL | [編集]

リベさん、まいどー。
他の剣道部の面々なんかとのやり取りも、もう少しあったほうが良かった。
リベさんの言う通り、まさか青春ものを書くとは思いませんでした。
これが一番の驚きっすね!

しんちゃん:2007/09/04(火) 18:44 | URL | [編集]

私も子どもの頃読んでたら剣道やりたくなっただろうな、と思いました。ま、子どもの頃読んで理解できたかは疑問だけど。
でも高校時代一瞬だけ血迷って(笑)、見学に行ったけど、駄目だった。こういうのは絶対自分ではどうしようもない好みってもんがあるんでしょうね。

ストーリーは私はOK!です。分かりやすいし、香織が始めてぶち当たる壁、そしてなにに対して苛立っていたのか、無理のない展開で、泣いちゃいました。

じゃじゃまま:2007/09/09(日) 12:37 | URL | [編集]

ままさん、くっさいよー!
中学時代に体育で経験しました。
もうあの防具のくささに、まいっちんぐでした。

名前は忘れたけど、確か中堅だった先輩をもっと絡ませて欲しかった。
早苗のことを早くから気づいた先輩です。
結構好きだったんだけどなあ。

しんちゃん:2007/09/09(日) 16:39 | URL | [編集]

はじめまして。
誉田さんの本は初めてだったのですが、香織と早苗のキャラがおもしろくて、読後感もすごくさわやかでした。

mint:2007/09/09(日) 18:10 | URL | [編集]

mintさん、はじめまして。
読後感は爽やかで青春でしたね。
お初がこれだと、他の本を読むとびっくりするかも。
ですが刑事モノとか面白いっすよ!

しんちゃん:2007/09/10(月) 08:57 | URL | [編集]

河合??
くさいのか・・・まいっちんぐ、なんて。笑ってしまった私も同じお年頃?(笑)

じゃじゃまま:2007/09/10(月) 14:10 | URL | [編集]

ままさん、そう! 河合でした。彼女の自然体が好きだった。

防具は納豆が腐ったような強烈な臭い。
納豆は腐ってるんだっけ?発酵だっけ?
大阪人なので食べないからわからーん。
とにかくめっちゃ臭かった。

まいっちんぐに反応するとは、ままさんとは年が近いかも。
生まれた西暦が、ブログアドレスに含まれていまーす。

しんちゃん:2007/09/10(月) 16:39 | URL | [編集]

しんちゃん、こんばんは!
剣道って地味なスポーツと思ってたけど、すっごく面白かったですね~。
早苗のお姉ちゃんが、試合後に早苗を臭い~と言ってたの、確かにねぇと思いました。
独特の臭いがありますもんね。

エビノート:2007/09/29(土) 18:06 | URL | [編集]

エビノートさん、こんにちは。
剣道は奥が深そうでしたね。
武術の香織と武道の早苗という対比も面白かったです。

あれは臭いよね(笑)

しんちゃん:2007/09/30(日) 09:52 | URL | [編集]

読みました!!(〃∇〃) てれっ☆

個人的には、
磯山=伊崎基子、西荻=門倉美咲(ともに『ジウ』シリーズ)
の匂いムンムンでした( ̄▽ ̄)σ


つたまる:2007/12/10(月) 22:16 | URL | [編集]

つたまるさん
死なない誉田さんも良かったですね。
青春で来たかって感じでした。
続編も読みたいよね!

しんちゃん:2007/12/14(金) 10:56 | URL | [編集]

今年もよろしくお願いします。
性買うの違う二人の少女の剣道にかける思いはそれぞれ違っていたけれど、二人とも愛すべき少女たちでした。
さわやかな印象でよかったです。

花:2008/01/08(火) 20:40 | URL | [編集]

花さん、よろしく。
二人とも可愛かったですね。
女武藏には笑えましたけど。

しんちゃん:2008/01/09(水) 12:59 | URL | [編集]

これもまたまた、誉田作品初めてでした。
警察小説がおおいのでしょうか?

スポーツ小説大好きな私には、もう楽しくって仕方ありませんでした^^
すごいキャラだけど、いい二人ですよね。

そうそう、ホント臭いですよね。道場の防具並んでいるところ、間違っても近寄りたくないですもん。でも、防具、防具屋さんでクリーニング出せるんですって・・・

percy:2008/08/25(月) 20:59 | URL | [編集]

percyさん
誉田さんは警察モノが多いですけど、作風の広い作家さんです。
対照的な少女二人が歩み寄る。その情景がニヤリでした。
防具、クリーニング出きるんだ!ニオイもちゃんと取れるのかな。

しんちゃん:2008/08/26(火) 10:59 | URL | [編集]

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