--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

09.09

「時計を忘れて森へいこう」光原百合

時計を忘れて森へいこう (創元推理文庫)時計を忘れて森へいこう (創元推理文庫)
(2006/06/27)
光原 百合

商品詳細を見る

女子高生の若杉翠は校外学習にきて、森を散策中に時計を落としたことに気づき、解散後に1人で探しに戻ったら道に迷ってしまった。そこで翠が出会ったのは、自然を感じるための道案内をするレンジャーの深森護だった。護たちの活動や彼自身に興味をもった翠は、押しかけお手伝いを始めた。翠たちの日常で起こった疑問を護が推理する、3つの連作短編集です。

クラスメイトの恵利が担任教師にぶたれ、恵利がそのまま姉に付き添われて帰った。そのとき偶然に翠の耳にはいった「あたしが殺した」という恵利の言葉。そして単身赴任中の恵利の父が事故死をしたことを知る。それらの光景を一緒に目撃した正義感の強い冴子が体罰を思い浮かべ、担任に対して闘いを挑むかたわらで、腑に落ちない翠は護に見聞きしたことを話してみる。

森のやや奥まったところにある、聖クララ野外礼拝場で行われる森林実習学習に参加した翠。礼拝場での実習中に、ここで式をあげる予定だった草平が立ち寄り、婚約者が旅先で事故に遭って亡くなったと告げた。そんな草平の入り組んだ悩み方が気になるというレンジャーのこずえさんに誘われ、翠はにわか探偵コンビを組み、護に内緒で動きだす。

冬の森で自然を感じながら童話を作るというキャンプに参加した翠。そのキャンプで知り合った弥生さんが、食べ物を受け付けなくて入院したという。弥生さんは同じキャンプで出会った工藤さんと現在付き合っていて、その工藤さんからの連絡で護は知った。弥生を見舞う護に同行をすることにした翠は、キャンプ中に弥生さんとおしゃべりしたことを、思い出せる限り教えて欲しいと護に頼まれた。


起こる事件は小ぶりだし、ミステリとしても薄い。だけど護が導き出した物語によって、物事が見る方向によっては随分と印象が違ってきて、ぶわっとそれまで見えてこなかった視界が開けるのは、切なさはあるが心地良かったです。それに3編とも死が絡んでいましたが、そんなに暗くならなかったのも良かったです。

翠と護の二人が、ふわりとした優しい雰囲気に包まれていて素敵した。それに護への淡い恋心を、コトあるごとにからかわれる翠が可愛いかった。だけど護は鈍くて、そんな翠の思いに気づかないのがすごくもどかしいったらありゃしない。それに翠の目線だから護はすごく良い人だけど、実際に会ってみるともっさい男なんだろうなあ、なんて思ったりもしました。だけど二人の世界にはそんなことは関係なく、爽やかな木の葉が舞う風が流れているのでしょう。

とても雰囲気が良く面白く読めましたが、なぜか読むのに時間がかかりました。これは他の光原さんの作品にも共通していること。なぜでしょう? 文学の匂いかな。

そうそう、元気な関西弁のこずえさんも良かったです。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

その他の作家
トラックバック(3)  コメント(4) 

Next |  Back

comments

自分もこの本を読むのにかなり時間がかかった記憶があります。まるで森林浴をして気持ちがよくなって寝てしまって…(←それが、原因かい!)
それはさておき、こずえさんの存在がいいアクセントになっていましたね。

リベ:2007/09/09(日) 21:47 | URL | [編集]

>実際に会ってみるともっさい男なんだろうなあ

そうかも・・ですね。
読者は、かなり翠目線で読んでしまうので
さわやか青年のイメージだけれど・・・。

ふらっと:2007/09/10(月) 06:37 | URL | [編集]

りべさん、こずえが良かったですよね。
なのに書き忘れて、ついでみたいな感じになってしまった。
自分も寝てたのかも(笑)

しんちゃん:2007/09/10(月) 09:01 | URL | [編集]

ふらっとさん、冷静に判断するとかなりダサそう。
長靴を履いた好青年をイメージさせる。
恋する乙女の目線はすごいね。

しんちゃん:2007/09/10(月) 09:05 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

「時計を忘れて森へいこう」光原百合


時計を忘れて森へいこう光原 百合八ヶ岳山麓の清海。高校生の若杉翠はシーク協会という環境教育グループの自然解説指導員、深森護と出会う。翠が直面する「謎」に対して、事実を織り謎をとく護。 清海は清里の事なんだろうなぁ、行列が出来るアイスクリーム屋は清泉寮のアイ

2007/09/09(日) 19:42 | ナナメモ

時計を忘れて森へいこう*光原百合


☆☆☆☆・ 時計を忘れて森へいこう光原 百合 (1998/04)東京創元社 この商品の詳細を見る 若杉 翠(わかすぎ みどり)16歳の春 迷い込んだ森の中なにげなく踏み出した一歩が彼女の運...

2007/09/10(月) 06:39 | +++ こんな一冊 +++

『時計を忘れて森へいこう』 光原百合


小淵沢のそばに、父親の転勤で引っ越した高校1年の若杉翠。おっとりとした彼女が恋するのは森の自然解説指導者(レンジャー)の深森護。笑いじわの中に泣きぼくろが隠れてしまう彼は翠だけには王子さまに見えるように描かれていて独りよがりになりがちな恋心の告白をやん..

2007/10/19(金) 16:59 | 猛読醉書

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。