--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

09.14

「ねこのばば」畠中恵

ねこのばば (新潮文庫)ねこのばば (新潮文庫)
(2006/11)
畠中 恵

商品詳細を見る

「しゃばけ」「ぬしさまへ」ときて、やっと「ねこのばば」を読みました。今回も前作に引き続き短編集です。ちょっとおさらいをしておこう。大店である長崎屋の一人息子である一太郎は病弱で、両親は異常と言える程に一太郎を溺愛している。そんな一太郎の側にはいつも仁吉と佐助という兄やがいるが、実はこの二人は白沢と犬神という妖で、大妖であった祖母の血をひく一太郎には人には見えない妖が見えるのだった。一太郎の身の回りで起こる事件、あるいは日限の親分が持ち込む事件を、一太郎は妖たちを使って情報を仕入れて謎を解く。とまあこんな感じです。

「茶巾たまご」
体が弱くて寝たきりが当たり前の一太郎だが、近頃は元気な日が続いてごはんもおかわりをしてもりもりと食べている。それ以外にも近頃長崎屋に起こった幸運から、福の神がいるに違いないとなり、新参者の下男の金次じゃないかとなる。数日前に一太郎の腹違いの兄である松之助に海苔問屋の大むら屋から縁談が持ち込まれ、断ったものの待ち伏せをされるが、相手側は松之助が誰かを間違い大恥をかくという出来事があった。大むら屋の奉公人であった金次は主人側を笑ってしまい、行き場がなくなり長崎屋に拾われることになった。そんなある日、大むら屋の娘が何者かに殺されたと、日限の親分が金次を訪ねにやってきた。

「花かんざし」
外出した一太郎一行は身なりが裕福そうな迷子の少女を拾うが、少女の身寄りの者が見つからずに長崎屋へ連れ帰った。少女は於りんという名前以外を告げず、身元がわかっていざ帰るとなった時に、少女は「家に帰れば殺される」とこぼした。少女を連れて彼女の家である材木問屋の中屋を訪問すると、主人が出迎えずに叔父にあたる正三郎が対面し、一太郎たちが帰る間際には、少女の乳母であるおさいが水死体で発見された。

「ねこのばば」
猫又が広徳寺の寛朝に閉じ込められ、一太郎一行は猫又を助けるために広徳寺へ向った。正直に猫をこちらに渡して欲しいと打ち明けてみると、寛朝からは交換条件を持ち出された。それは寺内で殺された僧の広人さんの犯人探しと、寄進された金子の消えた行方と、境内の木の枝にぶら下げられた錦の巾着の謎を解く、というものだった。

「産土」
佐助こと犬神のサイドストーリー。これは先入観なしで読んでもらいたいので、内容紹介はしないでおきます。

「たまやたまや」
幼馴染の栄吉の妹であるお春に縁談が持ち込まれたと聞いた一太郎は、嫁ぎ先となる松島屋という献残屋の跡取り息子である庄蔵の噂を、長崎屋を抜け出して自身で調べることにした。庄蔵という男に関しては妙な噂ばかりで、借金やら女やら、縁談を持ってくる男とはとても思えないものばかりだった。そこへ偶然お武家に追われた庄蔵が現れ、一太郎もまた庄蔵を追ってみると、ぽかりと殴られ、気がつけば庄蔵と共にどこぞの部屋に閉じ込められていた。


面白かったのは表題作である「ねこのばば」と「たまやたまや」の二作品。どちらも一太郎が長崎屋を出て、妖たちを使わずに自身で推理をしていくというもの。「しゃばけ」で妖怪封じの護符を分けてもらうのに、大金をぼったくられた寛朝とのやり取りが面白く、また、お春の旦那になるかもという庄蔵との話し合いが面白かった。それにラストの切なさにぐっとくるものがあり、ああ、畠中さんもこんなのを描くんだなと新鮮でもあった。

佐助のサイドストーリーである「産土」は、トリックの種類について触れなければ書けないが、これまでの作品とは雰囲気のまったく違う作風だった。こんなのもありでしょう。

それ以外の「茶巾たまご」「花かんざし」は、いつも通りの展開の作品。これがなくっちゃこのシリーズは始まらない。鳴家や屏風のぞきといった妖たちのボケた行動や手柄自慢が楽しめる。やっぱ鳴家はかわいいっす。キャラクター、世界観、すべてが魅力的で、シリーズ三冊目にしても飽きのこない作品でした。

畠中作品は完全に文庫待ちなので、続編はいつ読めることやら。次は積読してある「百万の手」を読もうっと。これもいつになるやら。ははっ。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

畠中恵
トラックバック(8)  コメント(14) 

Next |  Back

comments

私も「しゃばけ」シリーズは文庫で読もうと思ってるのです。
きっと次を読むのも同じタイミングになるんですね。

なな:2007/09/14(金) 21:52 | URL | [編集]

こんばんわ。
「産土」はドキッとしましたね。
妖たちのサイドストーリーは、それぞれに味わいがあって、
良いですよね。
畠中恵さん、今大人気ですね。
先月うちの近くの本屋で「しゃばけ」文庫版が、
売上1位になっていました。
なんか、嬉しい♪

ia.:2007/09/14(金) 22:35 | URL | [編集]

このシリーズは、安心して読むことができるので大好きです。
でも人気があるから、図書館の予約もすごくって、新作はいつ読めるのか・・という感じです。
ところで「しゃばけ」がドラマ化されますね。
好きなシリーズなので、楽しみなような心配なような・・。
本の楽しさがうまく出るといいなと思ってます。
個人的には谷原章介さんの仁吉が楽しみです♪

june:2007/09/14(金) 22:54 | URL | [編集]

最初は文庫派だったんですけど、我慢しきれず単行本派に転向してしまいました。
どっちも揃えたい!!と思っている私(^_^;)
シリーズを重ねても、面白さが変わらない作品で私も安心して読めます。

エビノート:2007/09/15(土) 00:38 | URL | [編集]

こんちは☆
「しゃばけ」実は、苦手なんです・・・( ̄∇ ̄;)
妖怪という超越的な力で事件を解決するというのは、
「何でもあり」みたいに感じて。

うーむ。
「しゃばけ」読破以来、手にとってないジョー。。。

ただ、ドラマは見ようと思います(* ̄∇ ̄*)
宮迫っちが、屏風の妖怪でしたな♪


つたまる:2007/09/15(土) 01:53 | URL | [編集]

こんにちは。
どのお話も面白く、それぞれの魅力に溢れた作品集でした。
鳴家がかわいいですよねーっ♪

すずな:2007/09/15(土) 09:54 | URL | [編集]

おー、ななさんも文庫派か。
最近、畠中さんの出版ペースが早いっす。
このままのスピードだと、わりと早く読めるかも。

しんちゃん:2007/09/15(土) 10:00 | URL | [編集]

ia.さん、死んじゃったと思いました。
ネタバレになるかな(汗)

1位っすか!うちの近くの書店はすごくおとなしいです。
これからですかねえ。

しんちゃん:2007/09/15(土) 10:03 | URL | [編集]

juneさん、テレビ化ですかっ!知らんかった。
でも、でも、たぶん、見ないっす。。。
テレビを見ない人なんでねえ。
だけど1回ぐらいは見るかも(苦笑)

しんちゃん:2007/09/15(土) 10:07 | URL | [編集]

エビノートさん、やるねえ(笑)
単行本は高くって、めったに手を出さないっす。
だけど手元に置いておきたいので文庫。
タイムラグを感じつつ、のんびり行きまーす。

しんちゃん:2007/09/15(土) 10:10 | URL | [編集]

つたまるさん、こんにちは。
短編になってから、妖たちの超越は無いっすよ。
というか、全然活躍をしなーいのである。
完全に若旦那のお守り役みたいになってます。

しんちゃん:2007/09/15(土) 10:14 | URL | [編集]

すずなさん、鳴家いいよね。
だけど読書中は「やなり」と読んでしまう。
こっちの方が語呂がいいんでねえ。
たぶん自分だけでしょうが…(汗)

しんちゃん:2007/09/15(土) 10:17 | URL | [編集]

気が付くとやなりと読んでしまってます。
なんででしょう。やっぱり語呂がいいからでしょうか。

たまねぎ:2007/09/17(月) 22:42 | URL | [編集]

おおっと、たまねぎさんもですか!
「やなり」の方がしっくりと来るよね。

しんちゃん:2007/09/18(火) 08:52 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

「ねこのばば」畠中恵


ねこのばば畠中 恵若だんなシリーズ第三弾!!!安心して楽しめる若だんなの物語。すっかり江戸の世界にも、家鳴りたちがわらわらといる事にもなれました。「たまやたまや」では若だんなに恋の気配?なんて思いましたが、まぁそんな心配もまだ必要なかったみたいです。幼馴

2007/09/14(金) 21:52 | ナナメモ

ねこのばば


著者:畠中 恵出版:新潮文庫ジャンル:小説紹介文:ずっと気になっていた畠中恵さんの作品。なかなか図書館で借りられず、たまたま目に付いた文庫本を購入したので、「しゃばけ」シリーズ5冊中の3冊目という、中途半端な初読みになってしまいました。妖の血を引く一太..

2007/09/14(金) 22:18 | どくしょ。るーむ。

「ねこのばば」畠中恵


ねこのばば「しゃばけ」シリーズ第3弾です。このシリーズは、安心して読むことができます。でもだからといってマンネリというわけではなくっておもしろいのです。今回もほろりとさせられたり、かわいらしかったりちょっとずれた妖に笑わされたり、苦い思いに切なくなっ....

2007/09/14(金) 22:49 | 本のある生活

ねこのばば 〔畠中恵〕


ねこのばば犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々―愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。名(迷?)脇キャラも新登場で、ま....

2007/09/15(土) 00:24 | まったり読書日記

ねこのばば(畠中恵)


「しゃばけ」シリーズ第3作目。短編集。順番通りじゃなくてバラバラに読んでるんだけど、別にそれを気にしなくてもいいところも魅力のひとつかな、と思います。

2007/09/15(土) 09:50 | Bookworm

ねこのばば


************************************************************ え!? 身体が弱くて、繊細で 正義感いっぱいの、あの若だんながグレちゃった? 犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な 妖怪に守られながら、今日も元気に(?) 寝込んでいる日本橋大店の若旦那・

2007/09/16(日) 23:32 | 気楽に♪気ままに♪のんびりと♪

ねこのばば  畠中恵


畠中恵さんの『しゃばけ』シリーズ第3弾『ねこのばば』です。長崎屋の若旦那は今回も床に臥せっているかなと思いきや、随分と食も進んでお元気そうと、何かがおかしい?こいつはどうしたもんだと訝しがりつつ読んでいたら、やっぱり裏がありました。大体読んでいて妙....

2007/09/17(月) 17:51 | 今更なんですがの本の話

『ねこのばば』畠中恵


『ねこのばば』 畠中恵 仁吉にくらべて、イマイチ影が薄かった佐助。 シリーズ3作目にしてようやく光が当たります! なぜ同列なはずの兄や2人なのに、仁吉ばかり目立つのか。 あれか?やっぱ顔か? 冒頭でちょこっと若だんなが健康になっているのですが、 なんだかそれ...

2008/01/26(土) 12:25 | 勝手に装丁室

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。