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    2007

09.20

「幸福ロケット」山本幸久

幸福ロケット幸福ロケット
(2005/11)
山本 幸久

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小学五年生の香な子は、お父さんが会社を辞めて母方の祖父の経営する工務店に入社し、工務店があるお花茶屋へと引っ越してきた。お花茶屋小学校へ転校した香な子は、隣の席にすわる小森くんと話すようになった。そんな二人を見た学級委員の町野ノドカに呼び出された香な子は、小森くんことコーモリと話す機会を作って欲しいと頼まれた。そんなある日、これまで通っていた進学塾帰りの電車の中でコーモリと偶然会う。そこで二人暮らしのコーモリの母が入院中だと初めて知った香な子は、駅まで迎えに来ていた母と共にコーモリを自分の家へ食事に誘う。それ以降、香な子のお父さんの作る料理を一週間に一度、コーモリは食べに来るようになった。

やっと素直に面白かったといえる山元さんの本に出会えた。これは面白かったです。

まず褒める前に負なことから。読み始めは、香な子の(かっこ)を使った注釈に野暮ったさを感じた。あの(かっこ)はいらんよなあ。それに勝手な贅沢を言っているのに嫌悪感を覚えた。冒頭で香な子は生まれつきの不幸があったと言っている。誕生日がクリスマス・イブで、ハッピー・バースデイよりメリー・クリスマスが幅をきかせていた、なんて言いながら誕生日用とクリスマス用のプレゼントを二つ貰っている。自分の場合29日生まれなので、子供の頃はイベントを一緒にされたし、プレゼントも一つしか貰えなかった。これって僻みかなあ。

話を本筋に戻します。小森くんはラジオの深夜放送をきくのが趣味で、夜更かしをするからコーモリと呼ばれている。そんなコーモリのことが好きな町野さんが、ほんとにめんどくさい。自分では何もせずに、香な子にばかり頼ってきて、親友呼ばわりをする。こんな身勝手な子っていたよなあ。そんな町野さんに内緒で二人は共通の秘密を持ちながら、どんどん仲良くなっていく。本を読まなかったコーモリが、本の面白さにのめり込んでいくのは、やっぱ本好きならニンマリでしょう。それに一緒に電車に乗って話す10分間。しかも本について話す。いいなあと思うのは自分だけではないだろう。でも電車って年に数えるぐらいしか乗らないんだよなあ。ははは。

元モデルで美人でちょっと怖い二人の担任である鎌倉先生は、はじめはキツイなあと思ったが、途中からすごく物分りの良い先生になり、売れない漫画家である香な子の義昭オジサンとの仲も楽しかった。欲を言えば、もう少し二人の仲がどうなったか知りたかった。

本の帯に「可笑しくて切ない初恋未満の物語」とあるから書くけど、二人の関係は実る前に別れがきてしまう。でもたぶん再会するんだろうなあという希望のあるラストは、疾走感もあって(ほんとに走ってる)、最後の別れまでがすごく読ませ方が上手かったです。ほんと山本さんを三冊目にして見直した。何故人気があるのかわからないまま、これまで読んでいましたが、これなら次も読んでみたいと思いました。なんか褒めながら他作品をけなしている感もあるが、気にしないでね。すごく、すごーく面白かったです。この本は。なんか毒がありそうなので消しておこう。



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山本幸久
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comments

しんちゃんは山本さんとはあまり相性がよくないようですね。
わたしは結構好きです。
この作品も、とても好きでした。
健気なところも、もどかしいところも、可愛らしいところも、じんとさせられるところも。

ふらっと:2007/09/20(木) 19:38 | URL | [編集]

香な子の初々しい恋が、微笑ましくって、
そして、ちょっと懐かしくって
この作品好きです♪

エビノート:2007/09/20(木) 20:52 | URL | [編集]

自分も結構好きでした、この作品。
そういえば、
あの漫才コンビのその後もチラッと知れて
良かったですね。

す~さん:2007/09/20(木) 21:07 | URL | [編集]

私はこの本が山本さんとの出会いの一冊だったんですけど、この物語は、重松さんの「きみの友だち」と並んで、去年のナンバー1です。
彼らの成長した姿に会いたいですね~。

じゃじゃまま:2007/09/20(木) 21:21 | URL | [編集]

山本さんは、これとデビュー作の「笑う招き猫」がお薦めですよ。また時間あったら読んでみてください!

まみみ:2007/09/20(木) 21:58 | URL | [編集]

こんばんは、しんちゃん。
この本は良かったです。
山本さんのでは、コレが一番!
こんなほのかな恋がスキです?

モンガ:2007/09/20(木) 23:43 | URL | [編集]

ふらっとさん、相性はそうかも。
でもこれは楽しめました。
なんか緩さがもうちょっと、となってしまいます。

しんちゃん:2007/09/21(金) 08:10 | URL | [編集]

エビノートさん、懐かしいよね。
自分にもこんなウブな頃があったなあと…。
この作品は好きでした。

しんちゃん:2007/09/21(金) 08:12 | URL | [編集]

す~さん、その漫才コンビの本をまだ読んでませーん。
作品名は知ってるけどね。つうか持ってる。

しんちゃん:2007/09/21(金) 08:14 | URL | [編集]

おお、ままさんはナンバー1ですか。
自分のナンバー1は…忘れた(汗)
SNSでは書いた記憶があるんだけど。

しんちゃん:2007/09/21(金) 08:16 | URL | [編集]

まみみさん、それを積んでます!
というか、一番初めに買ったまま積みっぱ。
積んだまま図書館本に手を出してるアホです。

しんちゃん:2007/09/21(金) 08:19 | URL | [編集]

モンガさん、ちゃーす。
お薦めのこの本、面白かったです。
またお薦めしてね。待ってままーす。

しんちゃん:2007/09/21(金) 08:20 | URL | [編集]

私もこの本、すごく好きです。
でもまみみさんも書いてらっしゃいますが、
「笑う招き猫」もすごくよかったですよ。
ぜひぜひ読んでみてください。

ところでしんちゃんもプレゼントは1つでしたか。
私はさらにお年玉まで一緒にされてました(涙)。
年末年始生まれは辛いですね。

june:2007/09/21(金) 23:14 | URL | [編集]

juneさん、読みまーす。
いいかげんに。

えーー!お年玉まで一緒だったの。
それは悲惨な子供時代でしたね。
そうか、自分はまだマシだったのか。

しんちゃん:2007/09/22(土) 08:50 | URL | [編集]

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