「Q.O.L」小路幸也
2007年09月23日 (日) | 編集 |
Q.O.L.Q.O.L.
(2004/08)
小路 幸也

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龍哉、光平、くるみ。彼ら三人はミュージシャンを若隠居中の龍哉の家で同居生活をしている。光平は東大出のエリート官僚で、裕福な家庭に育ったところからくるゆるやかな雰囲気を持つ青年。大食いのくるみは読書家で、趣味を生かした図書館司書をしている。そんなある日に、父が死んだと龍哉の口から語られた。そして弁護士から聞かされた話では、父は元殺し屋で、形見に愛車と拳銃を遺していて、拳銃は相棒だった人が横浜にいるからその人に返して欲しいということだった。光平とくるみには各々に殺したい人がいるが、これまで心の奥底に封印してきた。それが身近に拳銃の存在があるということがきっかけで、その殺したいという気持ちが湧き上がってきた。二人は秘めた思いを抱きながら、龍哉と共に函館まで拳銃を取りに行き、函館から横浜まで一緒にドライブをする。そして自分の黒い感情を途中で打ち明けて、それぞれの殺したい相手のいる場所へ寄り道して、拳銃で撃ってやろうとする。そんなドライブ中に、目的地である横浜で誘拐事件が起こって…。というお話。

殺したいと思うほどの人間が自分にはいるかと考えてみた。どうやら特定の人物はいないらしい。今のところ。さらに範囲を広げて考えてみると、結構な人たちが思い浮かんだ。くちゃくちゃと音を出して食べる下品なやつ。つまようじでシーシーするオヤジ。痰やガムを道に吐くモラルのないやつ。自転車ですれ違うときに降りるオバハン。おいおい、何人殺すねん(汗)

こういう程度の低い感情ではなく、本書ではもっと重い負な感情が渦巻いている。だけど、かなりと言うかめっちゃお好みの作品でした。これを読んで気づいたのが、どうやら自分はロードノベルというジャンルが好きだということ。よくある東京がメインで、地名がバンバン出てくる作品はまったくピンとこない。それが本書では、函館や岩手、横浜とどんどん移動していく。どうせ知らない場所なら、いろんな所を旅してくれた方が面白い。それに移動中のドライブ風景も楽しいし、車が大好きというわけではないが、なんかワクワクする。

読み始めはほのぼのとした共同生活で、いきなりドンっと重い過去が明らかになり、さあやるぞっとなったら、いきなり違う所でバタバタする。それに首を突っ込んだ結果、ツライ過去と正面に向き合って、なんとなく折り合いがつく。とまあこんな感じの流れで展開していく。

実はまたやっちゃいました。構成を見破ったというか、裏で何をやっていたのか気づいてしまった。だけど気づいたからと言って面白くないわけではない。むしろその後は確信を深めていくのだから、やっぱりねという楽しみ方ができた。この彼らの下した結論に納得がいかないとか、リアル感に欠けるという方がいるかもしれない。だけどここではさらっと流しておきます。だって読書は楽しくが一番だから。

こんな共同生活って憧れるなあ。男二人に女一人って、実際に出来るものかはわからないけど。まあ、くるみちゃんみたいな子がいればの話だけど。でも惚れてしまいそう。。。

コメント
この記事へのコメント
やっぱりこの共同生活、いいと思いますよね!いいな〜楽しそうで。一人暮らしも好きなんですが、遠からず近すぎず、で親しい人がいてくれたらもっといいかもな〜なんて思います。しかしわたしもそんな人がいたら惚れてしまいそうなので(笑)、むずかしいですね。
2007/09/24(Mon) 23:24 | URL  | まみみ #-[ 編集]
まみみさんも惚れてしまうクチですか(笑)
料理をしてくれる龍哉が欲しーい。
なんて思うモノグサな自分です。
2007/09/25(Tue) 09:56 | URL  | しんちゃん #-[ 編集]
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2007/09/24(Mon) 23:22:59 |  今日何読んだ?どうだった??