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    2007

09.25

「陰の季節」横山秀夫

陰の季節 (文春文庫)陰の季節 (文春文庫)
(2001/10)
横山 秀夫

商品詳細を見る

D県警シリーズの第一弾。4つの短編が収録されています。


「陰の季節」
人事部屋と揶揄される警務課で働く二渡真治は、管内業者との癒着疑惑が浮かんだ署長の移動先を毒づきながら考えていると、部長がとんでもない話を持ってきた。大物OBである男が天下り先のポストの任期がまもなく切れるのに、辞めずに居座ると言い出したという。しかもそのポストの後任は、今回勇退する男が座ることで話がついていた。説得にあたるも、お前らには関係ないと撥ねつけられた。二渡は大物OBの周囲を探ると、ある事件が浮かび上がってきた。

「地の声」
警務部監察課監察官への配転を命じられた新堂隆義が着任したら、そこにはQ警察署の生活安全課長がパブのママと出来ていて密会している、というタレコミが届いていた。早速新堂が内偵調査にかかると、タレコミをしたのは警察内部の人物らしいとわかる。そこへ二渡が新堂に声を掛けてきた。

「黒い線」
警務課婦警担当係長の七尾友子は、機動鑑識班の平野瑞穂が無断欠勤をしていると連絡を受けた。七尾は瑞穂の性格や人物をよく知っており、にわかには信じられない。しかも瑞穂が描いた似顔絵から犯人が捕まり、新聞各紙が彼女のお手柄を報じていた。

「鞄」
警務部秘書課の課長補佐、柘植正樹の職務は議会対策である。柘植が議員の警察への質問内容を肩代わりして考えていると、その議員から、県警への質問で爆弾を投げると言っている議員がいる、という情報を貰った。早速、その議員を捕まえ質問内容を問うても答えてくれない。柘植は質問内容を議会までに調べようと奔走する。


殺人事件を捜査する表側ではなく、縁の下の裏方にスポットを当てた作品集です。「陰の季節」では主人公だが他の作品でもちらっと登場する二渡真治がカッコ良すぎ。自分が女性なら惚れるな。陰ではエースと呼ばれ、人事を握るだけでなく頭も切れる。そしてもう一人外せないのが「黒い線」に出てくる似顏絵婦警の平野瑞穂だ。本書では脇役だがシリーズ二作目である「顔 FACE」では、ヒロインとして登場している。だから要チェクなのだ。

本書は派手さはないが警察内部の裏事情がぎっしりと詰まっていて、人間ドラマが抜群に面白い。拳銃を撃ったり、犯人を追うだけが警察ではない。そんな当たり前のことに気づかせてくれるとっておきの一冊でした。

「顔 FACE」読了済

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横山秀夫
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comments

最後の一節、まさにおっしゃるとおりですね。
いろんなものがぎゅぎゅっと詰まった一冊でした。

ふらっと:2007/09/25(火) 18:10 | URL | [編集]

ふらっとさん、ですよね。
すんごい濃い内容に大満足でした。

しんちゃん:2007/09/25(火) 18:19 | URL | [編集]

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陰の季節*横山秀夫


☆☆☆・・   陰の季節警察を 内部の目で書いた作品。 しかも ポストや利権を巡るさまざまな駆け引きや葛藤を書いているのが興味をそそられる。 警察という閉ざされた【村】...

2007/09/25(火) 18:13 | +++ こんな一冊 +++

「陰の季節」横山秀夫


タイトル:陰の季節著者  :横山秀夫出版社 :文春文庫読書期間:2004/07/08 - 2004/07/09お勧め度:★★★★新聞記者を経てフリーライターに転身した著者の初の小説。ノンフィクション作品はこの作品以前に数作発表しています。短編小説4篇が収められており、表題作「陰

2007/09/26(水) 22:04 | AOCHAN-Blog

横山秀夫『陰の季節』


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2009/05/24(日) 20:49 | itchy1976の日記

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