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    2007

09.30

「国境」黒川博行

国境 (講談社文庫)国境 (講談社文庫)
(2003/10)
黒川 博行

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「疫病神」の続編です。

二蝶会の若頭は趙成根から、北朝鮮貿易外交部が元山のホテルにカジノを造るという投資話を持ちかけられて、三千万円の金を預けた。趙は同じ手口で複数の組から十億円以上の金を集めたが、元山のカジノはまったくのイカサマであり、身辺が危うくなったことに気づいた趙は北朝鮮に高飛びした。若頭はなにがなんでもケジメをとれと桑原に命令し、建設コンサルタント業の二宮と暴力団幹部の桑原の「疫病神コンビ」が詐欺師を追って北朝鮮に潜入する。

彼ら二人をエスコートするのが柳井という男。観光ツアーで北朝鮮に渡り、着いたホテルで柳井は突然盗聴器を探すわ、ホテルの電話も危ないと言い出し、小声での会話を強要する。そんな状況で昼はツアー客として観光し、夜に案内員の目を盗んで町へ出るが、社会安全部に捕まり金を渡さなければ連行されるような目に合う。

その経験を踏まえて、人民服に身を包んで夜間に情報を求めて様々な人物を訪問するのだが、それだけでおとなしく振舞う桑原ではない。相変わらず口は悪いは、軍人上がりの突撃隊とやり合って味方に引き入れたりと、桑原の姿を追いかけるだけで面白い。特にこの国の指導者をパーマデブ呼ばわりする傍若無人ぶりは、読んでいるだけで気持ちが良い。まさに痛快ですな。

そしてドル札をばら撒きながら、趙成根を追いかけ隠れ家を見つけるが、一足違いで観光客では行くことが出来ないところへ逃げられる。そこで一度大阪へ戻って情報を集めて、こんどは中国側から密入国をして趙を追いかける。後は自分で読んで楽しんで下さい。

ページ後ろの参考文献の多さにも驚いたが、どこまで今の現状と同じかわかりませんが、北朝鮮事情がすごく面白い。良いところを見せようと立派なホテルの外見は見繕っているが、電気が来ないのでエレベーターは使えないし、人が居ない。それに工事が中断し、雨ざらしのまま放置されているホテルなんかもある。金に脆くて腐敗した役人や金で動くゴロツキなど、ほんとにいそうだから想像が膨らむ。

この作品は最初から最後まで読みどころだから、この辺で止めておきます。かなり分厚い本だけど一気読みは間違いないだろう。魅力ある人物が北朝鮮に潜入するなんて、すごく刺激的なことを黒川さんは思いついた。それにユーモアが溢れてノンストップのサスペンスが楽しめる。無茶苦茶に贅沢な読書をすることが出来ました。お薦め!

これの続編は「暗礁」です。


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黒川博行
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◎「国境」 黒川博行 講談社 1900円 2001/10


 さて、皆さんは睥睨という字を読めるかな。意味はわかるかな?なんで、そんなことを言い出すのか?で、答えは一体なんなんだ?とういうことについては、ノチホド(^o^) 本書「国境」は、「疫病神」で始まった大阪コンビ、イケイケヤクザの桑原と、情けない自称建設コンサ

2007/10/22(月) 22:09 | 「本のことども」by聖月

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