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    2007

10.02

「死日記」桂望実

死日記 (小学館文庫)死日記 (小学館文庫)
(2006/06)
桂 望実

商品詳細を見る

田口潤は、14歳の中学生。3年への進級を機に、日記をつけ始めた。毎日彼が記すのは、実の父親の死後、母親の新しい恋人になった加瀬という男と3人での同居生活。仕事をせずに、次第に暴力をふるうようになった加瀬と、恋人に盲目的に尽くす母親。理解できない彼らの関係に怒りを覚えつつも、ただ母親の幸せを願う潤だったが、やがて彼は不吉な事件に巻き込まれいく。事件を追う刑事が、少年が綴った日記から明らかにしていく事実とは? ~背表紙より~

自分で内容紹介をしようとしたが、文章がいまいち纏らなかったので、背表紙を引用させてもらいました。さすがにわかりやすい文章やな。

少年が書いた1年間の日記を読むという構成で、合間に戸田刑事が母親を尋問する風景が描かれています。少年の日記は、人生が変わるきっかけになった加瀬が現れる前から、事件が起こるその日までが綴られています。よって貧しいながらも、友達の小野くんと仲良く遊んだり、将来について語りあったり、相手の受験を応援したりと、少年らしい日常が書かれている。それにバイトを始めた新聞の専売所のおじさんの優しさや、進路を親身になって考えてくれる担任の先生の温かさ。少年の家のことをわかった上でさり気ないお世話をしてくれる小野くんの両親。そして本当に母親の幸せを願う少年の姿が書かれている。これらを読んでいるだけで泣きそうになりました。ここにあげた人たちはみんないい人ばかり。

一方で、仕事もせずに賭け事ばかりをして、家に居座っている加瀬。そんな加瀬に取り立てにくる借金取り。そんな加瀬に殴られようが盲目的に尽くす母親。少年が怪我をしても一人置き去りにして、何日も家へ帰ってこずに加瀬と旅行に行く母親。料理や家事といったものをすべて捨て去った、母親ではなくただの女。だけど少年にとっては幸せを願う母親。少年が健気で真直ぐなだけに、この二人の身勝手さには怒りを覚えた。

だけど重さというのはそれほど感じませんでした。それは少年の日記が憎悪にまみれておらず、どこまでも愛があったからだと思う。日記だけでこんなに読ませるなんてすごい作品です。それに面白かった。サスペンスだと思っていたら、最後にはちょっとした仕掛けがあるし。その作者の意図にまんまと騙されました。このことはこれ以上触れられないのが残念。

この母親や加瀬に対してはこれ以上のことは口を塞いでおきます。ご自分で読んで感じて欲しいです。だけど一言だけ言いたい。子供は親を選べないんだよなあ。

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桂望実
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comments

こんばんは、しんちゃん。
本当にそうですね。
子供は、親を選べない。
ちょっと悲しすぎます。

モンガ:2007/10/02(火) 17:56 | URL | [編集]

少年が健気なだけに、母親に対する憤りは募りますよね。
やりきれませんでした。
でも、これが桂さんのデビュー作とは驚きですね。

エビノート:2007/10/02(火) 20:23 | URL | [編集]

そうなんです。
子供は親を選べない。
それが痛いです。
この母親、母としてよりも女を取った。
それを責めることはできないけど、
この少年に対してはもっとやりようがあっただろ?って思いましたね。

す~さん:2007/10/02(火) 21:58 | URL | [編集]

モンガさん、こんばんは。
その言葉に尽きるよね。
彼の選択は切なすぎです。

しんちゃん:2007/10/02(火) 23:50 | URL | [編集]

エビノートさん、これがデビュー作とは思えませんでした。
やりきれなさや、上手く言葉に出来ない感情がいっぱいあった。
だけどこの人上手いねえ、と感心。

しんちゃん:2007/10/02(火) 23:56 | URL | [編集]

す~さん、ちょっと信じられない母親でしたね。
だけどニュースを見てると、こんなのが結構いる。
なんかおかしな世界になりましたね。
本の世界だけにして欲しいよなあ。

しんちゃん:2007/10/02(火) 23:59 | URL | [編集]

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