2007年10月08日 (月) | 編集 |
![]() | オレンジソース (きらきらジュニアライブシリーズ) (2003/11) 魚住 直子西田 多希 商品詳細を見る |
オレンジソースと呼ばれている女の子が、運動会のリレー・アンカーに選ばれた。背の高いすらりとした体は、いかにも足がはやそうだ。でも、自分のつくえの上のプリントをじっと見つめている。松本リエが、どうしてオレンジソースと呼ばれているのか、みさきは知らなかった。今年になって、はじめて同じクラスになったのだが、みさきが気づいたときには、すでにみんなからそう呼ばれていた。
松本さんは転校したてのときに目立つ発言をしてから、他のみんなから敬遠されるようになった。そんな松本さんとフトしたきっかけで話すようになったみさきは、学校での前髪がかかって何を考えているのかわからない松本さんではなく、さっぱりとした明るい笑顔を見せる松本さんを知る。
子供って一度そう思い込んだらこうだと決め付けて、ずっと同じことを言い続ける。松本さんは「えらそう」というレッテルを貼られ、学校にいると、怖くて縮こまってしまうようになってしまった。こういう無邪気な残酷さって子供にはたしかにある。オレンジソースと言っている子供たちは、相手が傷ついているのに気がつかないで普通に言う。いや、むしろ面白がって、わざと言う子供もいるから性質が悪い。かといって、強い態度にでればすぐに多数対1人という構図になってしまう。
本書の話に戻るが、本当の松本さんがわかったみさきが、友達の松本さんへの誤解をとこうとする。しかしそれだけで友達とケンカになりそうになって、松本さんのことをそれ以上話せなくなる。ここでさらにみさきが松本さんを庇えば、今度はみさきがターゲットになってしまうだろう。そんなピリピリとした雰囲気がすごく居心地が悪かった。
そして運動会のリレーが始まる。アンカーは松本さん。ここですべてが上手く収まるわけではない。だけどみさきがとった行動は、松本さんにとっては大きなプレゼントになっただろう。みさき、松本さん、がんばれ! だけど、子供のお気楽ないじめってやだなあ。
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