2007年10月08日 (月) | 編集 |
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テッちゃんの家に、おじいさんがくるっていう話は聞いていた。だけどほんとの古びたおじいさんってものがあんなふうだって、ぼくは知らなかった。鳥みたいにやせていて、顔にはうす茶色の水玉がとんでいて、目はミルクをたらしたみたいに白っぽい。そして頭をしじゅうゆらしていた。そんなおじいさんのすごく仲のいい友達が亡くなり、それからおじいさんは、その友達のふうさんがここにいると言い出した。
テッちゃんは薬の副作用でまぼろしが見えているといいながら、そこにいるフリをしておじいさんに付き合っているが、ぼくにはぼんやりと何かが見え出し、やがて、めがねをかけていて、頭がまっしろで、とても優しそうなふうさんが、おじいさんと話している姿が見えた。
おじいさんを大事に思うテッちゃんと、しだいにおじいさんが好きになっていくぼく。すごく二人が愛おしくなりました。健気におじいさんの世話をするテッちゃん。時には元気がありあまってしまうテッちゃん。おじいさんを心配するあまり、ふさいでしまうテッちゃん。ふうさんがいるフリをよそおいながら、本当はふうさんが見えているテッちゃん。そんなテッちゃんを温かな目で見守り、何も気づかないフリをして手助けをするぼく。
すごく良かったです。とても優しい気持ちになれた心温かな一冊でした。
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