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    2007

10.09

「紗央里ちゃんの家」矢部嵩

紗央里ちゃんの家紗央里ちゃんの家
(2006/11)
矢部 嵩

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ぼくたち家族は毎年夏休みの数日間を叔母さんの家で過ごしていた。叔母さんの家には、叔母さん夫婦と紗央里ちゃん、そしてぼくの祖父母が住んでいた。だけどおばあちゃんは数ヶ月前に死んだらしい。叔母さんが言うには、「一、二、三ヶ月前に、風邪をこじらせぽっくり」だそうだ。

今年は父さんと二人で叔母さんの家にやって来たが、十分待っても二十分待っても三十分待っても誰も帰ってこない。そしてもう一度呼び鈴を鳴らして諦めかけたときに、家の中から叔母さんが現れた。ドアが開くと何かの臭いが広がり、エプロン姿の叔母さんは血まみれで、魚を開いた返り血だと言い張る。それに留守だと思っていた叔母さんの家には、叔父さんもおじいさんも居た。しかし紗央里ちゃんの姿だけは無かった。

かなりと言うか無茶苦茶風変わりな作品でした。日常的な叔母さんの家の中で、非日常なことが起っていて、読み進めていくと、世界全体が壊れていることがわかる。少年は何かおかしいと思いながらも、普通にしている父を見て、変わりがないと思おうとする。しかし洗濯機の下から、切断されたおばあちゃんの指を発見する。その指を持って家に残った姉に電話したり、110番通報するが、誰も相手にしてくれない。それならばと少年は無邪気におばあちゃんのバラされた破片を探していく。実はここで主人公の少年も壊れていたことに読者は気づかされます。

日本ホラー小説大賞長編賞受賞作だそうですが、まったくホラーっぽくない。確かに血や人肉、悪臭がどっさりですが、読者の方へは押し寄せてこない。これは矢部嵩さんの意図したものかはわからないが、ちょっと面白いものがある。

人を殺す理由。バラバラにする理由。隠す理由。探して集める理由。そんな理由をいっさい排除した、無責任さが良い方向に出ていた。だけど二度と使えない手でもあるが。次も期待したいのだが、偶然の産物っぽいのが少し心配。よって、二作目を読んだ上で、面白い作家かどうかを判断したい。

スプラッタ・コメディとでも言うのでしょうか。まあ、かなり不思議な世界であったが、この本に関しては面白く読めました。

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comments

ホラーを期待して読んだのですが、方向が違うと感じました。
不条理な世界ともいうのでしょうか。「なんなんだ、これは?!」という意味では、表紙の絵はぴったりだったかも。

くまま:2007/10/11(木) 08:08 | URL | [編集]

こんにちは。

私も以前、読みましたので、トラバさせてもらいました。
なかなか、変わった作品でしたよね。
インパクトありました。

そういえば、この作家さんの作品は、
これ以降読んでませんねぇ。
また、何か読まれて、よさそうだったら、教えてくださいね~~。

ホラーは結構好きなので、いろいろ読んでます。
最近読んだ、「ぼっけえ、きょうてえ」はなかなか面白かったです。

えびすけ:2007/10/11(木) 09:46 | URL | [編集]

くままさん、ホラーではなかったですね。
いびつで無機質な世界とでも言うのでしょうか。
かなり変だけど、わりと面白かったです。

しんちゃん:2007/10/11(木) 09:46 | URL | [編集]

えびすけさん、こんにちは。

実はホラーが苦手なんですよ。
高橋克彦さんが好きなので
高橋さん絡みなので読みました。

「ぼっけえ、きょうてえ」
これも高橋さんが審査員ですが
怖そうなので見送ってます。

しんちゃん:2007/10/11(木) 10:15 | URL | [編集]

こんばんは、しんちゃん。
こんな本まで来ましたか。
この本は、不気味な感じの本でした。
オチがない、という変わった本でした。

モンガ:2007/10/11(木) 21:01 | URL | [編集]

モンガさん、こんなのにも手を出しました。
つうかモンガさんまで(笑)
変な本でしたね、としか言いようがないですね。

しんちゃん:2007/10/12(金) 09:55 | URL | [編集]

登場人物すべてが壊れているという印象でした。
ホラー?
スプラッタ?
でもなぜかそこまで気味悪さ、気持ち悪さは
感じませんでした。
淡々としていたからかな~?

す~さん:2007/10/12(金) 22:36 | URL | [編集]

あはは、す~さんも読んでる(笑)
グロなんだけど、そんなにグロは感じませんでしたね。
人物の壊れ方も淡々としてたし、ほんと変な本でした。

しんちゃん:2007/10/13(土) 09:55 | URL | [編集]

これはホラーというよりも、スプラッタ系なんでしょうかね。
私は描写にこわー!と感じました。
血みどろなのもそうだけど、狂っている登場人物がまた
怖いなと思っちゃいました。

アメコ:2007/10/13(土) 21:08 | URL | [編集]

アメコさん、ツッコミながら読んだので
怖さは感じませんでした。だけどやっぱ変!
これまでにないぐらい変すぎた本でした。

しんちゃん:2007/10/14(日) 10:47 | URL | [編集]

こんにちは…変な本としか言いようがないですよね…色々ホラー読んできたけどその中でもかなりの異端児だと思います…色んなレビューが欲しい

プチタミ:2009/02/04(水) 00:45 | URL | [編集]

プチタミさん、こんばんは。
スプラッターなのに血の臭いがしてこない。
気持ちが悪いのだけど、精神的ダメージに襲われない。
ほんと一言でいえば、変な本。だけど、嫌いじゃなかったです。

しんちゃん:2009/02/04(水) 17:42 | URL | [編集]

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紗央里ちゃんの家


紗央里ちゃんの家 著者:矢部 嵩販売元:角川書店Amazon.co.jpで詳細

2007/10/11(木) 09:40 | もうYonda?

紗央里ちゃんの家  矢部 嵩


紗央里ちゃんの家矢部 嵩 07-95 ★★☆☆☆ 【紗央里ちゃんの家】 矢部 嵩 著  角川書店 第13回日本ホラー小説大賞長篇賞受賞作 《ホラー、ホラーらしい小説だが、…》 内容(「BOOK」データベースより)叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死ん

2007/10/11(木) 20:59 | モンガの独り言 読書日記通信

紗央里ちゃんの家    ~矢部 嵩~


ホラーです。夏休みをおばあちゃんの家で過ごしてきた『僕』。今年の夏休みはお父さんと『僕』だけがおばあちゃんちへ。しかし、おばあちゃんは風邪をこじらせて亡くなっていて、いとこの紗央里ちゃんは家出して

2007/10/12(金) 22:35 | My Favorite Books

「紗央里ちゃんの家」矢部嵩


紗央里ちゃんの家矢部 嵩叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと知らされた。小学五年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕もエプロンも真っ赤に染まり、変な臭いが充満していて、叔母夫婦に対する疑念は高まるけれど、急にいなくなったという従姉の紗央

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矢部嵩「紗央里ちゃんの家」を読んだ


おばあちゃんが風邪で死んだと知らされた僕。おばあちゃんが同居していた叔母夫婦の家に出かけるが、従姉の紗央里ちゃんはおらず、叔母夫婦...

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