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    2007

10.11

「サクリファイス」近藤史恵

サクリファイスサクリファイス
(2007/08)
近藤 史恵

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サイクルロードレースでのアシストの仕事はチームのエースを勝たせること。若手の白石誓は、エースの石尾豪を勝たせる六人のアシストの一人に選ばれた。そしてもう一人。若手ながらも実力二番手の伊庭和美は、石尾の座を狙ってレースに向う。レースは各地を転戦して行われる。白井は大阪・奈良とアシストに徹してエースの石尾をサポートする。しかし第三ステージではチームが立てた作戦が仇になり、飛び出していた白井は先頭集団で孤立。最後は自力勝負の末に優勝してしまった。その結果、ステージ優勝どころか、総合でもトップに立ってしまう。その番狂わせのせいで、チームは新人二人が上位に残り、エースの石尾は二十位以下の異状な状態になってしまった。その頃から、白石の耳に石尾に対する不穏な噂が届き始める。石尾は自分以外のエースを認めない。そのためにはライバルを容赦なく潰すと。

この作品はいくら内容紹介をしても、本を最後まで自分で読まなければ、良さが伝わらないだろう。石尾の過去の噂や、尊敬する石尾を信じたい、と心が揺れる白石だが、レースになれば、石尾の勝負へのこだわりに感動を覚えるし、アシストとしての役割に気持ちよさを感じる。

本書は、アシストの役割が理解出来なければ、熱くもなれないし感動も出来ない。だからエースとアシストの関係に触れてみたい。アシストの最大の役割は自己犠牲。風除けになったり、ガードをしたり、アシストは、勝利をエースに託している。途中で疲れて力尽きてもかまわない。リタイアにならない程度の順位でゴールすればいい。エースがパンクすれば、アシストはホイールを差し出す。それがロードレースの定石だ。逆にいうと、エースは非常にアシストを使い捨て、彼らの思いや勝利への夢を喰らいながら、勝利を目指すという重い責任を背負って走る。

これらを踏まえた上で本書を読むと、読者はとてつもなく大きな衝撃にガツンとやられて、本書のすごさに気づいて興奮を覚えるだろう。これ以上は読んで確かめて下さい。ロードレースに掛ける熱い思いと共に、深い感動が心に沁みてくる。とてつもなく壮絶な一冊でした。お薦め!


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近藤2


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近藤史恵
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comments

しんちゃん こんばんは。
おおっ。「お薦め!」の文字がある~!!(笑)
白石の心理描写やレース展開が素晴らしかった。
二転三転する真相、わくわくしながら読みました。

naru:2007/10/11(木) 20:55 | URL | [編集]

発売される前からまだ読んだことない作家さんの作品だったのに「絶対面白いはず」というプレッシャーを本にかけ(笑)読んだら想像以上に面白かったのですぐ我を忘れてあんな拙い感想を書いてしまいました。ミステリーとして、それ以上に自転車のロードレースを扱った青春小説として面白く読みました。

リベ:2007/10/11(木) 23:06 | URL | [編集]

naruさん、こんにちは。
石尾の思いにはグっときました。あれはねえ(笑)
それにぜんぜんミステリっぽくないようだけど
気づけばガチガチのミステリだというのも面白かった。
読了後に複線を読み返すのも面白かったです。

しんちゃん:2007/10/12(金) 09:46 | URL | [編集]

りべさん、青春色が強くて爽やかなんだけど
それだけで終わらずに、たくさんの側面があったのが良かったです。
詰め込みすぎは息苦しいけど、これは大満足の出来でした。
すごく面白かったですね!

しんちゃん:2007/10/12(金) 09:51 | URL | [編集]

レースシーンの駆け引きが面白かったです。
エースとアシストのつながり、思いが結末に集約されていて
深い感動がありましたね。

藍色:2007/10/12(金) 17:33 | URL | [編集]

やっと読めました~~。
事前に想像していた内容より、ずっとドキドキする展開で、どうなるのか気になって一気に読みとおしてしまいました。
これはもう、まず読んで!としか言えませんね~。わたしもみなさんにおすすめしたい一冊です^^

まみみ:2007/10/13(土) 08:03 | URL | [編集]

藍色さん、チームとしての駆け引きは読み応えがありました。
それに人物たちのチームへの思いにはぐっときました。
これ、いいよね。

しんちゃん:2007/10/13(土) 09:48 | URL | [編集]

まみみさん、想像以上の面白さでしたね。
まさか、ここまで深いものだとは思いませんでした。
読んで、読んで、と声を大にして連呼したいです。

しんちゃん:2007/10/13(土) 09:50 | URL | [編集]

こんにちは。

私も読めました~。
やばいくらい面白かったです。

勢いで感想を書いたのですが、書いた後「私の感想じゃこの面白さ伝わらないよ」とほとんど削除してしまいました。
とにかく読んで欲しい本ですよね。

私は後半の伏線を見つけるまで「ミステリ」と気づかず「青春小説」だと思ってました(笑)

花梨:2007/10/14(日) 12:00 | URL | [編集]

花梨さんの言う通りでした。
青春ものだと読ませておいて、気づけばミステリ。
そして読み返してみると、複線が山のように散りばめられている。
すごく上手い構成でしたね。

面白さは伝わらないと早々に判断しました。
よって内容紹介とアシストの役割に重点を置いて書きました。
完全に逃げです(苦笑)

しんちゃん:2007/10/14(日) 12:31 | URL | [編集]

しんちゃん☆こんばんは
ロードレースを描いた小説って初めてかもしれませんね。
これを期に、ロードレースを見てくれる人が増えるといいんだけどなぁ!

Roko:2007/11/21(水) 00:20 | URL | [編集]

Rokoさん、こんにちは。
確かに読んだことはないかも。
竹内真さんの自転車モノは少し違うし。
テレビの放送すら少ないですよね。

しんちゃん:2007/11/21(水) 10:51 | URL | [編集]

スポーツものとして読んでも面白いし、後半のミステリー展開から浮かんだ『サクリファイス』本当の意味にも感動です。これはもう、読んで読んでです。

たまねぎ:2007/11/21(水) 22:14 | URL | [編集]

たまねぎさん
これは凄い作品でしたね。
もう凄いの一言で、とやかく言わずに読めといいたいっす。

しんちゃん:2007/11/22(木) 09:58 | URL | [編集]

こんにちは。
こんな競技があるなんて知らなくって、興味津々で読みました。
最後にタイトルがすごく重い意味を持って、胸に刺さるお話でしたね。

すずな:2008/01/24(木) 13:45 | URL | [編集]

すずなさん、こんばんは。
過酷な競技だと知らなかったよね~。
ただのチャリンコレースだと思っていました。
ミステリとしてもすごかったですね!

しんちゃん:2008/01/24(木) 22:03 | URL | [編集]

こんにちは~♪
1つ上の感想の中の「ちゃりんこレース」って言葉を見てちょっと受けちゃいました。(笑)ちゃりんこレースだとだいぶイメージが変わってきちゃいますね。

とてもシンプルな作りなのに後半はしっかりミステリしていて、とても面白く読むことができました♪

板栗香:2008/02/17(日) 10:37 | URL | [編集]

板栗香さん、こんにちは。
ちゃりんこレースは酷いいい様ですよね。
誰がそんな失礼なことを・・・。おいらかよ(汗)

鳥肌ぞくぞくのラストでしたね。

しんちゃん:2008/02/17(日) 12:42 | URL | [編集]

しんちゃん、こんばんは!
ロードレースってただ自転車こいでいるだけじゃなかったんですね。
自分が背負ってきた他者の夢や羨望を担う役割を次世代へ引き継ぐ。
その思いの強さがあの行動となったのでしょうか。
だからといってあそこまで、あそこまでするなんて~
後半は驚きの連続攻撃でした。

雪芽:2008/03/27(木) 22:05 | URL | [編集]

雪芽さん、こんばんは。
ロードレースって奥が深かったみたいですね。
知らないことばっかでしたが、思いの強さは響いてきました。
人間ドラマもすごいが、ミステリとしてもすごかったですよね。

しんちゃん:2008/03/27(木) 23:17 | URL | [編集]

しんちゃんさん♪
TBありがとうございました。
最後まで読んではじめてわかる「サクリファイス」の本当の意味に感動しました。
ロードレースって全然知らなかったのですが、実に奥深いスポーツですね~

EKKO:2009/03/22(日) 11:15 | URL | [編集]

EKKOさん
自分的に2007年度ナンバーワンのミステリだと思っています。
またロードレース界の人間ドラマとしても最高でした。
これはすごく読み応えがありましたよね。

しんちゃん:2009/03/22(日) 19:59 | URL | [編集]

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