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    2007

10.15

「太陽の塔」森見登美彦

太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
(2006/05)
森見 登美彦

商品詳細を見る

再読です。

私の大学生活にはあらゆる意味で華がなかったが、そもそも女性とは絶望的に縁がなかった。そんな私が三回生の夏ごろ、水尾さんという恋人を作ってしまったのである。しかし、彼女はあろうことか、この私を袖にしたのである。私は長きに渡り「水尾さん研究」を行ってきたが、彼女から一方的に研究停止の宣告を受けたのであった。しかし、私はへこたれず、それ以後も、私の研究能力と調査能力と想像力をもって、「彼女はなぜ私のような人間を拒否したのか」という疑問の解明にあったことは言うまでもない。男は愛用の自転車「まなみ号」を走らせ、冬の京都の街を無闇に失踪する。

かなり危険な香りのする男が主人公です。研究とストーカーの違いは何だ、という疑問はこの際置いておきます。日夜ストーカーもとい研究をしている私の前に、遠藤という男が現れる。遠藤は水尾さんにこれ以上付きまとうなと警告してきた。ここから壮絶なバトルが繰り広げられる。手紙の応酬からゴキブリキューブの登場と目が離せない。必見なのだ。ここではあえてゴキブリキューブが何なのかは説明しない。ただ黒い光沢のグロさは想像出来るだろう。そして遠藤の正体がわかり、彼が求めているものが明らかになる。それがタイトルにもなっている、「太陽の塔」というキーワードだ。

自分が住んいでる所から国道を車で北上すること約一時間弱。左側にデンっと現れるのが太陽の塔。なにやら近寄りがたいオーラーを放ち、塔という名のわりに登れないし、中に入れない。(内部に階段はあるそうですが) さすがに置物のような土産物は買いやしないが、大阪人には馴染みがある。やっぱ観光客は買うのかな?貰っても嬉しくないと思うけど。

本書に戻ります。そんな高尚な戦いを繰り広げながらも、戦友である飾磨大樹たちとバカなイベントをし、学内や街中では植村嬢の蛇眼を恐れ、暴れたがる野獣のジョニーを鎮める毎日を過ごす日々。そこに飾磨の夢玉すりかわりや、突然京大生狩りに遭って逃げ、叡山電車で不思議な旅をし、打倒クリスマスからええじゃないか騒動などを起こす。さまざまな出来事に首を突っ込み、或いは巻き込まれながらも京都の街を走り続ける。そんな妄想男がたどり着いたところは。あとは自分で読んで楽しんで下さい。

主人公、水尾さん、飾磨、遠藤、植村嬢、高藪、井戸、湯島など、個性ある登場人物たちが、これでもかというぐらいに、紙面上を踊っています。そして彼らのせいで、京大生のイメージが崩れるだろう。だけど、おもろーーい!

結局、太陽の塔は何だったのだろう。あの得体の知れない存在感が本書とイコールと言いたいのだろうか。男汁がびゅんびゅん飛び散る一冊でした。

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森見登美彦
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comments

最近注目度があがってる、京都にまつわる物語の先駆け的作品ですね。妙~におもしろくて、一撃でモリミーファンになってしまいました。実際こんなことされたら怖いけど、見物してる存在だとすごく笑えます。大真面目にアホなことしてる京大生。京大生に持っていたイメージをこなごなに壊されました(笑)

まみみ:2007/10/15(月) 17:57 | URL | [編集]

まみみさん、京都が舞台はすごく増えましたね。
これまで京都と言えば、人殺しの本ばっかだったのに。

最近読んだ「こいわらい」も京都でした。
こちらはイマイチだったので、ここに書くか迷ってますが。

かしこのはずなのにねえ。京大生って。

しんちゃん:2007/10/15(月) 18:12 | URL | [編集]

太陽の塔には登れないんですね~。
でも、小説の中で妙に存在感たっぷりだった太陽の塔、一度現物を見てみたいです♪
京都が舞台の小説、増えましたね~。
個人的にはあたりが多くて、嬉しい限りです。

エビノート:2007/10/15(月) 19:00 | URL | [編集]

『太陽の塔』
まだ見たことないんですけど、
一度は見てみたいですね~。
あまりにもばかばかしくて
だけど愛おしくて
そんな話でした。
も~、京大生のイメージがどんどん崩れていきます・・・。

す~さん:2007/10/15(月) 20:57 | URL | [編集]

エビノートさん、太陽の塔の内部はすごく気になります。
姿はしょっちゅう見るんですけどねえ。
京都はほんとに増えましたね。
個人的には大阪も描いてと思ってます。

しんちゃん:2007/10/16(火) 09:51 | URL | [編集]

す~さん、京大生のイメージは崩れても
京大は簡単には入れてくれないイケズ。

京大出身の作家も増えましたよね。
ミステリ研卒以外の作家が。

しんちゃん:2007/10/16(火) 09:57 | URL | [編集]

そういえば太陽の塔の置物持ってます。
この間、掃除をしていて見つけたのですが、この本を読んだ後だったので、感慨深いものがありました。
たぶん大阪万博の時に、まだ幼かった私に両親が買ってくれたのだと思います。(年がばれますねぇ・・)

この作品、「夜は短し~」ほど洗練されてないけれど、私はすごく好きです。これがもしかしたら京都小説のさきがけかも。

june:2007/10/16(火) 22:49 | URL | [編集]

うへー。juneさん置物を持ってるの!やっぱ土産に買うのかなあ。
自分は万博の時ぐらいに生まれたと思います。

この作品は荒さがありますが、すでに世界観が出来ていましたね。
大好きな世界でーす。

しんちゃん:2007/10/17(水) 17:29 | URL | [編集]

太陽の塔の置物は少し嬉しいかも…
ただしサイズによりますが
手のひらに収まるくらいがベストかな

たまねぎ:2007/10/17(水) 23:59 | URL | [編集]

えっ、たまねぎさんマジっすか!
通天閣もあるし、くいだおれ人形や、カニ道楽もあるよ。
ストラップやキーホルダーが売られてます。
自分はやっぱ要らないですが。

しんちゃん:2007/10/18(木) 18:09 | URL | [編集]

こんにちは~♪
私の知っている京大生そのものって感じの人ばかり出てきたので結構楽しんで読めました。(笑) あ~ぁ、女子がこんな事(この本読んで楽しめた)って言っちゃっていいのかなぁって悩みますが・・・(苦笑)

板栗香:2007/10/22(月) 17:09 | URL | [編集]

板栗香、こんにちは。
えっ、ほんとの京大生ってこんな感じなの。
めっちゃ危ない人種なんですけど。
面白い本に、男女の垣根はありません。
板栗香さんも胸を張って、面白いと言っちゃいましょう。

しんちゃん:2007/10/23(火) 09:53 | URL | [編集]

そうか~そうかのか~
みなさん、やっぱり楽しんでいるんですね。
「男汁」の世界に負けた、乙女・ななでした。
ぐっすん。

なな:2007/10/30(火) 21:13 | URL | [編集]

ななさん
乙女にはキツイ世界だったみたいですね。
男汁はかなり極端世界ですもん。
まあ、しょうがないっすよ。好みだし。

しんちゃん:2007/10/31(水) 16:31 | URL | [編集]

すごい男臭いですね~。
所々、笑っちゃいました!
本物の(?)太陽の塔は、見たことがないので、その迫力を一度感じたいです(*^^)v

percy:2008/01/23(水) 09:30 | URL | [編集]

percyさん
男汁がむさ苦しい作品でしたね。
実際の太陽の塔はしょぼいですよ。
見るとがっかりするかも。交通の便が悪いし。

しんちゃん:2008/01/23(水) 11:43 | URL | [編集]

おはようございます。
しんちゃんのあらすじ&感想を読んで、数分間久々に濃い世界を彷徨いました(笑)。
ラストの曖昧な感じが、やっぱり私には納得できない所もありますけど、面白い作品ですよね。
デビューでこれって凄すぎ…。

chiro:2008/01/26(土) 09:22 | URL | [編集]

chiroさん、こんにちは。
デビュー作でしっかと世界が出来上がってましたね。
森見ワールドの原点としてはマルだと思いました。

しんちゃん:2008/01/26(土) 12:07 | URL | [編集]

しんちゃん こんにちは。
いやぁ、濃かったですねぇ。
最初はちょっとひいたんですが、あっという間にモリミーワールドへ突入しました。
妄想炸裂だし、基本的に何か間違ってるし、男汁だし…(笑)
太陽の塔、行ってみたいと思います。

たかこ:2009/11/24(火) 11:26 | URL | [編集]

たかこさん、こんばんは。
これは濃いすぎでしょう(笑)
男なら素直に楽しいと言えても、女子的には…ねぇ^^;
自分は初読みがこれだったので、一気に免疫力が付きました。

しんちゃん:2009/11/25(水) 22:08 | URL | [編集]

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