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    2007

10.18

「パパとムスメの7日間」五十嵐貴久

パパとムスメの7日間パパとムスメの7日間
(2006/10)
五十嵐 貴久

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あの頃はパパのことが大好きだった。世界で一番好きなのはパパ、と言い切っていた。パパのお嫁さんになるの、とまで言っていたのだ。気がつくと、会話がなくなっていた。休日の食事も別々になった。この一年ほどは挨拶さえない。そればかりか、私の下着と自分の衣服を一緒に洗濯するのを嫌がるようになった。私のあとに風呂に入るときは、お湯を入れ替える。…冴えないサラリーマンのパパ47歳

パパと話してもしょうがない。てゆうか、うざい。反抗期とかじゃなくて、そういうものなんだろう。ホント、メンドくさいのよ、話合わせるのが。嫌いとかそんなんじゃなくて、ただひたすらうざい。あと、不潔。それだけだし、それ以上の意味はなかった。…イマドキの女子高生・小梅16歳

そんな二人が電車事故に遭い、意識不明になるほど全身を強く打った。その結果として、気づけば父娘の人格が入れ替わってしまった。治しようがないなら、黙っているしかない。パパは小梅として、小梅はパパとして、二人はお互いに成りすまして生活をすることに。

よくある設定だけど面白かったです。二人は人格が入れ替わったわけだけど、元に戻れるかという不安感や緊迫感があまりない。それよりもむしろ、小梅は憧れのケイタ先輩との初デートが一番心配だし、パパは重役たちへの新商品開発最終プレゼンが上手く乗り切れるかが大事。だから、二人はお互いに妥協し、利用となだめ透かしを駆使して、なんとかお互いのイベントを乗り切ろうと必死になる。

ドラマ化されたそうですが観ていません。だから比較などはしませんが、ここから少しネタバレありで書いていきます。知りたくない方はご注意を。

小梅(実際はパパ)が男の子と映画を観に行く初デートでは、ムスメを大事に思うパパが、男の子に嫌われるように奮闘する。少し姑息な行動だけど、パパの気持ちもわかるし、それを近くで見ている小梅のイライラもわかる。だけど、小梅がラブの先輩がぼうっとしたタイプで、その攻撃がまったく通じずに、逆に小梅の株が上がったりする。

一方で、パパの会社では失敗が目に見えているティーン向けの新商品開発プロジェクトが最終段階にきている。チームリーダーのパパ(実際は小梅)だけど、何もしなくても勝手にプロジェクトは進んでいく。小梅はパパから、これが会社だと教えられ、書類にハンコを押すだけの毎日を過ごす。だけどこれで決まるという御膳会議では、重役たちが、ティーンの気持ちや行動パターンなどを何もわかろうとせずに、大人の都合だけで決めていく。それらの会話に反発心をもった小梅は…。想像通りだと思いますが、この結末は控えておきます。

とにかくすべてがベタです。だけど、すごく面白かった。まず問題にあがるのは、トイレやお風呂の問題。これらは容易に問題になると想像がつくが、二人の食べ物の好みを知っているママが、逆の味が好きな二人に苦手な食べ物を進めてきたり、携帯メールの打つ速度の違いに、これまで二人の周りにいた人物たちが驚いたり、パパになった小梅が体の重さに苦しみ、あちこちに体をぶつけたりと、すごく細かい描写がリアルを感じさせる。これら二人の対比した描写には、なるほどと関心しながらも、ニヤリと笑ってしまう自分がいた。

これらユーモアが、入れ替わりという設定を盛り上げるのに、とても上手く機能していたと思う。それに会話のなかった父娘が、事情があるものの、べったりとくっ付き、離れた所にいても連絡を蜜に取り合っている。そんな二人のわけありな会話も楽しいし、予想外の行動も面白かった。

ラストはまあ、タイトルを見れば想像がつくだろう。二人はこの不思議な七日間を通して、お互いのことを理解したが、急激な変化は望めないだろう。だけど、小梅が最後に「おやすみ、パパ」と声をかけていたのに希望を感じ、そんな小梅がとても微笑ましく、愛おしくなりました。頑張れ、パパ!

そして、ベタ最高っ!

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五十嵐貴久
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comments

こんばんは。
ベタな物語でしたね。
だけどしんちゃんが言うように細かいところで笑えました。

なな:2007/10/18(木) 19:24 | URL | [編集]

そうそう、いろんな所で笑っちゃいました~。
ありふれている設定なんだけど、ここまで楽しめるって読んでいて嬉しくなっちゃいますね。

エビノート:2007/10/18(木) 21:01 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
すごく細かくて親切な描写でしたね。
やっぱベタは良いですな。

しんちゃん:2007/10/19(金) 08:49 | URL | [編集]

エビノートさん、たくさん笑えましたね~♪
パパと女子高生という設定の勝利でしょう。
こういうのを読むと嬉しくなりますね。

しんちゃん:2007/10/19(金) 08:52 | URL | [編集]

やっぱり、会話のなかった父娘が事情が事情にせよよく話すようになったのは嬉しかった。ありふれた設定だけど楽しい本でしたね。

あさと:2007/10/19(金) 18:21 | URL | [編集]

私はドラマを少し見ててとっても面白かったの。
舘さんの女の子っぷりが凄くてね。
でも最後まで見れなかったから本読んでみようかな♪

まる:2007/10/19(金) 21:00 | URL | [編集]

あさとさん、パパはツライねー!
この距離の取り方がリアルで怖い。
男はドキッとしますね。

しんちゃん:2007/10/20(土) 08:50 | URL | [編集]

まるさん、ドラマをまったく見ずに読みました。
それより記事にして、初めて舘さんがパパだと知りました。
舘さんの小梅は見たい…。むむっ、遅いっすね。

しんちゃん:2007/10/20(土) 08:53 | URL | [編集]

ベタだけど、読んでいて楽しかったです。
ドラマもおもしろかったですよ。
舘さんの小梅はすごかったし、ケンタ先輩はかわいかったし(うふ♪)
わりと原作に忠実でしたが、西野さんが迫力不足だったかも。
再放送があったらぜひぜひ見てみてください。

june:2007/10/20(土) 20:45 | URL | [編集]

おー、juneさんはテレビを見てたんだ。
大阪は再放送するのかなあ。
「ちちんぷいぷい」という、お化け番組があって
放送枠がまったくないんだけど。

しんちゃん:2007/10/21(日) 16:20 | URL | [編集]

「ちちんぷいぷい」、わたし結構好きです…でもあの番組のせいでドラマの再放送がないってのにここで気付きました。そうだったのかぁぁ。
五十嵐さんの作品って割とドラマになる率高いですよね。わたしはこの作品よりももっと「2005年のロケットボーイズ」がおもしろかったです!いや、このお話もいいんですけどね。

まみみ:2007/10/22(月) 22:23 | URL | [編集]

いまどきの高校生をよく描けていましたよね。
コミカルで、とてもおもしろかったです。



花:2007/11/12(月) 21:56 | URL | [編集]

まみみさん
「2005年のロケットボーイズ」チェックしときます。
ぷいぷいはお化け番組だったのに、さらに時間が延長しましたね。
再放送は年末年始ぐらいしかないのかなあ。

しんちゃん:2007/11/13(火) 16:54 | URL | [編集]

花さん
男性が描いたとは思えない細やかさでしたね。
二人のやり取りが笑いを誘いました。

しんちゃん:2007/11/13(火) 16:54 | URL | [編集]

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