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    2007

10.21

「暗礁」黒川博行

暗礁暗礁
(2005/10)
黒川 博行

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「疫病神」「国境」に続くシリーズ三冊目です。

建設コンサルタントの二宮のもとに、半年ぶりに疫病神が舞い降りてきた。二蝶会の本人曰く頭脳派(実際は武闘派)ヤクザ桑原から「おまえ、麻雀をせい」の一言。その麻雀は東西急便のふたりが奈良県警交通部の現職幹部に負けて金を渡すのが目的のイカサマ麻雀。桑原はこれが金になると考えて、二宮に代打ちをするよう電話してきた。この麻雀は相当にレートが高いと踏んだ二宮は、金に釣られて性懲りもなしにほいほいと出かけて行った。

これが警察官の贈収賄事件の内偵に引っかかり、二宮は刑事の訪問を受けて逮捕されるかとビクビク。しかしそんな事はお構いなしの桑原は金の匂いを嗅ぎつけ、二宮は桑原の無理な命で奈良東西急便のあれこれを調べてみると、ヤクザの罠に嵌められ放火犯の容疑者になってしまう。そこで真犯人を追おうと二宮と桑原は、暴対課の悪徳刑事・中川から情報を買うことにした。

そこで浮上したのが、田舎ヤクザの花鍛冶組とそのバックにいる東和桜花連合の大幹部、奈良東西急便と奈良県警の癒着のカラクリ、そして裏金の存在。イケイケヤクザの桑原と、悪徳マル暴の中川は、これはでかいシノギになると踏んで動き出すが、二宮は放火の真相を知る男として、極道から狙われる懸賞首になってしまった。「疫病神」「国境」に引き続き、桑原のイケイケぶりに三たび誑しこまれた二宮。莫大な裏金を巡った追いつ追われつの壮絶な争奪戦の結末とは。

雪崩式にどんどんストーリーが展開していくので、内容紹介に力をいれてみました。相変わらずのちょっぴりハラハラの二宮と桑原の会話や、それとはテンポの違う二宮と悠紀のユルイ会話がすっごく楽しくて笑えて好きだーー。そして悪いヤツばっかりが出てくるのだが、そんな中を二宮は毎度のごとく痛めつけられ、桑原は殴る蹴るの大暴れ。時には拉致って相手を殺す寸前まで脅して情報を引き出し、そして最後には桑原も…。そして前回は北朝鮮に潜入したが、今回は沖縄まで二人は飛ぶ。

だけど地元である大阪を大事にしているところが、同じ大阪人としてみてはやはり好ましいのだ。二宮の事務所があるアメリカ村周辺や、近畿自動車道から阪神高速東大阪線に入り、第二阪奈道路を抜けて奈良生駒線へ出る。大阪奈良を移動する二人に、うちの近所を通ってるやんと興奮する自分。そして桑原の女が経営する、大日にあるカラオケ店「キャンディーズ」が2号店を出店し、チェーン展開をしている。そして桑原の本業についても触れ、散財できるわけも明らかにされている。それらを知って、桑原さんも地道に儲けているのね、と一人悦に入ってしまった。

今回は二蝶会で電話番をしているセツオや、二宮の父と親交が厚かった若頭の嶋田にもスポットがあたっていたのが良かったです。セツオのシノギや嶋田の渋さは、ポイントが高かった。そしてセツオの部屋で二宮は…。くくくっ。読めば笑いの意味がわかります。

現役警察官や天下りした警察OBの不祥事、企業との癒着やヤクザとの結びつきなど、主要キャラだけでなく、いろんなありそうを堪能することができ、すごく読み応えがありました。今回がシリーズ三冊目。次の四冊目は何をやってくれるのだろう、と期待しながらも、筆の遅い黒川さんを気長に待ちたいと思います。いやー面白かった。

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黒川博行
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comments

v-10こんばんは
二宮&桑原シリーズは良いですよね~
最初はヤクザもので激しい暴力があったりで引き気味だったのですが、今では黒川作品はほとんど読破してます

りえ:2008/11/15(土) 22:09 | URL | [編集]

りえさん、こんばんは。
このシリーズはすごくすごく大好きです。
乱暴なところもありますが、それを補うユーモアが抜群に面白いですよね。
自分もここには書いていないけれど、読破しています。
黒マメも復活して欲しいな~、と。ねぇ。

しんちゃん:2008/11/16(日) 17:46 | URL | [編集]

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◎◎「暗礁」 黒川博行 幻冬舎 1995円 2005/10


 エンターテイメント小説の極北と言ったら言いすぎだろうか。本書『暗礁』のような、すこぶる面白本を前にすると、文学性とか描写力とかそんなことに拘泥するのが馬鹿らしくなる。それだけ、単純に面白いのである。みんな楽しめ。読むべし、読むべし、べし、べし、べし!!

2007/10/22(月) 22:08 | 「本のことども」by聖月

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