2007
![]() | 少女には向かない職業 桜庭 一樹 (2005/09/22) 東京創元社 この商品の詳細を見る |
「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵 十三歳は、人をふたり殺した」
この一行で始まるストーリーにどっぷり嵌りました。テーマは、誰かのためにかな。
少し突っ込み所もあるけど面白かったです。
葵は学校で人間関係を上手くやって行くために、自分の役割りを演じている。
学校では明るく振舞っているが、彼女の家庭には問題をたくさん抱えていた。
自分の不幸を嘆いてばかりの母親とは心がすれ違い、養父は酒浸りの生活。
そんな彼女は図書委員・宮乃下静香と出会い、運命が狂い始める。
静香の描写や雰囲気がすごく良かったです。それと必須アイテムの宣言。
用意するものはすりこぎと菜種油です。
用意するものは冷凍マグロと噂好きのおばさんです。
用意するものはバトルアックスと殺意です。
これらアイテムを使って、静香の計画にのっとり次々と人を殺していく。
とにかく黒いです。黒すぎです。そして黒いの大好きです。
少女が持つ、大人に対する距離感のようなものがすごく上手かったです。
彼女たちの心の揺れや、憤り、悲しみといったもの描写も、すごく丁寧で分かりやすい。
しかし、最後の方に颯太から葵に対してメールがくる場面がありました。
あれの意味というか狙いが分らない。まあ、いいか。
初読の桜庭一樹さんですが、すごく気に入りました。
今後も読んでいきたいと思います。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。




comments